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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

なろうチートより現実にチートな人だっているんだ!?

作者: ウェドラ

 ただ、知っていること行ってみたい年頃なのです(棒……)

軽くさらっと読んでください


 最近投稿されている小説の主人公のほとんどはチート持ちである。

男の主人公にしても、女の主人公にしてもどっちもチート持ちであることが大半である。

ジャンルはファンタジーからミステリー、文芸に至るまでたいていの主人公は物理的、知識的な違いはあれどチートを持っている。

ある小説では神様からチートスキルをもらう。

またある小説ではもともと生まれた時から備わっていることもある。

どれにしろ主人公がチートでない小説はあまりない。



 なぜチート主人公が多いのか?

その理由は単純である。

読者も作者も小説の主人公に自己投影をしているからである。


 その自己投影すべき主人公がヘロヘロのもやしで何もできないような人物で誰が読みたいと思うだろうか?

当然そんな情けない主人公は嫌だ。(カタルシスはあるが……)

読む人も隙間のちょっとした時間を使い、現実から一時的に離れて夢想をしたいのだ。

そんなわずかな時間をもやもやとした気分で過ごしたくない。

スカッとするのを読みたいと思うのだ。




 だが、最近あまりにもチートもちの主人公が多すぎて、食傷気味である人も多いだろう。

だが、なろうのチートよりもチートな人がこの世の存在していることを忘れてはならない。

彼らのチートはなろうのチートを凌駕しているものもある。なろう主がかわいく見えるほどのレベルだ。

それに比べたら異世界に転生しているオタクはなんてかわいく見えるのだろうか……

いつまでもだらだらとしゃべっていてもしょうがないので、実際に自分が一番すごいと思った人を紹介しよう。


 彼の名前は?


 ハンス・ウルリッヒ・ルーデルを自分は押そう。

軍オタでない人でも知っている人は相当に多いだろう。

実際の彼のチートぶりを取り上げてみよう。


 ルーデルは第二次世界大戦中のドイツのパイロットだ。

彼のその生涯はもはやギャグマンガとしか思えないほどである。

最終的に彼につけられたあだ名は『破壊神』だ。

もはや世間の見方は「彼は神の領域に達してしまった」とみなしているということだ。

そのすさまじさを語ってみよう。


 まず初めにその戦績をあげてみよう。

以下がそうだ。


戦車519輌

装甲車・トラック800台以上

火砲(100mm口径以上)150門以上(100mm以下も含めると数えきれない)

装甲列車4両

戦艦1隻撃沈()

嚮導駆逐艦1隻

駆逐艦1隻

上陸用舟艇70隻以上

航空機9機(戦闘機2、爆撃機5、その他2)


 とんでもない数である。

これをたった一人でやってしまうのだ。

これで私がなろうのチートは当たり前のものであるといってしまう理由がお分かりだろうか?

それではこのギャグマンガの主人公の生涯を見てみる。


 ルーデルはドイツの東部にその生を受ける。そのルーデルが飛行機に興味を持ったのは8歳のころに父からもらったパラシュートのおもちゃによるものだ。

あまりにもこのパラシュートのおもちゃが好きすぎて家の2階から飛び降りて母から怒られたのはまた別の話。飛行機が好きというよりも高いところから落ちるのが好きなような気がするが……

そういうわけで飛行機大好き少年のルーデルはナチスが軍拡を進めていた時に、パイロットの募集をしているのを知ってその試験を物の試しとばかりに受けてみる。

そのパイロットになるためのテストの合格率は1パーセントを下回るものだったがルーデルはそれを一発合格で通ってしまう。

無事軍学校に入学したルーデルは最初は花形の戦闘機乗りを目指していた。

だが、爆撃機乗りになってしまう。

最初はがっかりしたルーデルだが、すぐに爆撃機に乗り破壊するということに魅了されてしまう。


 ところが途中で偵察部隊へと配置換えをされてしまう。

ルーデルが上司との折り合いが悪かったということもあるかもしれない。

だが、チート持ちはいきなり初陣で勲章をもらう。

さすがです(棒……)

だがそれでも爆撃機のスツーカに乗ることは許してくれなかった。

その時にルーデルは

「出撃命令でエンジンが唸り出すたびに、拳を耳につめこみたくなる。スツーカ隊は、クレタで歴史を作っている。そう思って、私は口惜しさに男泣きに泣いた」

と言ったらしい。

そのあとの出撃好きはこれによるものらしい。

ちなみにルーデルの最終出撃回数は2500回を超えたらしい。

同じころのイギリスでは10回ほど出撃すれば兵役から免除されるらしいが、免除される人の数は少なかったことからも分かるように出撃は命がけだったのだ。


 そしてとうとうドイツとソ連がぶつかる。

その時は修理し終わったスツーカをもらい、司令部に許可をもらうと今度はそれが許可される。

それに喜びルーデルは各地を淡々と爆撃して、すぐに勲章をまたもらう。

破壊神が誕生した瞬間だ!!


