14-08 叙爵/ユートからの相談
これまでのあらすじ:勇者フミナ、漏水。
翌朝、寝不足ながらも目を覚まして、婚約者達と一緒に汗を流す。
ちなみに、朝風呂にはキリエ・クリス・メグミ・エイル・ヒルド・ノエルもやって来た。僕の部屋のお風呂の方が、自分の部屋よりも使用頻度が多くないですか? いいけどさ、眼福だし。
「今日で、五回目の世界会議も終了ですね」
「はい。新加盟国も加わって、実に有意義だったと思います」
メグミの呟きに、アイリが同意する。
「次からはー、他の国なんだねー」
「そうだね、これからは持ち回りだから」
次にアヴァロンで世界会議を開くのは、一年以上後の予定だ。
「でも、遊戯室目当てで他国のお客さんが来るのはあり得そうです」
「そうですね、お父様や陛下も楽しみにしていますから」
リイン・アリスの言う通り、その可能性は大いにあり得る。ヴェルデやクライン、ファムもえらく楽しんでいたみたいだし。
「まぁ、アルファ達もよくツーリングに来ているしそこは今更かな」
「……確かに、そう」
「ふふっ、そうですね」
「いやぁー、あの何も無かった島が今ではこんなに賑やかだもんねぇ。流石はお兄ちゃんだね!」
長年、一人でここに居たエイルには感慨深いものがあるのかもしれないな。
しかし……こうして美少女達に囲まれてお風呂に入るというのには、未だ慣れないなぁ……。
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その後、平穏無事に世界会議は終了し、加盟国の面々は転移の姿見で自国へと戻っていった。
「皆、お疲れ様。今回もよく頑張ってくれたし、今日はもうお休みにしよう」
と言っても、それぞれで何かしら仕事や訓練をやっていそうな気がするけどね。
「あ、ユート君! その前にちょっといい?」
「ん? どうしたマナ」
解散宣言をしようとしたら、マナが待ったをかけて来た。
「自己紹介の時に思ったんだけど、私達の役職って明確になってないでしょ? そろそろ、その辺りもしっかり決めたらどうかな? ほら、他国に自己紹介する時とか、割と困るかなって」
「成程。今明確になっているのは、執事・侍女くらいなんですよね?」
ノゾミもウンウンと頷いている。
言われてみたら、そうだな。
中核メンバーでの侍女はレイラさん、メアリー、エミルと、僕専属のヒルド。それ以外だと、とりあえず兵士はクラウスに、内政はジルに任せていた。
明確に役職はコレって決まっている訳じゃないので、かなりフワッとしている な。
「役職……か。確かに、そろそろ明確化してもいいかもな。それじゃあ決めて行く前に、どんな役職が必要かね?」
世界会議の後の、臨時アヴァロン会議開催。
ついでなので、グレンを招集。こいつも色々な国を巡っているので、その辺の知識はありそうだしね。
「成程、確かにそれは必要かもしれないね。今、私達が任命頂いている諜報部隊は置いておくとして、どの国も内政や軍務で長を明確に定めているからね。そういった公にすべき役職者は、国として決めておくといいのではないかな?」
だいぶ慣れたマトモなグレンの意見に、僕は首肯する。
「よし、グレン達も意見があればどんどん出してくれ」
さて、それでは案を募集していく。すると、やはり公爵令嬢コンビや魔王の妹が率先して提案を出してくれる。
「一般に、軍はやはり必要でしょうね」
「そうですね……あとは、内政担当でしょうか」
やはり、まずはそこからだな。
「王国騎士団と執政院の設立、か」
「それなら魔導師の部署も必要じゃない?」
マナが挙手をしながらそんな提案をしてくる。
「魔導師団か。それもアリだな」
色々と相談した結果、内政部門は執政院の設立。
そして軍務は騎士団と魔導師団を設立し、その双方をまとめて王国軍とする事にした。
これにより、訓練中の兵士達は騎士に任命され、魔法の素質がある者を魔導師団に編入する事になった。
さて、次なのだが……。
