魔物
1
隣のマンションに帽子を被った少女が一人で暮らしていた。
帽子を被った少女は明るく優しくどこかおちゃらけていてでもたまに歳不相応なことをいい儚い雰囲気をただ寄らせていた。
それに小学生の自分は惹かれた。
こんなことを言うと自分は帽子を被った少女の事を詳しく知っているみたいだけど自分は帽子を被った少女のことを何も知らない。
知っているのは少女は忌み嫌われる存在だと言うこと。
魔物みんなが殺そうとしてる存在だということ。
そして人と変わらないということ。
2
マンションが隣同士だと言うこともあり母とよく話し仲良くなり帽子を被った少女は家にくることもあった。
はじめは人見知りをしてしまい上手く話すことが出来なかったり隣にくると緊張してしまったりしたけどだんだん話せるようになった。
たまにゲームを一緒にやったこともあった。
そしてある日マンションで人が死んで帽子を被った少女はいなくなった。
死んだ人の恋人がヘアを尋ねインターホンを押すと出てこなかった。
こないのかなとドアの覗きからみると玄関で倒れていて心配になり管理人に鍵を借り開けた。
死んでいることが一目でわかった。
それを見て警察に通報したらしい。
首にロープの跡があり死亡原因は窒息しだった。
そしてヘアは完全な密室というわけではなく窓は空いていた。
ちなみにカギは二個しかなく一個はヘアにありもう一個は管理人が持っていた。
防犯のため出口にカメラが一台置かれており管理人室は出口の近くのため管理人室からの出入りがわかりアリバイがあった。
3
お金を払えば天才になれた。
それはいい教育を受けれると言う意味ではなく覚えたいものを覚えたりIQが上がったりすると言うことだ。
そのせいでお金を持ってる子供と持ってない子供の差がさらに広がった。
人々はさらに能力を求めた。
動物の遺伝子かなにかを同じように人を遺伝子改造やら何かをして人々は人工的に超人的な能力を手に入れた。
嗅覚、味覚、など優れてること。
20メートルの跳躍力。
500近い握力。
車と同じ速度で走ることが出来る。
誰もがそんなファンタジーのような能力をえて酔いしれていた。
でも問題が起こった。
能力を持ってない人ってそうでない人で壁ができた。
そして能力を持ってる人の子供が羽が生えたりツノが生えたり子供によっては人を襲ったり動物を生きたままかぶりついたり。
野生動物のようで、見た目はファンタジーに出てくる魔物だった。
みんな魔物といい恐れついに魔物を殺す法律ができた。
4
帽子を被った少女が消えて魔物の仕業つまり帽子を被った少女が魔物で全て帽子を被った少女の仕業になった。
後日その帽子を被った少女を警察が調べるとマンションを借りるとき嘘が何個もあることがわかった。
密室でゆういつ入れるのは空いてる窓から入ることだがベランダなしのマンションで横から移動して入るのは厳しいらしい。
でも自分は帽子を被った少女は犯人じゃないと思った。
みんなが言っているのはただの憶測だし出ていくようなことになるのにする動機がない。なによりそんなことをする人じゃない。
自分は無実を訴えた。
全員ではないけど少しは確かにまだ魔物のせいと考えるには早いと考えてくれる人がいた。
でも帽子を被った少女が犯人ということなりはじめていた。
そんなとき街中で歩いていると帽子を被った少女と同じ声をした人がいた。
思わず自分は帽子を被った少女の名前を読んでしまった。
確かに雰囲気と声は似てるけど見た目が違うので自分は恥ずかしくなりとっさにその場から逃げようとした。
でも同じ声をした人は驚いたようにこっちを見て驚いた声をあげた。
「どうして。」
驚いたことに声をかけたのは変装してる帽子を被った少女だった。
5
「本当に殺したの」自分がそういうと帽子を被った少女は応えた。
「殺してないよ」
「やっぱり」
「信じてくれるんだ」
驚いたようにそう言った。
「信じるよ」
「ありがとう」
「犯人ていうことにされていやじゃないの」
「別になんとも思わないかな。
犯人にされなくても嫌われる存在で人間のために作られた場所に私の居場所なんてなかったから」
「---」
「別に人生を悲観してないよ。
ほら、自分に合う場所が誰にも必ずあると思うし」
「----------。
ねえ、犯人と思われたままで本当にいいのかよ。
自分はやだよ。
こんなの。
ねえ本当のことを教えて。
人のことを気にしなくていい。
もしそうなら手伝う。
別に言ったことが自分の思い違いならいいんだけど」
「君って女性を虜にするのうまいね。
そんなこと言われたら虜になっちゃうよ。
ホストにでもなれば」
「茶化すなよ」
「そうだね。 ごめん。
本当は嫌だよ。
嫌に決まってるじゃん。
こんなの。
ねえ明日から笑って前をむいてくって約束するから今だけは辛い、死にたいって言っていい」
そのあと帽子を被った少女は泣きながら何かを言った。
内容は支離滅裂でいまいち理解できず。
辛いことだけがわかった。
6
犯人は誰かわかってるそう探偵なようなことを帽子を被った少女は言い推理を披露した。
いや、推理というほどの王袈裟なものではないかもしれない。
犯人は管理人と死んだ人の恋人だ。
動機はわからないけど管理人に鍵を借り殺し窓を開け管理人のところにいき呼びヘアの前まできて救急車を呼んだ。
そして帽子を被った少女は無実を証明する方法を話した。
7
管理人室のところに電話がかかってきた。
それは帽子を被った少女からだと声で管理人は悟った。
「なんだよ。なんのようだ。」
「話すことないし率直にいうね貴方でしょ。
殺したの」
「なんの話しだ」
「とぼけるんだ。死んだ人の恋人に鍵を貸して殺しを手伝ったんでしょ。まあいいや。こっちには人質がいるから」
そして電話から聞き覚えある小学生の声がした。
「おい、人質をどうするつもりだよ」
「管理人さんが言うことを聞いてくれたらどうもしないよ」
「いうこと?
なんだよ言うこっとって」
「共犯者に電話して言って自首をするって。
ああ一応言っておくけどこの電話も録音してあるから。
まあ無実なら問題ないよね。
そうそう私短気だからあと10秒で電話してね。
心配しなくても電話して出ること確認しといたからすぐ出ると思うよ。」
この後電話し犯行を認めるようなことを録音されたため諦め管理人は自首した。
11
帽子を被った少女は電話を管理人にし終わったあと「ありがとう」そういい少しの時間一緒に過ごし消えて言った。