 ある日、ルーデルが空を飛んでいるときにソ連の戦艦が見つかる。

もちろんそれを爆撃して沈めたルーデルだが、その距離がありえない。

一トン爆弾の効果は上空3000フィートにまで及ぶが、ルーデルはその3分の一の距離で爆弾を落とし撃沈に成功する。

命知らずの行動ともいえる。

そのあとにルーデルが戦艦を沈めていないのはただ単純に沈める戦艦がなかったからだという。


 もちろんこんな命知らずが墜落しないはずがなく、ルーデルは最終的には30回以上スツーカを撃ち落とされ、そのうちの4回は敵地だったという。

そのころにはすでに有名になっていたルーデルを殺すべくソ連は何百匹ものの犬を連れたイワンに捜索されるが無事に逃げ切る。


 その後、約40kmを二日で踏破して味方陣地にたどり着く。全身負傷、服はぼろぼろ、泥まみれ血まみれのルーデルは、最初味方兵士にすらドイツ軍士官だと信じて貰えず、勲章を示してようやくルーデル本人であると確認が取れた後、お偉方からすぐさま帰還し入院せよとの命令が下った。


 無論速攻で無視した。理由は「帰国する気持ちになれない」。

それもそのはず、イワンどもが調子こいてラジオで「ルーデルを捕らえた」と宣伝しまくってたため、ルーデルはブチギレていたのだ。


 この事件が元で、のちにルーデルには「味方飛行場以外での着陸を禁ずる」という前代未聞の命令が下された。

そのため、1944年夏に撃墜され不時着した副官のヘルムート・フィッケル少尉とその相棒を救出した時には、降下→そのまま地表を滑走→救助、乗載→再離陸、という流れで、一応「着陸はする事無く」救助を達成している。ルーデル本人は「地上で停止しなきゃ着陸にならない。うまくトンチで出し抜いてやった」と自賛していた事であろうが、勿論これは敵地着陸など比較にならない程危険な変態機動であった事は言うまでもない。


 こんな変態がけがをすぐに作って帰らないわけがなくまた傷をこしらえかえってくる。

その時は足がぶっ飛んだらしいのだが、その時に「退院まで6週間かかる」と医者に言われたが、入院8日目にソ連軍が迫りつつある事を知るやいなや「よし行こう! すぐ退院だ!」と元気よく病院を飛び出してしまった。この時医者は力無く首を振っていたそうな。


 そうして積み重ねたルーデルの戦果が余りにも凄すぎたため、ヒトラーも次々に勲章を贈与していたのだが、とうとう彼に見合う勲章が尽きてしまった。そこで遂にルーデルの為だけに新たに『宝剣付黄金柏葉騎士鉄十字勲章』なる勲章が作られ、これを受け取った。