「マルクは鍛冶職人としての仕事と並行して、職人ギルドのギルマスを頼もうかと思うんだけど」
以前、マルクともそんな展望を話していたからね。
「あぁ、そういやそんな話してたな! いよいよ実現するってか?」
「やるのは要するに互助会だな。職人同士で連携し合って、王都や開拓村の開発に力を発揮して貰いたいんだ。それと、職人の育成かな」
すると、マルクが面白そうに口端を吊り上げた。
「いいじゃねぇか、やってみて損は無さそうだ!」
即断即決、流石である。
そんなこんなで話が進み、アヴァロン王国はいよいよ国としての体制を更に整える事になった。
中核メンバーが今後、各々の部署を率いる立場になるわけだ。
まず、執政院。筆頭執政官に任命したのはジルだ。常日頃から、僕の政務を手伝い補佐してくれている彼以外に、適任者はいない。
「解りました、これからもご主人様のお力になるべく、頑張ります!」
なんて頼もしい言葉。既に、ジルは僕達をしっかりと支えてくれている、立派な執政官だよな。
そして、今回ジルの補佐としてメアリーを指名した。
「お~、頑張る~!」
気心知れているメアリーならば、ジルも相談等がしやすいだろう。それに、この二人は最近良い感じだからな!
「レイラさんには引き続き、侍女頭として侍女部隊を指導監督して貰いたい。エミルは侍女頭代理、レイラさんを補佐してあげて欲しいんだ」
「お任せ下さい、陛下」
「はい、がんばりますぅ!」
この二人なら、任せても大丈夫だと確信している。孤児執事や孤児侍女達を、あそこまで立派に育て上げた手腕、今後も期待したいね。
「職人ギルドの方は、マルクをギルドマスターに、副ギルドマスターにジョリーンを任命する。リリルルには、二人の補佐官を任命する」
三人は横一列に並び、笑顔で頷いた。
「任せろユート、世界中に職人ギルドを広めてやるぜ」
「うむ、腕が鳴るな!」
「はぁ、独り身をこの二人と一緒に配置するとか、陛下はドSですか?」
……リリルル、やさぐれないでよ。
「そして……クラウス」
「ご主人、ちょっと嫌な予感がしてんですけど……」
「……王国軍団長、クラウス」
その言葉に、クラウスの尻尾がピーン! ってなってる。
「お、俺っすか!」
「お前以外に誰が居る? ずっとアヴァロンで兵士達を育て上げ、他国に引けを取らない立派な兵士にしたじゃないか」
その言葉に、クラウスの頬が引き攣る。
しかし、しばしの沈黙の後……。
「……やります、やってやりますよ! あぁもう! ご主人にそこまで言われたら、やるしかねぇじゃないっすか!」
「ありがとう、クラウス。僕達も協力するから、一緒に頑張ろう」
「うっす!」
グッと拳を握るクラウス。
やる気スイッチが入ったクラウスは、精力的に動くのだ。スイッチを入れてあげるのが、僕らの仕事なわけで。
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「でだ、婚約者メンバーなんだが……キリエ・アイリ・メグミ・エイルは近衛騎士、アリス・リイン・クリスは宮廷魔導師、ヒルドは今まで通り専属メイドでどうかな? ノエルはまだ、親善大使の任に付いているけど、基本的に僕の側に居てもらうのは変わらないよ」
大迷宮攻略もあるし、政務のお手伝いもして貰っているし、僕の側に居て貰う形が一番良い。
なので騎士団や魔導師団とは別で、私設の近衛騎士団・宮廷魔導師という役割で対外的に言えればいいかなと。
「成程、近衛騎士団ですか。良いと思います」
「そうですね、ユート様をお守りするのが役割というなら、喜んで」
「はい、先輩の守護はお任せ下さい!」
「お兄ちゃんの側にいられるのは、良いよね!」
「宮廷魔導師ですか。ふふっ、師であるエカテリーナ様と同じ役職です」
「魔法の研究なんかも出来そうですね」
「……ん、頑張る」
「専属メイドはー、永遠ー!」
「そうですね。親善大使を引き継いだら、私も近衛騎士団に入れば良いですし」
特に異論が無いようだ。
各部署に振り分けようかとも思ったけど、それだと国としての行事とか、婚約者が揃わない可能性も出て来るからね。
