表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/85

『♡ Kyoko Love ♡』5-2



5-2.☑



 「あぁ、悪いっ!

 俺ちょっと今日はどうしてもこれから社に戻らないと・・・」


 新聞記者の垣本はこれまでの飲み会でも時々こういう

ことはあった。


 飲み会発足後に、仕事柄こういうことがあることは彼か

ら聞いていたし、実際今までもあり、私と森田さんは社に

戻って行く彼を労いつつ見送った。


 「恭子ちゃんとふたりっきりで飲むっていうの初めてじゃない?

もしかして」


 「うん、初めてだね」


 「何か俺に言いたいことあるんじゃない? 」


 「ないって言ったら嘘になるかなぁ~」


 私は自分のグラスを手に取り視線はグラスに向けたまま

意味深に言ってみた。


 「白鳥さんとのことは・・」


 付き合ってた頃は彼女のことを多恵ちゃんと呼んでいたの

に、今は他人行儀な白鳥さんと称する森田さんに、冷たいな

ぁ~と心の中で突っ込みを入れた。


 そしてそれが今の彼の心情の現れなのだと知る。


「彼女とのことは遊びだった? ・・ってことはないよね? 」


 「それは、誓ってないっ。

 結構真剣だった、って言っても今更かぁ~。

  恭子ちゃん、信じないよな? 」


 「どうだろ? 分かんない。

 だって本気で付き合ってたのに、二股ってどういうこと

なのかなぁ~とかって疑問が出て来るし」


 「そっか、やっぱり俺は二股してたことになってるんだ。

 やっぱり信じてはもらえないかー、参ったな」


  「白鳥さんに元カノは泊まってなかった、ってちゃんと

言い訳したの? 」


 「してない」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