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〜異世界に転生しました〜3話

「すいません、ざっくりしてて」


「大丈夫よ。最初はみんなそう。私が今まで見た中では、ある人は前世できなかったことをやろうとしてたり、またある人は一から人生をやり直そうとするものもいる。過ちを犯してしまった人は反省して、次また同じようなことをしないようにしたり、人それぞれよ」


優しく語りかける。ルーミは真剣にライの話を聞いた。


「今やりたいことがなくたってきっと見つかる。この世界はね、広いんだよ。私達はその一部しか見たことがない。だから、知らないことがまだまだあるわ。きっとそこにルーミのやりたいことがあるわよ」


「やりたいことか~」


腕を頭にのせ天井を見上げる。


「はい!サクラだよ!」


そこにジュースが来た。


「ありがとうございます!」


「美人さんだからオマケでだよ。これラスクだ。食べな」


「うわー、美味しそう!ありがとうございます」


ライはラスクを受け取りルーミに渡した。


「ほら、食べな。お腹が空いてたらなんにも始まらないよ」


「…ありがとう…ございます」


ラスクを受け取りそっと口に放り込む。サクサクしていて美味しかった。


「このサクラジュース、美味しいわ。気に入ったわ」


ライはゴクゴクとジュースの飲み目を輝かせながら見ている。


ルーミも飲もうと思いグラスに手を出したときグラスの表面に自分の顔が映し出された。その顔を見て驚いた。


「え?これ私?」


顔をペタペタと触りながら驚いた顔をする。ライはキョトンとしている。そして察したかのように笑いながら


「あはは、説明していなかったね。顔も転生時に変えることもできるの」


「す…すごーーい!!え?これが私?めっちゃ可愛い!髪の毛の色も違う!目の色も!私の好きな銀髪に赤い目じゃない!最高!」


一人で興奮している。ポカーンとしていたライはフッと笑った。ルーミは自分をずっと誉めていた。


「ルーミって面白いね」


ライの声を聞き我に返ったルーミは顔を真っ赤にして俯いた。


「いや、ひさしぶりにこんな元気な子に会ったわ。私もなんか楽しくなっちゃう」


「すいません。いっつもこんなテンションでやってきたので」


「いやいや、私はそのくらいのテンションでいてくれた方が嬉しいわ」


「えへへ、そう言ってくれて嬉しいです。こんな美人さんに言ってもらえるなんて死んでもいいくらいです」


「美人…か…」


一瞬ライの顔が暗くなったような気がする。


気のせいかな‥

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