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四大神獣 黒龍について

 ハルはブルーブレスから出た馬車に揺られ、特等エリアにある軍事施設の建物に向かっていた。軍事施設がある場所は王たちが泊まっている宿に行く前にそびえ立っていた。

 二つの縦長の建物を繋ぐ渡り廊下があるのが特徴で、王たちの館を訪れた際にはその渡り廊下をくぐって訪れていたので、印象に残る建物ではあった。


 馬車が止まり御者が、扉を開けてくれると、ハルは馬車から降りて外に出た。

 早朝を抜けたばかりの朝なので、まだそれほど外の空気は暑くなかったが、それでも、これからぐんぐんと気温が上がっていきそうなほど、眩しい太陽が空に輝いていた。

 ハルが馬車から降りると続いてエウスも馬車から降りてきた。


「ふう、ついたな」


 馬車から降りた二人の正面には二つある軍事施設の内、左側の建物がそびえ立っていた。


「エウス、こっちの建物でいいんだっけ?」


「そうそう、こっちの左のアスラ帝国側の建物であってるぜ!」


 今回、用があるのは向かって左側の建物であり、アスラ帝国が所有する建物だった。この建物の左と右を境に、アスラ帝国とレイド王国の両国の軍関係の施設が分けられていた。方角で示すと特等エリアの中でも、北側に広がるのがアスラ帝国の施設で、南側に広がるのがレイド王国の施設であった。そのため、昨日のパーティが行われた会場も特等エリアの南側にあり、会場を管理していたのはレイドといった感じで場所によって責任の及ぶ範囲が決められていた。

 そんな、両国で南北に分かれている特等エリアの軍事施設の中心であるアスラ帝国側の建物になぜ二人が収集されたのかというと、それは、今後の四大神獣討伐に関することについての話し合いということだった。

 ハルが呼ばれたのはこの作戦の要であるため当然であり、エウスもレイドの騎士として呼ばれていた。

 二人は、さっそくアスラ帝国管理下の軍事施設の中に入っていく。

 建物の中に入るとすぐにロビーが広がっており、内装はとても質素で余計なものは何一つなかった。ロビーには受付のような場所に一人の女騎士がいた。

 ハルとエウスがその受付をしている女騎士にここに来た要件を伝えると彼女が案内して、建物の一階の奥の会議室まで送り届けてくれた。

 二人が会議室に入るとそこにはレイド王国、アスラ帝国、両国の騎士たちがおり、テーブルの真ん中に広げられた地図を眺めて意見を交換していた。さらにそこには表彰式で表彰されていた者たちも何人か話しに混ざっていた。


「おお、ハル、エウス、こっちだこっち!」


 その声のする方に目をやると、別の円卓のテーブル席にレイドの国王のダリアスがいた。さらに彼の隣にはレイドの現剣聖のカイも席についていた。

 するとハルはすぐさまダリアスのいるテーブル席の前で、膝をついて頭を垂れるとまず謝罪した。


「ダリアス陛下、アドル陛下、昨日は申し訳ありませんでした。酔いつぶれて挨拶もできず帰ってしまい…」


 ダリアスの隣には当然のようにアスラ帝国皇帝のアドルも座っていた。そして、アドルの隣にはアスラの第二剣聖のフォルテも顔をだしており、王たちと同じテーブル席に座って茶を啜っていた。


