表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
刻印の付与魔導師(エンチャンター)  作者: 大和・J・カナタ
第2章 ミリアン獣王国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/328

02-04 大橋/獣王国

これまでのあらすじ:アイリのウサ耳がピーン!ってなった。可愛い。

 ひょんな事から馬車を手に入れた僕達は、四日はかかる予定だった行程を大幅に短縮する事に成功した。もう、イングヴァルト王国の端にまで来ている。

「おぉ、海だ!」

 ベルクリエの町を出て一日かけ、街道の先に海が見えてきたのだ。ようやく、獣人達を故郷に送る目前だ。


「この海を越えたら、ミリアン獣王国だ。もうすぐ帰れるぞ」

 しかし、獣人達の反応は芳しくない。どうした君達、テンション低いぞ?

「ユーちゃん……やはり自重しませんでしたねぇ」

「ユート君はいつもこんな感じなんですか?」

「えぇ、孤島の家はとんでもない事になっています。技術の最先端と言っても、過言ではありません」

 ん、もしかして馬車かな?


************************************************************


 それは今朝の事。起きてきたアリスが、慌てて僕にしがみついて来たのだ。

「ユート君、大変です! 私達の馬車がありません!」

 そうですね、大変です。右腕がとても幸せな事になっています。

 更に、反対側にはアイリが飛びついてきました。

「ご主人様! 馬車があった場所に! 見覚えのない箱馬車がっ!!」

 控えめながら、それはそれで素敵な感触が僕の二の腕を襲う!!


「誰の仕業だ、これは!?」

「馬は!? 馬はすり替わっていませんか!?」

「何か罠が仕掛けられているかもしれないです~!!」

 獣人達も起きてきた。皆、馬車を見てビックリしているようだ。

 ――パンパン!! と手を叩く音に、全員が静止する。

「皆さん、落ち着いて下さい。もう……犯人はユーちゃんですね?」

「これからの行程に備えた結果だよ」


 まぁ、なんという事でしょう。

 幌馬車は、立派な木製の箱型馬車に。荷車部分には座る為の座席が完備されています。クッション性を重視しており、快適な旅を約束します。


 そして、車輪部分。元々の車輪を加工したその中心には、金属製の軸受け……そう、ベアリング。車輪がスムーズに回る事で、荷車を引く馬の負担を軽減させる、匠の心遣いです。


 床部分にも匠のこだわりが。匠は床の木板を情け容赦なく撤去し、代わりに匠秘蔵の木材を使って新たに作成。

 衝撃を吸収するダンパーを取り付けたのです。勿論、匠自作のスプリングも完備、抜かりはありません。


 更に、何という事をしてくれたのでしょう。

 この床には付与魔法で床暖房も完備。その正体は、遺失魔道具アーティファクトだったのです。


 正に、世界に一つだけの馬車です。これには、天使も苦笑い。


「いつもながら、怖いくらいに素晴らしいんですよね……やだ、ほんと怖い」

「お褒めに与かり恐悦至極。乗り心地良い方がアリスもいいでしょ?」

「……まぁ、それは確かに」

 外見は、あくまで箱馬車にしといたから。乗り心地を良くするために、内装は弄りまくったけどね。


************************************************************


「快適な旅だろ?」

 その言葉に、全員が苦笑い。

「いや……快適過ぎるんですよ……普通の馬車の倍以上のスピードが出てますよ……」


「あの、ご主人様って一体何者なんですか?」

 とはアイリ。ウサ耳がゆーらゆーらしている。

「只者じゃ無いのは解るんですがね、何か見慣れない武器とか持ってますし」

 クラウス、敬語が少しずつ上手になり始めてるね。頑張って、メアリー先生。

「ご主人様は、優しいー!」

 ありがとうメアリー。知らない人がお菓子をくれるって言っても、付いてっちゃダメだぞ。


「あの、気になる事があるのですが、よろしいでしょうか?」

 挙手とはいい心がけだ、ジル君。

「なんだい、ジル?」

「ご主人様の事を詮索するという意図は無いんですけど、ご主人様がお持ちの道具は魔法の品ではありませんか? 魔道具か……遺失魔道具アーティファクトか」

 鋭いね、ジル。ジル以外の獣人組、呆然。

「どうだろうね? ご想像にお任せするよ」

 彼等に秘密を明かす事は、しない。僕の為にも、彼等の為にもだ。


 ……


 さて、海である。

 海岸の少し先には、巨大な石造りの橋がある。東大陸と南大陸を結ぶ大橋だ。

 この世界は、東西南北に四つの大陸が存在する。イングヴァルト王国があるのは、東大陸。ミリアン獣王国があるのは南大陸だ。

 海を行く手段が無いならば、この大橋を渡る必要がある。


 この大橋、過去に召喚された勇者が号令を出して建造したらしい。理由は「種族間の不和を解消し、共に世界を平和にするため」だそうだ。

 最も、その勇者が生きている間には完成しなかったそうだが。

 その勇者の名前はシンタロー。そう、和食のシンタロー氏である。


 そんな、勇者が遺した遺産とも言える大橋は見事な物だった。

「この橋を渡るには二日はかかる……普通なら」

「イングヴァルト側の検問と、獣王国側の検問でも時間が取られるでしょうね。それを考えると、確かに二日はかかります……普通なら」

 クラウスとジル、君達は何故”普通なら”を強調するのかな?


