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詩:春眠、バス停
詩:春眠
春の温もりに眠気が育ち、
大きな花を咲かせた頃、
近くで横になっていたぼくは、
眠気の種に攫われて、
春の眠りにつく
目が覚めると、
「今日はのんびりしてね」
と言葉一つ
ありがとう
これで眠気を許せるよ
春の眠りに委ねられるよ
詩:バス停
流されるだけの日々
ただ過ぎてゆく時間
バス停におばあさん
ステッキ持って立っている
記載された時間に来ない
ただ過ぎていく時間
その時、バスがやって来た
おばあさんが、のそのそと乗る
ただ乗るだけの人生
ただ去っていく時間
窓越しに見えた景色は
小学生のこどもたちだった
これから乗車する人生
回り始める時間
図書館で降りた
本を返すためだ
知恵を植え付けるひと時
気を紛らわす時間




