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『♡ Kyoko Love ♡』☆『あなたに恋しました』のスピン・オフ  作者: 設樂理沙


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『♡ Kyoko Love ♡』3 3

2023.8.2-138


33.


 若い医師の動向を逐一意図的に見ている小竹みさおは、そんな自分が時々嫌になる。


 診察室に居る彼女はというと、たまたま入室して所用の通りすがりに

自分に熱っぽいビームを送った若き医師が2人いたことなども意に介して

なさそうに見えた。


 これしきのこと、彼女にとっては取るに足らぬ日常的なことなの

だろう。


 成人して化粧したりするようになってから、やっと上の下になれた

あたしは、それまでは中の中の容姿で、そのせいで物心ついた頃から

ちょっと可愛い系の同性からは優越感に浸れる存在として扱われ

下に見られてきた。


 異性からの扱いはほんと、酷かった。

 冷たく酷い扱い、もしくは空気のような扱いを受けてきた。


 だ・か・ら・・嫌いだ。

 あたしは綺麗で性格の悪い女が嫌いだ。


 これまでの人生での経験上、綺麗な女は大抵意地が悪い、というのが

鉄板で、特に器量の悪い同性に対しては、その意地の悪さをとことん

発揮する生き物だ。


 大人になった今でさえ、若い女たちは残酷で。


 綺麗でも何でもなく、平凡で平坦な顔面にたくさんの化粧品を

塗り重ねて仕上げただけの、作られた美貌。


 そんな作り物の顔面を本物のように取り繕う職場の女たちは

自分の容姿をこれでもかとレベルアップさせて見せたいようで

よく、あたしを飲み会に誘ってくる。


 彼女たちは飲み会と称してその実、合コンのような飲み会を

通してなんとかして医師たちとカップルになりたいのだ。


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