「折角だし海水浴でもしたい所だが……」

「水着がありませんから、無理でしょう」

 しまった、水着を買うのを忘れていただと……!? 僕とした事が、何という失態を……!!


 姉さんの均整のとれたプロポーション、アリスの母性を感じさせるボディライン、アイリの控えめながらバランスの良い肢体を、水着が覆うその姿を見逃すとは……!!

 ちなみに、メアリーは十歳だからね、そんな変な目で見ないよ。幼い少女に変なトラウマ植え付ける人は、先生許しませんからね。

 十三歳のアリスはいいのかって? まぁ、二つしか違わないし……ほら。


「ご命令なら、脱ぎますが」

「真顔で何言ってんの、そんな命令しないよ。第一、姉さんとアリスもいるでしょうが」

 真顔で服に手をかけようとするアイリを制止する。いや、興味がないわけでは無いんですけどね!!

「海水浴はまたの機会だな。さて、そしたらさっさと橋に向かう?」

「それが、いいと思います〜! 橋は両国が守護してますから、魔物も出ないので野営するのも安心ですから〜!」

 メアリー、何気にしっかり者ね。全員で相談した結果、僕達は橋を渡る事にした。


 ……


 イングヴァルト側の検問は、特に問題無く通過出来た。そして、橋も順調に馬車で進んでいった。二組の商人達を追い越したが、特に問題も無かった。

 しかし、トラブルに愛された僕達である……何事もなく、とはいかないらしい。


「だから本当の理由を言え、人間!」

 剣や槍を構えた獣人の兵士達か、僕達を威嚇していた。何でこうなるのん?

「いや、だから人間族が不当に奴隷にした獣人達を、故郷に送り返しに来たんだって。あとは観光目的かな」

「誰がそんな話を信じるか! 大方、更に獣人を浚って奴隷にするつもりだろう!!」

 リーダー格の獣人に便乗して、周囲の獣人兵士達が「そうだそうだ!」と声を上げる。


「どうするか……アイリ、説得は可能?」

「そうですね、同じ獣人の言葉ならば聞いてくれるかもしれません」

 そう首肯すると、他の三人と一緒に進み出た。

「こちらのユート様、キリエ様、アリス様が仰っている事は本当です。奴隷商人が盗賊に殺された際、私達の身の上を知って保護し、故郷に送り届けてくれているのです」


 アリスの言葉に目を見開くリーダー格。すると、僕をキッと睨み付けて、また罵倒してきた。

「なんて事だ……貴様、こんな幼い少女に何をした! 無理矢理言わせているのか? それとも洗脳の魔法でも使ったか!」

「こいつ、めんどくせぇ」

「「「「「「確かに」」」」」」

 同じ獣人族の四人も、僕に賛同してくれるレベル。


「温厚と評判の僕も、そろそろ我慢の限界なんだけど」

「黙れ人間風情が! 商人ならいざ知らず、人間族の冒険者が足を踏み入れていい地ではない!」

 そうなの? と獣人達に視線を向ける。んなワケないやん、と獣人達が首を振る。

「はぁ……国の兵士相手だから、揉め事は起こしたくないんだ。”俺は”正当な理由を話した、それでも通さないつもりか?」

「当たり前だ!!」

 そうかいそうかい、それなら……。

「ちょっと、実力行使おはなし……しようか?」


 ……


「アッーーー!!」


 ……


 封印の縛鎖グレイプニルでボーラされた兵士達が、地面に転がりながら冷汗を流している。

 視線の先には、涙と鼻水と涎で顔をグチョグチョにしながら、白目を剥いて悶絶している彼等のリーダー格の姿!! どんな恐ろしい事があったら、こんな状態になるんだろうね!!

 そして、何か刃が付いた銃を持つ人間族の冒険者……!! そう、俺だよ!!


「で? 次に実力行使おはなしして欲しいのはどいつだ? じっくりたっぷり激しく相手をしてやるぞ?」

 涙目でブンブンと首を振る兵士達!! クラウスとジルも股間を抑えて首を振っている!!

「ほぉ、遠慮は要らないんだがな? なら、俺達は通って問題ないのか?」

「……そ、それは」

 言い淀む兵士の鼻先の地面に、銃弾をブチ込む!!

