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〜異世界に転生しました〜2話

「どこ、ここ‥」


アヤと別れて目を開けるとそこには街が広がっていた。人々の賑やかな声が聞こえてくる。


「ここが‥異世界?」


周りを見渡す。そこに広がっていたのは幻想的な世界。本や漫画などに載っているような世界だった。


目の前に広がる光景に見とれていた。


「す、す、すごーい!!」


目を輝かせ鼻息を漏らし周りを見渡す。日本で見た漫画の中の世界のようだ。こんな世界があったなんて。


「あ、それよりここからどうすればいいんだろ」


異世界に転生したのはいいものの、どうやって生活していけばいいのか分からない。


もっと詳しくアヤに聞いておくべきだった。


とりあいず街を見て回ろうと思い歩き出す。


パンのいい匂いが漂ってくる。街には沢山の人がいて前に歩くのも精一杯。


「ちょっとそこのお嬢ちゃん」


誰かに腕を掴まれた。振り向くと四十代くらいの女の人がいた。


「うちのところで働かない?今人手不足でね」


「いやいや、私のところにおいで。給料も高いわよ」


横からもう一人男の人が来た。


「いやいや、わしのところで」


どんどん人が集まってくる。どうすればいいのかわからず呆然と立っているとまた誰かに腕を引っ張られた。


「わわ」


転びそうになったが体制を整え前を向く。そこには長い髪の毛の女の子が美桜の腕を引っ張っていた。


見惚れているといつの間にか路地にいた。


「大丈夫?」


声をかけられ我に返る。よく顔を見ると綺麗な顔立ちをした女の子が美桜を心配そうに見ていた。


「あ、だ、大丈夫です。助けてくれてありがとうございます」


「あ、良かった。迷惑だったらごめんね」


「い、いえ‥ありがたかったです。まだ頭が混乱していて」


女の子はジーッと美桜を見たあと


「あのさ、ちょっと腕、見してもらえる?」


「?、あ、はい」


右腕を出す。するとそこには星のマークが付いていた。


「あ、やっぱり!あなた、転生者ね」


嬉しそうに笑顔で言った。


「あ、はい」


「わぁ、私も転生者よ。私の名前はラン。よろしくね」


手を出された。これは握手ということか。美桜も手を出す。


「えっと、ルーミです!」


「これで友達ね!仲良くしましょ!」


「あ、転生者のかたですか?!」


「ええ!そうよ」


「よかったー、同じ人に出会えて。どうすればいいのか分からなかったところなので」


「最初はみんなそうよね。じゃあ私が色々と教えてあげるわよ。あそこのお店で一息つきましょ」


微笑み言う。優しい人に出会えて良かった、と安心した。




「いらっしゃい!おお、美人なお嬢ちゃんが二人も来たよ」


「あら、ほんとね。羨ましいわ~」


「いえいえ、そんな美人だなんて」


ランが照れながら言う。二人は一番奥の椅子に座った。


「はい、好きなの頼みな。喉乾いてるでしょ?」


メニューをルーミに渡した。メニューを見るとズラッと色んなものが書いてある。


「あ、じゃあこれで」


ルーミが選んだのはサクラというジュースだ。


「あの、これ二つで!」


「はいはーい」


「それじゃあまず最初に、何か聞きたいことある?」


「えーと、これからどうすればいいですかね」

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