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3連休の終わり

 舞希との東京観光を終えて3連休の最終日、やっと家に帰ってくる。

 特にやることを見つけられないまま配信をつける。

 俺にしては珍しく既に宿題を終らせているので気兼ねなく配信ができるというものだ。

 まあ宿題が残ってようと気兼ねなんてないが。

「あーどうもどうもー帰ってきましたー」

 ・ちゃす

 ・お帰り

 ・配信感謝

 ・何する?

 ・舞希ちゃんどうだった?

 ・ちゃんと話せたか?

 新たにゆうぁとさんにもらった背景のレイアウトにコメント欄が映されている。

「いやーマジで楽しかったわ」

 ・おお

 ・良かったね

 ・配信も楽しそうだったねー

 ・逆ナンされたか?

 ・舞希ちゃんがいるのにされるわけないやろ

 ・確かに

 配信をつけてすぐに来てくれたリスナーたちと、この3連休を振り返っていく。

 名残惜しい気もするが心残りもない、いい体験ができた。

「てかさあ最初駅集合だったんだけど誰の顔も分からないから合流できないんだよね。マジビビったわ」

 ・誰提案なん?

 ・そんなマヌケ1人しかおらん

 ・なぎーさ……

 ・ガイって何?の人やぞ

 ・良く合流できたね

「絶望してたら舞希に見つけてもらってさ。神だあの人」

 ・ようわかったな

 ・すごすぎ

 ・かわいかった?

 ・大丈夫?心臓1個で足りた?

「心臓は5、6個潰れたよ」

 ・ワロタ

 ・何個あるねん

 ・そりゃあ心臓の1つや2つ

 ・舞希王おもろかったね

 ・相変わらず公式がふざけてて笑った

「いやそう、舞希王の最後の問題やばかったよな?」

 ・いや? 

 ・普通だったよな?

 ・トクニナニモオモワナカッタナア

 ・俺の口角が天井に刺さったよ

 ・お前の口角俺んちの床から生えてたで

 ・ここのリスナー調教されすぎだろ

「ま~~じで恥ずかしかったんだからな」

 ・草

 ・甘~

 ・顔真っ赤になったか

 ・だと思ってたよ

 ・腹抱えて笑ったわ

「まあでもクソ照れてる舞希見れて眼福だったな」

 ・俺にも見せろ

 ・草

 ・ロック画面に設定しとけ

 ・これからも見れるだろって

 ・舞希さんどうだった?

 まだツイートもしていないのにどんどん人が増えていく。

 それに伴いちらほらと舞希関連の質問が増え始める。

「舞希なあ、あのなんか、凄かったぞ」

 ・???

 ・語彙力w

 ・スタジオに語彙力忘れてるぞ

 ・初めからこの人に語彙力はありません

 碧舞希・凄かった?

 ・あ

「ブフッ」

 飲んでいた飲み物を吹いてしまう。

 もしかして眼福発言も聞かれていたのだろうか。

 ガラス製のマウスパットにかかった飲み物を拭きながら平然を装う。

「いやだって……みんな聞いて!だってさ、家行ったら服干してあったんだよ」

 ・服?

 ・あ

 ・っスー

 ・何色?

 碧舞希・違うの!あれは!

 ・うんうん違うんだね~^^

「ドア開けたらあったの!いや全然見てないからね?すぐ忘れたから!意外と大きいななんて思ってないから!」

 ・うんうんうん

 ・なんか言ってるわ

 ・うんうんうんうん

 ・うんうんうんうんうんち

 ・何色かって聞いてんだろ!

 ・そんな色気になるんかい

 ・赤系統ならイメージ通りで良き黒系統はギャップで良き紫系統はエドくて良き何よりそれをれんが見てんのが良き

 ・お、そうだな

 ・クソ興味なくてワロタ

 全然納得して無いようだ。

 本当なのに。

 因みにあれはイメージ通りだったよ。

 これ以上墓穴を掘るわけにもいかないのですぐに話題をすり替える。

「で、次の日2人で東京観光したんだけど―」

 ・2人で

 ・ふーん

 ・くんくん

 ・おやおやおや

 ・もしかしてデー……

 ・口角ないなった

 うーん……もう悪い方にしか行かないんだけど。

 いや勿論舞希と2人で観光したことが悪いと思ってる、なんてことはない。

 というか滅茶苦茶嬉しかったし。

「もう配信やめようかな」

 まだ配信を始めてから10分も経っていない。

 ・え?

 ・逃げるの?

 ・逃げるマジ~?

 ・舞希さんからもなんか言ったれ

 碧舞希・配信やめるの?

「……ゲームでもしようかな」

 俺はすぐにゲームをつける。

 舞希に言われてやめれるわけがない。

 この2日間の事を思い出しながらゲームをする。

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