「ハッハッハッ!ハル君、よいよい、昨日は宴の席だ。それにあのあとダリアスも酔いつぶれておったからな、構わん、構わん、ほれ、顔を上げてくれ」


 ハルは言われた通りに顔を上げると、そこにはアドル皇帝の砕けた笑顔があった。


「そうだぞ、ハル、あの後、私も最後にもう一本竜酒を開けたら記憶が飛んでな、ガハハハハハハハ!」


 ダリアスが豪快に笑う。するとアドルの表情は変わり鋭くなりお前は黙っていろといった顔をで、彼を見ていた。


「全く、お前は昔から変わらない…」


 しかし、すぐに呆れていたがどこか嬉しそうにアドルが呟くと、当たり前だとダリアスはまたまた豪快に笑っていた。そこでも、二人の仲の良さがうかがえた。


「よし、それじゃあ、あっちのテーブルでみんなでこれからのことを話し合うとするか」


 ダリアスが立ちあがると、アドルと剣聖たちも席から立ち上がり、会議室の真ん中の地図のある大きなテーブルに移動していった。


 その途中カイがハルに声をかけた。


「ハル、昨晩、竜酒飲んだな?」


「…よくお分かりで…」


 なぜバレたと思うがカイとはこう見えても付き合いが長いので当然かと思うと、案の定覚えられていた。


「お前が酔うのはあれしかない、今度はほどほどにしろよ」


「え、ああ、はい…」


 忠告だけ残したカイはそのまま王たちの後を追っていった。

 ハルが呆然としていると、今度はフォルテが声をかけてきた。


「よ、お二人さん、昨日は楽しかったようだな、特にハル」


「え?アハハハ、楽しかったよ…」


 フォルテにもさっき謝罪していたところを当然見られていた。


「そういえばフォルテは昨晩何やってたんだ?休暇をもらったみたいだったが?」


 エウスがフォルテにそんなことを質問した。そう言えばそんなことをハルは自分が王たちに尋ねていたな、なんて思っていた。


「昨日は普通に休んで寝てたな」


「そうか、でも、フォルテもパーティぐらい来ればよかったのに」


「すまないな、昨日は表彰式の緊張のせいか疲れてしまってな」


「そうか、まあ、気持ちはわかる。俺も表彰されるなんて滅多にないから緊張したぜ、しかもあんなでかいところで」


 フォルテとエウスが喋っているそばで、ハルも二人の話しを聞いていると、ダリアスが三人を呼んだ。


「そこの三人、早くこっちに来い、会議を始めるぞ」


 エウスがいけねえと言うと三人は慌てて会議室の中心のテーブルに向かった。



 ***



 会議室の中央の大きなテーブルの上には地図が広げられて、その周りを両国の情報部隊の騎士や、作戦に関わる大きな組織の幹部が囲っていた。そして、その中にハルとエウスもいた。


 みんなが集まったところで口を開いたのがアドル皇帝だった。


「さて、まず最初に私、アスラ帝国皇帝アドル・フューリード・アスラが四大神獣討伐作戦に引き続き、レイド王国のハル・シアード・レイ元剣聖が参加してくれることに感謝を示したい。ハル君、次いで協力してくれることに感謝するよ」


 その言葉を聞いてハルは「もったいないお言葉です」と短く述べ一礼した。アドルはそれを見て深く頷くと、続けた。


「彼の前回の白虎討伐での働きは凄まじいものだった。霧の森にある、巨大な白虎の巣を単独で破壊してくれたことによる功績は計り知れない。あの森の脅威が排除されたことで、アスラ、レイドの両国、並びに周辺の国の白虎による安全が確保されたことになる。そして、我々は、今までその霧の中に隠れていた真実を、目の当たりにすることができた…」


 四大神獣。その魔獣の存在を人々が知ってから何百年間もずっとその実態が明かされてこなかった。ただ、人々は危険な存在という認識があり、それは時代と共に受け継がれていくだけだった。

 そんな四大神獣については、現在、各国に研究機関があり学者たちが研究を続けてきたが、それでも、いまだに四大神獣の生態については不明瞭なことが多い。

 その理由の一つにまず四大神獣の巣の周辺がすでに危険で近寄れないことが挙げられる。大国の剣聖ですら下手をすれば命を落とすほど危険な存在である神獣。それが群れでいるとなると、調査どころではなく封鎖と遠くからの監視が基本となる。何よりも刺激しないことが一番だ。なにしろ大型クラスの神獣が一匹街逃げ出すだけで一国が亡びる可能性を秘めているのだからうかつな行動はとれない。

 しかし、今回ハルが、白虎を討伐し、霧の森を晴らしたことによって、研究材料と情報が一気に手に入り四大神獣の実態が明らかになって来ており、その危険さが再確認させられていた。

 新たに入った情報を照らし合わせてアスラ帝国が導き出した答えが一つあった。それは、もし、今回の四大神獣の白虎が暴れ出していたら、ひとまずレイド王国とアスラ帝国並びに周辺国家は跡形もなく滅亡していることは間違いがないということ…。それは霧の森で発見された白虎の神獣の確認できる死体の数から見ても間違えのない事実だった。


「白虎の討伐で四大神獣は、我々人類にとって計り知れない脅威であることに間違えは無かった。だが、まだ、そんな魔獣の群れがあと三つも残っている。その中でも今、一番猛威を振るっているのは四大神獣黒龍であり、我々の次の目標はこの黒龍討伐ということになっている」


 アドルは地図を眺めながら、言葉を進める。


「四大神獣の一角である【黒龍】。その魔獣が引き起こしている被害は年々増加しており、我がアスラはもちろん、龍の山脈付近の周辺国家は皆、その黒龍の被害に手を焼いている。奴らは空を支配しているため白虎と違って包囲網も組みづらい。各国ができることはせいぜい自国で迎撃拠点を作って防衛するだけしかないのだ…」