「も、問題無いであります!!」

「おい、お前一人だけか?」

「「「「何ら問題無いであります!! ようこそミリアン獣王国へ!!」」」」

 よし、問題解決だ。


「最初からそうしてりゃ良かったんだよ、全く……おい、それ解いてやるけど暴れるなよ? 暴れたら息子さんの元気が無くなるどころじゃ済まないからな」

「「「「sir、yes sir!!」」」」

 涙目でガクブルする兵士達を解放して、リーダー格のボーラも解いてやる。

「もう……もう勘弁して……息子が……俺の息子が……」

「反省したろ? 息子さんも回復してやるから、大人しくしてろよ」

 回復薬を(ズボンの上から)股間にどばー。これですぐに回復するだろ。


「じゃあ俺達は行くぞ、帰りも絡みやがったら……解ってるだろうな?」

「「「「「絶対に絡んだりしません、絶対に!!」」」」」

「よろしい、それでは任務に戻りたまえ」

 さぁ、橋の検問を通ろう。


「……あわわわわわ」

「……ひいぃぃぃぃ」

「ご主人様すげ〜」

「どうやら私達のご主人様は、とんでもない人みたいですね……」

 獣人組の視線がドン引いていた。それにしても、最近は実力行使おはなしばっかりしてる気がするなぁ。


 ……


 そのまま、僕達はミリアン獣王国の王都を目指す。王都レオングルまでは、ハイスペック箱馬車で二日程かかるだろう。

「先程のようなトラブルを避ける為にも、村や町は避けるべきだと思います」

 そう助言してきたのは、ジルだ。線の細い少年という印象のジルだが、年齢の割にしっかりしている。

「えー、そういうもんか?」

 クラウスが年齢の割にしっかりしていない。


「そういうもんだろう。早く解放してあげたいし、トラブルは避けて通りたいもんね。王都までは野営続きになるが、皆は問題ないかな?」

「野営らしからぬ野営のお陰で、睡眠も十分取れます。問題ありません、ご主人様」

 まぁ、一般的な野営ではないのは認める。しかし言うようになったな、アイリ。

「ご飯も美味しいし~、温かいお湯で身体を洗えるし〜、馬車の床があったかくて寝心地いいです~!」

 天真爛漫に笑うメアリー。この子はいつでも明るくて、ムードメーカーとして場を和ませてくれる。


 ここまでの道中で、僕達は獣人達とだいぶ打ち解けた。獣人達も、僕達を信用できる人間と判断してくれたようで、率先してお手伝いや雑用を引き受けてくれるようになった。

 皆、ここ最近は三食しっかり食べているお陰で、痩せ細って弱っていた身体は回復している。お陰で彼等の見た目は、今現在クラウスはスポーツマンっぽいワイルド系男性だし、ジルは線は細いが美少年だ。

 アイリはウサ耳美少女で、メアリーも可愛らしいイヌ耳少女という感じである。


 ……もうすぐ、彼等ともお別れなんだと思うと、少し寂しい気がするな。


 ……


 さて、王都レオングルまでの旅路も終盤だ。今夜の野営を終えたら、ついに王都入りである。

「もうすぐ王都レオングルだ。着いたら早速、奴隷から解放しよう」

 僕の言葉に、獣人組は嬉しそうに微笑んだ。


「ここ最近、ご主人様ばっかり見張り番じゃねぇですか。今日は俺が見張ってますよ」

 クラウスが、そんな事を言ってくれる。

「私もがんばる~!」

「ご主人様、僕達に任せて下さい」

「そうですよ。ご主人様も、どうかゆっくりお休み下さい」

 折角の気遣いだ、お言葉に甘える事にしようかな?


「それじゃあ、申し訳ないけど……」

 しかし、僕の“目”があるものを捉えた。

「いや、待った。装備を着用、警戒態勢を整えてくれ」

 僕の言葉に、全員に緊張が走る。


「マップに何か掛かったんですね?」

「ユート君、魔物ですか?」

「いや、人かな? 数は三。さっき通過した村から来ているみたいだ。盗賊……はないな。冒険者か、巡回の兵士か解らない。万が一に備えて、対応出来るように準備してくれ」

 その言葉に、全員が装備を身に付けていく。

 姉さんは革鎧を着込み、腰にレイピアを差す。その隣、ローブは着たままだったアリスが、魔導師の杖を手に周囲を警戒している。


 獣人達にも、武器を持たせる。

 力と体格に優れるクラウスには、ショートソード。同じく僕より力があるステータスのジルには、ショートソードとバックラー。

 アイリは脚力による俊敏性が優れているため、ダガーを二本渡している。メアリーは狩りで使った事があるらしいので、弓矢を渡している。

 これらは四人へのプレゼントなので、普通の武器だ。遺失魔道具アーティファクトなんて渡したら、僕達と同行している間はともかく、別れた後で目を付けられてしまうだろうからね。