ちなみにこれを受け取ったのは後にも先にもルーデルが初めてだ。


 そんなルーデルが戦死する事を恐れたのか、ヒトラーは再三にわたって「君を前にして面と向かっては言いにくいが、もうこれ以上は飛ぶな」と言っていたのだが、悉く拒否。

前述の勲章を授与された際「もう二度と私に地上勤務をしろと言わないのならば、その勲章を受け取りましょう」と言い放ったという。

だが懲りない総統閣下は再び飛行禁止に処するも、これまた懲りないルーデルはこっそりと出撃を繰り返す。


 ……ところが幾ら粉飾しようとも無断出撃を隠し通す事は出来なかった。

後にルーデルが語るところ、ルーデルの飛行禁止と同時に誰がやったかわからない鉄くずが急増したため、「お前、出撃しとるだろ!」とツッコミをくらったのだそうである。

「たぶんみんなで一斉に急降下したせいでしょう!」とルーデルはとぼけたが、案の定こっぴどく怒られた。


 1943年、試作型爆撃機で、対戦車攻撃を行うことになった。目的は試作テストなのだが、時期が時期だけに実戦訓練という形になった。

しかしこの機体、大口径の機銃の凄まじい反動で、撃てば減速し二門同時に撃たないとバランスを崩す、というトンデモな代物。

自ら火力増大を望んでいたはずのルーデルが「操縦が恐ろしく難しい機体」と弱音を吐いている。さすがのルーデルも、今回ばかりは無茶が過ぎたようだ。

と思いきや、攻撃を受けたソ連兵の記録では「対戦車砲のついたスツーカが数分で戦車12台をスクラップにしやがった!」

そしてその少し前にもこの機体で上陸用船艇70隻を一挙に撃沈したり敵航空機を粉砕。

この上陸作戦には進軍中の敵2個師団(1個師団=最低6000人)もいる。

すでに一騎当千とかいう次元すら超えている。

どんな損害を被ろうが圧倒的な物量攻めで押し通す事で知られるあのソ連軍が、この時ばかりは被害の大きさに耐えかねてまさかの撤退を強いられる羽目になった。

だがしかし、ルーデル以外にこの機体で活躍した奴の噂を聞かない時点で、なんというかお察しな機体でもある。


 65機撃墜のソ連でも有数のエースパイロットがいた。彼は、エースとエースの一騎打ちを挑むことを夢見て、1944年に入ったころからずっと派手な塗装で知られていたルーデル機を狙い続けていた。

ついにその機会が訪れ、彼はこの日ルーデル機と思しき1機のスツーカを撃墜!

だが、それはルーデルの副官の飛行機だった。そして次の瞬間ルーデルにつぶされる。

戦闘機と爆撃機では機体の性能差が有り過ぎだろとかツッコミたいことは山ほどあるが、事実である。



 2100回出撃を達成した頃、ポーランドにあったルーデルの基地は、地中海方面から来襲した米軍機の大編隊に襲われた。ドイツ側の被害は大きかったが、ルーデルは仕返しとばかりにアメリカ軍300機の大編隊をすぐさま逆襲して壊滅的損傷を与えた。

いくら何でも鈍足のスツーカで高速のアメリカ軍爆撃機は迎撃は不可能だ。

実は攻撃終了後の米軍機がソ連軍基地に着陸した所を爆撃しての戦果らしいのだが……

アメリカ軍の爆撃機に攻撃されたら、小規模な都市は壊滅だ!

そんな爆撃くらった直後に反撃・殲滅するなんてこいつやっぱり人間じゃないんじゃないか?

つまり米軍は最悪の選択をしたのであった。他にいくらでも攻撃目標なんぞあるだろうに、よりにもよってルーデルの基地をわざわざ選んで爆撃するとは!


 ルーデルは休暇中も書類を偽造して出撃し、病院送りになっても病室を抜け出してまで出撃し、ソ連戦車部隊に急降下爆撃を仕掛け続けたという。

まあ、この無断出撃は前述の通り発覚するのだが、軍医に止められた程度でルーデルが聞く耳を持つはずがなく、平然と元気に出撃を繰り返していた。

そして例によって対空砲によって撃墜され、重傷を負ったルーデル。ところが彼は歩いて陣地へと復帰した後、撃墜されてから数時間後(被撃墜-救出-帰還までの4時間)には恨めしい高射砲を思う存分破壊した。


 ところが、さしものルーデルも本当に死にかけたことがある。飛行中に敵の対空砲で撃たれ片足が吹っ飛んでしまったのだ。

こんだけやって死ななかったら人間じゃない……  人間じゃなかったか……


 当然、魔王ルーデルといえども病院送りになったのだが、見舞い客が訪れると珍しく泣いている。

流石に片足になったら辛いのだろうと友人たちが慰めの言葉をかけると「もう二度と高飛びも出来ないしスキーもできないが、まだ一本残っているから脚の方はどうでもいい。しかしこの祖国の危機にイワンどもの戦車をしばらく撃破出来ないのが悔しい」という事だった。

そして実際に六週間後、鋼鉄製義足を装着して復帰した。その後、入院していることになっていたルーデルは書類を偽造して出撃し、やっぱり相変わらずソ連戦車部隊に急降下爆撃を仕掛け続けたという。