 そこでアドルは一息ついて、ひとりのアスラの騎士に目くばせし、話すように促した。


「…ふむ、わたしが話すよりここは、我が情報部隊の役目だな。皆に黒龍の詳細な説明をしてくれないか?」


「ハッ!」


 背筋を伸ばして短い返事をしたアスラの騎士が、四大神獣の黒龍について語ってくれた。


「黒龍は現在この大国アスラ、レイド、イゼキアの中心に位置する竜の山脈に生息しており、その竜の山脈の中心に巣があると思われます。巣の位置が憶測でしか語れないのは、竜の山脈に足を踏み入れた者が誰も戻ってこれなかったことにあるのですが、ただ、確かに黒龍たちがやって来るのは竜の山脈の中心からなので、巣の場所は中心で間違いはないとの意見は学者たちの間で一致しております」


 地図を指さしながらアスラの騎士は説明を続ける。


「これらのことから、黒龍の巣に関しては白虎の巣、同様情報が少なかったのですが、ただ、白虎との相違点と言えば、すでに中型クラスの黒龍の確認とその討伐には成功しており、黒龍の身体的な情報に関しては研究が進んでいる状況になります。なのでこれからその黒龍という生き物について話していきたいと思います」


 それから、そのアスラの騎士は黒龍について語り出した。


「まず、皆さんは翼竜という生物をご存知でしょうか?我が帝国でも飼育しておりますが、翼竜に関してはシフィアム王国の印象が強いと思います。まさに竜に最も近しい人々である竜人族の国ですからね、いや、あそこはほんとに素晴らしいところで竜の天国…」


 アスラの騎士はそこまで言うと一つ咳ばらいをして冷静に話を続けた。


「ゴホン、えっと、それで翼竜のことでしたね。翼竜は立派な四本足に大きな翼を持っております。さらに体には鱗があり、尻尾もあります。彼らは四足歩行であり、空を飛ぶときには、すべての竜が持っている固有の浮遊魔法と翼をはためかせることで空を飛びます。あまりに大きい個体ですと最初の補助が無いと飛べないらしいのですが…それはそうと、翼竜についてはこのような感じで皆さんも一度は見たことがあると思います」


 翼竜に関しては、現在、レイドの軍では正式に扱っていない。それでも知識だけはあった。なんなら一匹だけ老いぼれた翼竜がレイドの王城で大切に育てられているので見たこともあったし、白虎討伐作戦で霧の森にいた騎士たちはシフィアムの翼竜に乗ったこともあった。


 続けてアスラの騎士が黒龍の姿について説明した。


「ですが、黒龍に関しては竜ではあるのですが、翼竜ではありません。黒龍は【蛇竜】と呼ばれる種類の竜なのです。蛇竜の特徴と姿としては、名前の通り、蛇に似た姿形をしています。蛇竜は飛ぶことに特化した竜なので四足の足が退化しております。そして、翼竜のように大きな翼もありません。そのため、先ほど述べました竜特有の固有魔法だけで飛んでいるのです。しかし、彼らは上空を素早く飛びます。特に黒龍に関してはかなり早いです。まず、普通の翼竜では振り切れないと思っていいでしょう」


 アスラの騎士はそこから黒龍の攻撃手段を語った。


「そして、彼らの攻撃手段は鋭い牙と、硬い尻尾の斬撃と、魔法です。彼らの牙の前ではどんな金属でも噛み砕かれます。斬撃に関しては彼らは飛ぶ蛇のようなものですので、硬くて鋭い尻尾をムチのように振るってきます。その破壊力は我が国にあるぶ厚い石の城壁を破壊しています…」


 続けて彼は黒龍の魔法について語った。


「それで魔法に関してなんですが、彼らは口から炎を噴きます。翼竜でも炎を噴く竜はいますが、黒龍の炎は火力が違います。それは彼らのマナ袋の数から来ているのですが、遠距離から石の城壁を解溶かして穴を開けるくらいには強力です。そうですね、とにかく一番危険と言えますね、彼らの吐く炎は…」


 黒龍については誰もが子供の頃から名前ぐらいは知っている。そして、いつか自分もその黒龍を倒して剣聖になると夢見るものだ。しかし、いざ実際の話を聞くと、夢にするにはあまりにも現実離れした強さの生き物で夢にとどめておくのが賢明と言えた…。


「そして、先ほども言った蛇竜である黒龍の身体には、複数のマナ袋、つまり魔獣臓があると報告されています。これは黒龍の移動手段がほとんど蛇竜固有の浮遊魔法によるもののためだと言われています。彼らは長時間大きな身体を空に浮かべるため、大量のマナをため込む必要があるためと言うのが有力です」


 ハルも魔獣に関して知識がある程度あったが、魔獣がマナを溜めておく臓器、魔獣臓が一つしかないことは知っていた。大小の差はあれど普通の魔獣は例え神獣になっても一つだった。