 やがて、警戒しながら焚き火を囲んでいると、一人の男が現れた。その周囲には、二人の女性。

 全員が武装しているが、こちらへの敵意は感じない。

「やぁ、こんばんは。いい夜だね」

 何か、暢気に挨拶をして来た。


「こんばんは、旅の方でしょうか?」

「私はグレン、冒険者でね。王都レオングルを目指している所なんだ」

 そう言って、男は胸元から銀色のプレートを出す……銀級冒険者のライセンスカードに間違いない。

「そうでしたか、僕はユートと言います。同じく冒険者です、まだ銅級になりたての駆け出しですけどね」

 同じように、僕もライセンスカードを見せた。

「そうかい」


 グレンと名乗った男は視線を巡らせると、姉さんを見て目を見開いた。

「おぉ、なんて美しい! 艶やかな紺色の髪、知性を感じさせる瞳、整った顔立ち……まるで天より舞い降りた天使のようだ!!」

 正解、本物の天使だよ。

「そちらの女性も、なんと見目麗しい! 絹糸の様な蒼銀の髪に、蕾のような瑞々しい唇! そして母性を感じさせる雰囲気! 高貴な身分と言われても信じられますよ!!」

 正解、公爵令嬢だよ。


「美しき天使様、麗しのお嬢様。よろしければお名前を伺っても?」

「は、はぁ……キリエと申しますが」

「ア、アリスです……」

 すごい! アリスはともかく、姉さんがドン引きだ!! 僕がやらかした時以外では、平然としている姉さんがドン引きだ!! 


「今夜はなんて素晴らしい夜なのか。貴女達のような美しい人に会えるなんて! 神に感謝しなければなりません!」

 この世界の神は、人を駒にして戦争ゲームするクズどもなんだぜ。

「キリエさん、アリスさん。良かったら私達と旅をしませんか? 銀級冒険者であるこの私ならば、貴女達を守る事も容易いでしょう、そう……死が私達を分かつまで、ね」

 そう言って、グレンがウインクをかます。ていうか、コイツただのナンパ野郎か。ムカつくなぁ、このイケメン。


「「あ、結構です」」

 ――即答。

「ご安心下さい、そちらの仔ウサギちゃんに仔犬ちゃんも、私が幸せにしてみせます。大丈夫、私は全員を平等に愛せる甲斐性を持つ男です」

「ただの女好きじゃねーか」

 アレか、他の二人はコイツのハーレム要員か? いいのかな、女性達が姉さん達を睨んでるけど。


「お断りします、ユーちゃんと離れる気はありません」

「私もユート君に着いていくために旅に出たので」

「私のご主人様は、ユート様です」

「私もご主人様と一緒がいい〜!」

 モテ期が来たのかと勘違いしてしまいそうだぜ。それにしても、見た目イケメンなヤツが振られている姿って、なんて気持ちがいいものなんだ。


「……何なんだい、君は?」

 苛立たしげに僕を睨んでくるグレンだが、僕のせいじゃないよね?

「いや、アンタが何なんだ? 人の連れにコナかけるのが銀級冒険者の常識なのか?」

「やれやれ、最近の銅級は先達に対する礼儀がなっていないな」

「人の連れにナンパする奴に、礼儀を語ってほしくないよ」


 すると、姉さんとアリスが前に出る。

「失礼なのはそちらでしょう」

「貴方がどれだけ強くても、ユーちゃんの足元にも及びません」

 アリスと姉さんがそう言い返すと、グレンは口元を歪めた。

「ほう……この魔法剣士グレンに敵うと。面白い、君のジョブは何かね?」

「付与魔導師だけど?」

 さすがに銅級で、付与魔導師と聞いては黙っていられなかったのだろう。


「ハッハッハ、付与魔導師とはね! ならば、どちらが彼女達に相応しいか、剣で決めようじゃないか」

「冒険者ギルドでは私闘を禁ずると規定があるはずですが」

 姉さんが声をかけるも、グレンはにっこり笑って僕に視線を戻す。

「君も冒険者の端くれなら、僕から彼女達を奪ってみせたまえ! それとも怖いかね、付与魔導師君!」

「都合の悪い事は聞こえないのか、便利な耳だな」

 銅級付与魔導師に対し、剣での決闘を仕掛けてくるコイツは、間違い無くロクデナシだな。


「実力主義は嫌いじゃないが、格下の銅級に対して大人気ないよな。それに、アンタ付与魔導師をナメてるだろ」

 僕の言葉にも、グレンは平然としている。あー、完全にナメているな。

「何より……奪うも何も、この娘達はアンタのものじゃない、勘違いするなよ」

 さて、それじゃあ……宣戦布告といきましょうか。


「その辺、お前の身体に叩き込んでやる。相手になってやるから、()()()()()()()

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