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元剣聖ハル・シアード・レイの神獣討伐記  作者: 夜て
神獣白虎編
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古城アイビー

矛盾があったのでいくつか前の話を修正しました。修正内容は、『エウス以外パースの街に訪れていない』と描写したのですが、修正して、【ハル、エウス、ライキル、ビナはパースの街に、過去に何回か訪れたことがある】ということに変わっています。すみません。2021/7/11

 ハルたちの軍は城門を抜けて城壁内を進む、城壁の中も街のようになっていて、城門を抜けた後も、住居やお店があり、馬車が行きかい、人々の生活があった。


 基本、見かけるのは、この城の兵士が多いが、商人や金持ちそうな貴族などがいた。


「やっぱり、いつ見ても城壁の中はすごいです、崖の上にいること忘れそうです」


「そうですね、それにこの街、本当に広くて、ここだけで一つの国みたいですもんね」


ライキルが言った。


 街の屋根や窓から揺らめいている旗がレイド王国の獅子の紋章であるため、ここがレイド王国の領土内だということがわかる。


「あれ、でもこの街ずっと昔は、他の国だったような…何かで読んだような…」


 そうビナが呟きながら、必死に過去に学んだことを思い出そうとしていると。


 ハルたちの軍は古城アイビーにさっきよりも近くまで迫っていた。


 古城アイビーは他の建物よりも大きくずっと高かった、そして敷地内は周辺を壁で囲まれており、綺麗に手入れされた庭園が鉄格子の門の先に広がっているのが見えた。


 隊列の前方ではエウスと門番が話しており、門番の一人が馬を出して城の方に駆けていく、戻ってくると門が開かれ、その中を進んだ。


 門からの道はまっすぐ古城アイビーに続いており、その脇は低木が道に沿って植えられていた。


 その道からの脇道には花園らしきものが見えたり、城の周辺にも、大きな建物がたち並んでいたりと、城の敷地内の広大さがうかがえた。


 そして城の正面玄関の手前は大きな広場となっており、その真ん中には大きな噴水が建っていた。

 玄関の前まで軍の先頭がたどり着くと城の玄関扉が開かれ、中から誰かが出てきてエウスと話していた。


 ハルとライキルとビナも先頭に馬を進めると、古城アイビーを拠点とするレイド王国のエリザ騎士団団長デイラス・オリアの姿があった。


 初老ぐらいの黒髪の男性で、おおらかな性格の持ち主だった。


「久しぶりだね、ハル剣聖」


「お久しぶりです、デイラス団長、あ、あと今の王国の剣聖はカイですけどね」


「ふふ、知っているさ、でもハルは、ハル剣聖なのだよ」


「そ、そうですか」


 ハルもいろいろ諦め、馬から降りて小さく言った。


「それより、デイラス団長もお元気そうで何よりです」


「ああ、元気も元気さ」


 そう言うとライキルがいることにもデイラスは気づいた。


「ライキルも元気そうだな」


「はい、これからお世話になります」


 ライキルも馬から降りて、挨拶をした。


「あと…」


 デイラスはビナの方を見ながら誰かと考えたが、ビナは馬から降りて隠れてしまった。


「彼女は王都の騎士団に所属しているビナ・アルファという者で、少し恥ずかしがりやなとこがあります」


 ハルがビナのことを説明した。


「おお、そうかすまないな、無理にあいさつしなくてもよい、さあ君たちを案内しよう」


 そうして、兵士たちは使用人に厩舎の場所に連れていかれ馬を預けた後、この強化合宿のあいだ住むことになる寮に連れていかれた。


 エウスとビナも兵士たちに、これからの動きなどを指示するために彼らについていった。


 ハルとライキルは、馬を兵士たちに渡し、荷馬車から荷物をとると、古城アイビーの中の応接間に案内され、これからのことを話し合った。


 近いうちに神獣討伐に関しての会議を、帝国や関係者の人たちとすることになる、ということを簡単にデイラス団長と話した後、使用人にこれから住むことになる、城の中のいくつかの部屋の前に案内された。


 ハルが、かど部屋に決めると、さっきまでどこにしようか迷っていたライキルは、すぐにハルの隣の部屋に決めていた。


 さらにライキルは自分の隣の部屋をビナに決め、その隣にエウスと勝手に決めていた。


 部屋のなかは、とても豪華で広く、ふかふかのベットにベランダもついていた。


 さらにクローゼットや生活していくのに必要なものは全てそろっていた。


 そのあと、兵士たちに指示を出してきたエウスとビナも部屋に案内され、エウスがライキルに文句をいい。それをライキルはさらっと受け流し、ビナは豪華な部屋に、子供のように喜んでいた。


 そのあとみんな自由行動になり、ライキルが自分の部屋の荷物を整理していると。


 ドアのノックが鳴った。












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