 そして、最後にアスラの騎士は黒龍の脅威について語った。


「黒龍は、近年、凶暴化というよりは人里におりてきて人間の国に襲撃を仕掛けて来てます。それも主に大国を狙って不定期で魔獣クラスやたまに小型クラスの神獣黒龍が、酷い時ですと中型クラスが国の中心に向かって攻めてきます。そのせいで、我々帝国と主にイゼキアは過去に多くの被害を出してきました。現在は伝令を使って対策も立てて被害は減ったのですが、それでも、黒龍の動きを読むのには限度があるので、早期の討伐が期待されています。私からは以上です」


 そこまで説明していたアスラの騎士が話し終えると、彼は発言のバトンを、アドルに返した。


「説明、ごくろう、このことから、我々アスラ帝国が黒龍のことで知っていることは黒龍の身体的特徴だけで、他に出せる有力な情報は今のところこれぐらいしかない…」


 そこでアドルの視線がハルに向いた。


「ハル君、君は今の話しを聞いてそれでも黒龍討伐をしてくれるかね?」


 そこで全員の視線がハルに集中した。今聞いた化け物のおそらく群れを、単独で討伐仕切ることを求められているのがハルだった。

 もはやひとりの人間に託し頼んでいい願いではなかったが、ハルは間髪入れずに答える。


「はい、必ず黒龍の討伐成功させます。失敗はしません…」


 ハルは言葉を続けた。


「私がみんなを救います」


 そのとき、ハルの言葉一つで、そこにいた全員の背筋に寒気のようなものを感じていた。凄まじい気迫で誰も数秒は動けなかった。戦闘の経験の無い者だけではない。剣聖のカイとフォルテですら、たじろいでいた。



 ***



 それから、数秒経ち、緊張していた空気が和らぐと、アドルが口を開いた。


「…聞くまでもないほどハル君の決意は固まっていたようだね、これは失礼なことを尋ねたね…」

「いえ、アドル陛下が謝ることは何もありません…ですが、その、私の決意は固まってます。大丈夫です。必ず私がすべての黒龍を討伐します」


「そうか、ありがとう、なんとも心強い言葉だ。ハル君、我々は全てを君に託すよ」


「はい、任せてください!」


 さっきとは一変穏やかな空気が流れ、そこで会議室にみんなの拍手が鳴り響いた。


「………」


『ハル…?』


 ただ、エウスだけは拍手せずに少し後ろからハルを眺めていた。そのときのハルの何か得体のしれない狂気のようなものを感じとった気がして固まっていた。それは今まで彼から感じたことの無かったもので、エウスの中で不安となって積もった。



 それから、会議は今後のハルたちの予定や国側の動きなど、大まかに決まっていたことを確認するなどして幕を閉じた。


 ハルとエウスが、ダリアスとアドルそして、二人の剣聖に挨拶をし終わり、会議室から廊下に出ると、後ろからフォルテが声をかけてきた。


「おーい、ハル」


「フォルテか、どうした?」


「いや、そのハル、改めて俺からも礼を言うよ、この作戦にまた参加してくれて」


「ああ、うん、任せてよ…必ず、期待に応えるよ」


 そうハルは笑顔で言った。

 するとフォルテはなぜか少し困ったような顔をした。そこで、彼はハルに言葉を告げた。


「…なあ、ハル、期待に応えるのもいいが、あまり無理をするなよ?人間にはいろいろ限度があるから、何か苦しくなったら人を頼れよ?」


 頼る。そう言われたハルは少しだけ考えた。考えているとフォルテの次の言葉が飛んできた。


「いや、別に強さだけの話をしてるんじゃない、ひとりであれもこれも背負いすぎると、お前が潰れるって話をしてるんだよ」


「………そうかな?」


「そうだよ、背負うってことはいくら力があっても、心の面もある。人は自分の問題の全てを最後まで背負えるようにはできてないから、お前の周りに人がたくさんいるんだ。分かるだろ?」


「………そうかもね」


 エウスはそこでハルが力なく笑ったのを見た。


「…まあ、俺はお前たちなら何があっても大丈夫だと思ってるがな、ハッハッハッ」


 そう言うとフォルテは笑いながら、ハルとエウスの肩を叩いて、会議室に戻っていった。


「じゃあな、二人とも!」


 ハルとエウスは、彼の姿が見えなくなるまでジッと見つめていた。



 それから、二人が建物の外に出ると、ちょうど太陽が一番高くに上っていた。

 そのまま、ハルは黙って歩き馬車の止まっている場所まで行こうとした時にエウスに引き留められた。


「なあ、ハル、たまには歩いて帰らないか?」


「え?ブルーブレスまで?」


「そう、そう」


 なぜだろうと思ったハルだったがたまにはいいかと思い、その意見に賛成した。


「わかった、じゃあ、歩こうか」


「お、やっぱり、ハルは、のりがいいね!」


「ハハッ、でしょ?」


 二人は、そのまま一緒に帰り道を歩き出した。




































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