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女神の気まぐれで異世界に転生しました~異世界生活も悪くないかも~

「どうも、こんにちは」


目をパチパチさせながら周りを見渡す。周りは真っ白な背景が続いていて誰もいない。


「紗英でしょ?」


声のするほうをもう一度見る。けれど誰もいない。が、よくよく見ると小学二年生くらいの女の子があくびをして紗英を見ていた。


「え?誰?」


「私?私はアヤよ」


呆然としながらアヤと名乗る女の子を見る。


何があったのか記憶を掘り起こした。


美桜はそこら辺にいる日本の女子中学生。いつものように、白色のシャツを着て、首にネクタイをまき、膝下までの紺色のスカートをはいて外に出る。


毎日歩いている道を何も考えずボーッとしながら歩いていた。その時、急にコンクリートの地面に穴ができてそのまま落っこちてしまったのだ。


気づいた時にはここにいた。


「私……死んだの?」


「いいや、死んでないよ。暇だったからあなたを異世界に転生しようとしてた」


「…え?」


響は目の前にいるアヤが何を言っているのか分からず、理解するのに時間がかかった。


そして、何となく今の状況を理解しもう一度聞いた。


「私…死んでないよね?」


「死んでないってば」


「え?じゃあなんで私はここにいるの?」


美桜はさっぱり理解していなかった。キョトンとしたアヤは深く溜息をつきもう一回言う。


「だから、暇だったからあなたを異世界に転生しようとしてた」


「私を?異世界に?」


「そう」


「いやいや、暇だからって私を異世界に転生させるとか意味が分からない」


動揺していて早口になりながらも、首を横に激しく振りながら否定した。


「別にいいじゃない。異世界に転生しても」


「ええ…けど…楽しそうー!」


目を輝かせて言う。


「そりゃあ楽しいわよ!今まで体験したことないことができるんだよ!」


アヤまでも笑顔になって美桜を見た。


「さあさあ早速、転生させるわよ。この本から好きなスキルを選んで」


アヤが人差し指を出すと本がポンっとでてきた。それを美桜に渡した。


「何がいい?二つまでね」


「…スキル?本とかよく見る異世界魔法みたいなものね!すごーい!」


興奮しながら本を開くすると、ズラずらっと大量のスキルが書かれていた。それを見て頭が痛くなった。こんな大量な中から二つ探すなんてきつい。


「アヤが決めていいよ…こんな大量のスキルの中から探すなんてきつい…


「えー、…じゃあ分かった。あなたには、武術と剣術の才能とリカバリーの能力を渡すね」


紗英からの返事も待たずにアヤは紗英に向かって手を伸ばし何か呟いた。その瞬間紗絵の体の周りに光が舞った。


「これで終わり。他になにか知りたいことある?」


「いや、とくにないわ!」


「…そう。あ、一つ忘れてた。あなたの名前。うーん。それじゃあ、ルーミにしよ」


嬉しそうに言う。


「ルーミ?」


「うん。カモミールって言う花から命名したの。いい名前よね。ちなみに私のアヤっていう名前はアヤメっていう花の名前から命名されたの。みんなに希望を届けるからね」


「花言葉?」


「そうよ」


アヤは子供のようにくしゃくしゃの笑顔で言った。


「あ、そろそろね。それじゃあ異世界生活頑張って」


「あ、ちょっと待って。私の他にも異世界転生者っているの?」


「うん。いるよ」


「‥そう、それなら良かった」


「他に聞くことはないわね?それじゃあ異世界を満喫して」


満面の笑みを浮かべてアヤは目の前から消えた。

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