まぁ……あとは、僕の側に居て欲しいというのが本音なんだけど。僕もまぁ、人並みに独占欲はあるわけです。
さて……ここで、僕は前々から考えていた事を、実行に移そうと思う。
「でだ、ユウキとフリード」
「うん」
「はっ!」
僕の前に歩み出て、背筋を伸ばす二人。
「勇者ユウキ・サクライには王都アーカディアの西部を、竜戦士フリードリヒには南部を領地とし、発展に貢献して貰いたい」
……沈黙。これは婚約者にも教えていなかったので、流石の彼女達もポカーンとしている。
「りょ、領地?」
「へ、陛下? 今のは……どういう?」
二人は僕の言葉に戸惑いを隠せないようで、困惑している。
なので、ダメ押しの宣言をしておこう。
「君達二人のこれまでの貢献と忠誠を称え、侯爵位を叙する。ユウキ・サクライはサクライ侯爵として、フリードリヒにはムラーノ侯爵として今後の活躍を期待する」
ちなみに、ムラーノは村野から来ています。僕の母親の旧姓だよ。
「はっ、侯爵!? 僕がっ!?」
「そう、君が」
「陛下! わ、私ごときが侯爵位を賜るなど……」
「ごときとか言うなよ、フリード。君は僕の大切な臣下だぞ?」
混乱が最高潮に達した二人が、アワアワしている。
「マナ、エルザ、マリア! ユウキの補佐を君達に任せる。そして、ノゾミ、クラリス! 君達はフリードをフォローしてやって欲しい。何か困った事があれば連絡してくれ」
きょとんとした顔のままの彼女達に、とりあえずフォローを頼んでおく。これで、アヴァロンも彼らの関係性も変わっていくだろう。
あ、そうそう。
「クラウス、ジル、マルク!」
「はっ、はいっ!?」
「ご主人様、まさか……」
「おい、早まるなユート!?」
察したね?
「君達三人を、伯爵に叙する」
「「「やっぱりっ!?」」」
ははは、驚いたようだね。だってさ、軍団長・筆頭執政官・職人ギルドマスターが、無位ってのは格好が付かないだろう?
という事で、散々五人から考え直して欲しいと言われたのだが、僕は不動の構えで押し通した。最終的には、五人とも折れた。
「はぁ……まぁ、こうなった以上は頑張るよ……」
「そ、そうですね……陛下のご期待にお応え出来るよう、精進します」
「ご主人がそこまで頑なだと、こっちが折れるしかねぇよ……」
「はぁ……やはりご主人様は暴君です」
「ったく、相手がユートじゃなければ逃げてんぞ、俺ァ」
渋々といった感じだが、何とか了承してくれたよ! 計画通り!!
「今後もよろしく頼むよ。でだ、ユウキとフリード以外は、家名の希望が無ければこっちで用意したのを名乗って貰う事になるんだけど、何かある?」
「あー……それなら、死んだ親父の名前とかでもいいんすかね? グランツっていうんすけど」
「それ良いですね。父はまだ存命なので、祖父の名前のウィンカーが良いです」
「そういう流れなら、俺も死んだ親父の名前で良いか? ヴィーンなんだが」
ふむふむ、良いね良いね。
「オッケー、それではグランツ伯爵、ウィンカー伯爵、ヴィーン伯爵。そしてサクライ侯爵、ムラーノ侯爵。これからも、アヴァロン王国に住む人々の為に、君達の力を貸して欲しい」
僕の言葉に、五人は一斉に跪いて応えた。
「「「「「はい、陛下」」」」」
それにつられるように、他の皆も跪く。
「さぁ、アヴァロン王国も新体制になった。皆で力を合わせて、この国をより良い国にしていこう!」
「「「「「はっ!!」」」」」
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さて、では他国にも叙爵や就任の件は伝えなければならない……のだが、それは後回しにした。
今日は、アヴァロン王国でのお祝いにするのだ。きっと来年からは、この日は祝日だ。
特別に王城の庭を開放し、街の人々や開拓村の人々を招いてBBQパーティーを開く。この人数だと、料理するのは疲れるからね。
行った事のある国から購入して来たお酒もあるんだぜ!