そりゃ、2本しか足はないのに1本にしたソ連兵を恨むよな……


 もちろん歴史通りにドイツは負けてしまう。

ドイツが無条件降伏した事を知ったルーデルは、連合軍に降伏する事を決意する。しかしその途中、ソ連機に遭遇。昨日と今日で、そう急に変わってたまるものか、と言って撃墜した。いや、あの、無条件降伏……

もちろん降伏しても不遜な態度をとりまくって、殺されなくてもおかしくなかったようなのだが、一応殺されなかった。


 投降したルーデルは連合軍から様々な尋問を受けるのだが、最もしつこく質問されたのは彼の乗機にはどんなカスタムが施されていたかについてだった。ルーデルは高射砲に落とされた事はあっても戦闘機に撃墜された事は皆無だから、回避性能を増す為にさぞかし凄まじい改造をしたに違いないと想像する連合軍将校に、ルーデルは自信満々に「戦車の装甲をぶち抜けるよう、大口径機関砲を外付けしてもらった」と答えた。

もともと低性能なのに対戦車砲搭載でさらに鈍重化、それはあり得ないと言い放つ連合軍将校に、そんなに不思議なのかね?  私にはこれという秘訣は無かったのだが……」と言い放つ。

常人にチートを理解するのはできない。



 終戦後は南米に脱出。独裁者と友人になったりしながら実業家として過ごし、28歳年下(結婚当時21歳)の嫁さんを貰った。

ちなみに婚約は彼女が8歳の時に…… ロリコン。


 また義足でありながら登山にも精を出す。アンデス山脈の最高峰の一つ、ユヤイヤコ(6999m)にも挑むが、その際に友人であるノイベルトが滑落し、死亡。

一旦下山して死体を捜索、発見したルーデルは、唖然とするガイドたちをよそに友人の亡骸を担いで再度山を登り始めた。で、数時間後に帰還しての第一声が「これからノイベルトはずっと、この山の頂で眠るんだ」……友人思いではあったらしい。


 イギリスとアルゼンチンのフォークランド紛争の際、ルーデルの薫陶を受けたアルゼンチン兵が大活躍!!

それでもイギリスに勝てなかったというかもしれないが、それはルーデルのせいではなく、アルゼンチン空軍の持っていたミサイルが5個しかなく、制空権をとっても何もしない海軍のせいでもあったり、不発爆弾製造マシーンである整備兵のせいである。


 そのあと、アメリカに飛行機の開発に意見を求められ、そのルーデルの意見をかんぺきに再現した飛行機は今でも各地で活躍している。



 ちなみに初めのルーデルの戦果数は嘘です。

ルーデルは誰が壊したのかわからない戦車を大量生産したり、同僚や部下が休暇をもらえるようマイレージの如く自分のスコアを譲ってあげたり、逆に指揮官に任命されたあとも自身が戦場に留まり続けるために自分のスコアを過小に報告するなど、何度も粉飾を繰り返していたからである。

実際にはさらに数倍に上るかも?!


 ちなみにルーデルにかけられた懸賞金は20億円!!

ワンピー〇の世界で最も強い4皇よりもさらに上で、血の通っていないといわれる極悪非道のスターリンですら泣くほど。

『ソ連人民の最大の敵』という称号をもらい、ソ連陸軍の4分の1をこの世から消し去り、何千トンもの鉄くずを生産した。

ルーデルただ1人が貰った『宝剣付黄金柏葉騎士鉄十字勲章』なのだが、それは12個用意されていたが、こんなのが12人いたらソ連に余裕で勝っていたな……(棒)


 ほかにも、シモ・ヘイヘ(妖精 人間)、舩坂弘(ターミネーター 人間)などリアルチート人間がたくさんいるが今回は割愛しよう。彼らは戦記物でも書いてはいけないというタブーがあるくらいだ。

このように現実には、

『どう見てもステータスが壊れている』

『物理演算が狂ったシミュレーション』

『そこの地帯だけ法則が寝てる』

「神のお茶目』

などあるのだ。


 なろうとはそんなにチートではないことがわかっていただけたでしょうか。

感想で傷ついたときになど、相手にこの本文を張り付けてやりましょう。

そんなになろうチートを否定しないでいただきたいのだ……



 駄文を読んでいただきありがとうございます。

最後に評価をしていただければ幸いです……










 


 

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