2回目の
二話目まではすでに書いていたので投稿、三話目は今から書いて明日にでも投稿しようかと
目が覚めると…なのかどうかはわからない、さっきからずっと覚めてた気がするし、今さっき覚めたような気もする。そんな不思議な感覚とおれはかれこれ2時間くらいは付き合っている。あたりは真っ暗で何も見えない、でもこの空間に俺がいることは感じ取ることができる。四方は壁に包まれてるのだろうか、しかもおそらくその壁は少しいい匂いを放っている、全くここは何なのだろうか、天国や地獄の類だろうか、それにしても空虚すぎる天国にしては寂しいし地獄にしては楽すぎる。そんなことを考えてると四方の壁が動き出した壁が開き出し光がみえてくる、少なくとも地獄ではないようだ。
ぼんやりしてきた風景にピントをあわせ、目を凝らす。目の前に広がっているのは…商店街だ
よこには花が咲いている、右に左に後ろにも咲いているのだ。そして目の前には見覚えのある八百屋…一体全体どういうことだろうか、あの空虚な空間にくる前おれは銃撃戦の真っ只中だった筈だ。瞬間移動というやつなのか?全くわからない、しかしわかるのは帰ってこれた事だ。途端におれは嬉しくなり足を動かそうとする…動かない今気づいたのだが足どころか手も動かないそもそも今俺はどんな状態なのだろうか、痛みは感じない…怖いな下をむいたら手も足ない達磨だったというのは、そう考えると下を向くのは億劫になってきた。普段なら息を荒くさせて恐怖する、しかし覚悟をきめて下をむき出すだろう。しかし息は荒くなっていないどころか無呼吸だ、俺の身体、一体どんな状況なんだよ呼吸してないと、普通人間は生きられない、全く訳がわからないが…これは下をむいて確認するしかあるまい、そうだ俺勇気をもて、下をむいたら絶望するか…何があったら希望なんだ?手と足があったとてそれは動かない手と足だ。あってもなくても変わりないだろう、まぁそんなことはあった時に考えよう。
おれは下をむく、そこには緑色の一本の棒がありそこからまた緑色の棒が数本生えている。棒の先には緑色の薄い板のようなもの…葉っぱだ。
つまり俺の正体は花だ。ひとまず達磨でなくてよかったが…この身体は一体どういうことだ?
目が覚めたら身体が花になっていた、まさか身体の下側だけ花で上の部分は俺の頭とかいう人面犬ならぬ人面花というわけではなさそうだ。もしそんなことになっていれば、今頃俺の目の前は人でいっぱいだろう、そうなってないということは俺の身体は他者から見たら完璧な花ということである…自分の状態は一度置いておこう、もう一つの問題はなぜ目の前に見慣れた八百屋があるのかということだ。