むむっ? 酒蔵とかで日本酒とか作ったら、結構儲かるんじゃないかな? 今度、皆に相談してみようかな。
あっ、未成人は果実水ね!
あ、そうそう。忘れない内に、アイツにも話をしておく事にしようかな。
「おー、いたいた。グレン、ちょっと良いか?」
恋人達とBBQを楽しんでいるグレンの所へ向かう。
「やぁ、陛下君。どうかしたかな?」
「うん、今のうちに話しておきたい事があるんだ」
僕の言葉に、グレンが眉根を顰めた。何でそんな顔をするんだよ。
「陛下君、それは悪魔族関係の話かな? それとも、勇者様関係の話?」
「ん? それとは別件」
すると、グレンはホッとしたような顔をする。
「いや、何か問題が起こって、その調査に向かうのかと思ってね。今、色々な国を巡っているだろう? ヒルベルト王国の内戦や、クロイツ教国の教会への不信感は見るに堪えない有様だ。他の国でも何か起こっているのなら、それは悲しい事だ。早く実態を掴む必要があると思ったのさ」
……コイツ、すごい真面目に諜報部隊してるな!? ある意味、適任だったのかもしれないな。
パーティメンバー達も愛しそうにグレンを見ている。
ふむ、やはり僕の判断は間違ってないのかも。
「話ってのは、アレだ。今の仕事が済んだら、アヴァロン王国で色々頑張って貰おうと思ってさ」
「ふむ、何か手付かずの仕事でも?」
「うん。王都から東方の領地の経営者の仕事」
その言葉に、グレンと恋人達の表情が固まった。
「つ、つまり……ユウキ様やフリード殿のように……」
グレンは、らしからぬ狼狽ぶりを見せた。思えば、こいつのこんな顔は初めて見るかもしれないな。
「期待しているからな、未来の東方領主?」
「む……う、うむ! や、や、やってみせようじゃないか!」
狼狽えつつも、力強い返答を返してくるグレンに、僕も笑顔で首肯する。
王様と臣下の関係になって、グレンとの確執が無くなったのは、アヴァロンにとってプラスだったな。
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BBQの後、僕は部屋に婚約者達を呼び出した。
「ユーちゃんからの呼び出しって、何気に少ないですよね?」
「いや、だって君らは婚約者同士で話し合って、ローテーション組んでるでしょ」
「あらら、バレてましたね」
悪戯っぽく舌を出すリイン。こういう茶目っ気があるところも、可愛い。
いや、一人ずつの時は確実にローテーションが組まれている。二、三人で来る時も、ローテーションに従っている。確実にローテーションで僕の部屋に来る。
これで気付かなきゃ、ただの猿だよ僕は。
「そりゃあ、一人一人との時間が大切だから、意識して時間を作るようにしているし」
「ふふっ、その言葉は嬉しいですね」
笑みをこぼすアリスに同意するように、他の婚約者達も笑顔を見せる。
うむ、可愛い。
「それで、ユート様……今夜は、全員でという事……でしょうか?」
「順番では、キリエさん・エイルちゃん・ヒルド様の予定で……」
おっとっと、ちょっと待って下さい娘さん達や。
「別にそっちの事ばかり、考えているわけじゃないからね?」
そりゃ、考えないとは言わないけども。
「今日は、皆に大事な話をしておこうと思ったんだよ」
というのも、そろそろ……この話をしておくべきだと思ったのだ。
「結婚式、いつ挙げようか」
その言葉に婚約者達が固まり……そして、表情がどんどん緩んでいった。
「結婚……結婚式ですか……そうですね、結婚……あぁ、結婚……」
「はぁぁ……そうですね、結婚式……」
「ユート様のお嫁さんに……」
