第二話 夢か現実か
な、なんなのこれ・・・・怖い、いや・・・助けて!!
「ぃ・・・・うぁ・・・・・・・・!!」
「どうしたんだ?丹野美紅に会いたいのだから泣いているのだろう?
なぁ・・・?佐々野佑香ぁぁ!!!!!」
「ひっっ!」
どど、、、どうしてアタシの美紅の名を知ってるの!!?
いや・・・・・・
「助けてぇぇ!!!!!!!!」
「佐々野さん!どうしたんですか!?佐々野さん!!」
「いや!離して!!!!怖い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「落ち着いて、佐々野さん!佐々野さん!!!」
「い・・・・・や・・・・・!!」
「大丈夫、大丈夫だから・・・・・落ち着いて・・・・・・!」
アタシは、どうしてしまったのだろうか・・・?
ここは、通学路・・・・・じゃない。ここはどこ・・・?教室?
「佑香、大丈夫?」
・・・恵美?なんで、恵美がここに・・・。
「もう大丈夫よ、佐々野さん。」
「せ、先生・・・。」
東湖先生・・・アタシの大好きな、お母さんみたいな先生。
「あ、あた、し・・・・・・。」
フラッ
あ・・・・目まいが・・・・・・・
「あ、佐々野さん!しっかり!・・・さん・・・!!・・・」
ひ・・・んけ、つ・・・・?
ブツン
「・・・・・・でしょう。ただの貧血ですね。少し休めば問題ありませんよ。」
ん・・・あれ?どうしたんだっけ、アタシ。・・・・そう、貧血だ。
倒れちゃったんだ。
「んん・・・・?」
「あぁ、目覚めたのね、佐々野さん。大丈夫?」
「はい、大丈夫です。」
「どうしたの?いきなり叫んで・・・・。」
「あれは、夢だったのか・・・。」
「詳しく、話してくれる?」
「・・・・はい。」
「そう、どすのきいた低い声・・・・・。」
「はい。怖くて動けませんでした。」
「怖かったわね。もう帰ったほうがいいわ。家でゆっくり休みなさい。丹野さんのことも
あったからね・・・。」
「わかりました、ありがとうございます。」
「それじゃあ、先生はお家に連絡してくるわね。」
「はい。」
・・・美紅。あの声はだれなの?頭の中がぐちゃぐちゃ。本当にあったみたいで怖い。
美紅、お願い・・・・助けて・・・・・・・!!