「ふふっ、結婚……ユートさんが、旦那様……」
「……奥さん、旦那さん……ふぅ」
「あぁ……天国のお父さんお母さん……私、お嫁さんになります……」
「そういえば、私も結婚は経験ないなー。お兄ちゃんのお嫁さんかぁ……」
「んー、もう世界神だって事も復帰までは全部置いといてー、ユー君や皆と幸せな家庭を作るよー!」
「ユートさんの……お嫁さん……わぁぁ、本当にそうなるんですね……」
あっ、皆トリップしてる。う、うん、そこまで喜んでくれるのは嬉しいけどさ。
「でだ、アヴァロン建国から今、142日が経っているんだよ」
「ぐ、具体的数字……!?」
「えっ、ユート君……もしかして、数えてます!?」
んな馬鹿な。
「単に、真実の目でアヴァロン王国を確認すると、建国からの日数が表示されるようにしているだけだよ」
遺失魔道具が、まさか日数カウンターとして使われるとは誰も思うまい。
「ちなみに、僕とキリエが孤島から旅立って、266日だね」
なので、あと64日後には……。
「二カ月ちょっとで、僕の誕生日なんだ。その時にするか、建国記念日にするか……どっちが良いかな?」
188日待つか、64日待つか。それは、彼女達の希望次第かなと思って、そのあたりを相談したかったのだ。
「個人的には早くお嫁さんになりたいですが……」
「そうですね、悩みどころです……」
すると、そこでキリエが苦笑して僕に告げる。
「ユーちゃんは、どっちが良いんですか?」
「建国記念日だね。アヴァロン王国としての記念すべき日だからさ」
そして、僕の誕生日は祝日にする気は無いが、建国記念日は祝日にするつもりだ。だから、毎年その日は夫婦でのんびりお祝いできるという目論見がある。
「それに最初の五人との婚約から丁度、一年になるしさ」
すると、婚約者達は笑顔で頷いた。
「私もそれがいいと思います」
「うん、お兄ちゃんの希望に沿うよ」
「んっ!」
他の面々にも、異論は無いようだ。
「それじゃあ……188日後の建国記念日に、僕達の結婚式を挙げよう!」
さーて、忙しくなりそうだな。
「……それじゃあ」
「はい、そうですね」
「賛成……です」
ジリジリと、婚約者達が近付いて来た。え、何? 何?
「ちょっと、今日は……離れたくないです」
「折角、世界会議も終わりましたし……」
「……明日も、お休み」
「順番なんてもうどうでも良いですから」
あっ、はい。そういう事ですか……いや、良いけどさ。
「今夜は寝かせないよー!」
「それは男側が言う台詞じゃね!?」
「細かい事は良いんですよ」
「うっす……」
やる事はいつもと変わりませんけどね!
さて、一対九なわけですが。流石に多勢に無勢なので……本気、出します。
今夜は本来の順番なので、キリエとエイル、ヒルドから……なのだが。この三名、天使・神竜・世界神である。
九人の中における、トップスリー……それはどうやら、夜の方でも適用されるらしい。
一応平等に接するのだが、最後まで残るのもこの三人だ。
見た目幼いエイルを攻めるのって、何か絵面的にやばいよね……合法! 合法だから!
ヒルドはやはり、その圧倒的な胸部装甲を堪能させて貰う……こういう時だけ恥ずかしがる所も可愛い。
そして、キリエは何でも受け入れてくれるので、タガが外れないようにこちらも必死である、圧倒的お姉ちゃん力……!!
ちなみに、明日は休めません。今日までの世界会議で決定した事を、国として正式に動き出す為の文書とか色々やる事があります。
徹夜……かなぁ。まぁ、それでも良いか……結婚式の事が決まって、気持ちが昂っているのは彼女達だけではないのだ。




