10-02 ナブサック公爵/大迷宮へⅢ
これまでのあらすじ:イングヴァルト王国の大迷宮へ向かいます。
準備を整え、アヴァロン王国大迷宮攻略部隊はイングヴァルト王国の転移門を潜る。部隊と言っても、ディアマント大迷宮攻略時とは少ししか変わらない。
僕と婚約者達に、エイル、ユウキとマナ、エルザはそのまま。新たにフリードとマリアが加わっただけだ。その装いは冒険者用のアヴァロン衣装だ。
僕のは王様用と同じ衣装にした新しい物を着ている。これは婚約者達がブランさんに依頼していたようで、黒に金の動きやすい衣装になっている。うちの嫁は優しい。
さて、イングヴァルト王国の王都フォルトゥナに入る為に、王都の門に向かった所……僕達を見た瞬間に、王都門の入場待ちの列が割れた。割れた列は門まで続き、花道みたいになっているのだが……最近、竜王国でもこんなのあったな。
「イングヴァルト王国は、アヴァロン王国にかなり友好的ですからね」
アリスがそんな事を言う。
「アヴァロン王国の王が来るという事も、もしかしたら布告されていたのかもしれません」
頷いて続けるキリエの言葉に、納得する。アンドレイ叔父さんなら、やるかもしれない。
結局、僕達はその花道を通る以外なく、やや居心地悪いものの無事に王都の門を潜った。
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勝手知ったる王都の道を歩き、僕達は王城へ到着する。
出迎えてくれたのはいつものメンツで、アンドレイ叔父さん・ジュリア叔母さん・アルファ・シルビア・アクセル君。アレックス叔父さんにティアナ叔母さんだ。
そして、広間には数十人の貴族達が立ち並ぶ。イングヴァルトってこんなに貴族が居たのか、知らなかったよ。
広間の中に入ると、僕以外のメンバーはその場で待機する。
そのまま歩み進むと、アンドレイ叔父さんもこちらに歩み寄る。そして、互いに中央付近で立ち止まる。
「ようこそ参られた、アヴァロン国王」
「イングヴァルト国王、ご無沙汰している」
互いに手を差し出し、握手を交わす。
「折角の訪問だ、歓迎の宴の用意をしようと思うのだが如何か?」
「気持ちは嬉しいのだが、今回は大迷宮の攻略に併せて、貴国の兵士達の捜索もある。無事で居る時間がある内に向かった方が良いだろう、このまますぐに救出に向かおうと思う」
僕の言葉に、貴族達がどよめく。
「我が国の兵士までも気遣って貰い、感謝するよアヴァロン王」
この会話、実は既に事前に話が付いている。じゃあ何故もう一度こんなやりとりをしているのかと言うと、ただ単に僕達アヴァロンとイングヴァルト王国の関係が親密である事をアピールする為だ。イングヴァルト王国の為に、アヴァロン王国は迅速に動きますよーってね。
同時に、アヴァロン王はイングヴァルトの一兵卒にも心を砕く人間だとアピールする狙いがあるのだそうだ。王様だからね、支持率アップは大事なのだ。これ、勿論言い出したのはアンドレイ叔父さん。
僕達が挨拶を済ませ、大迷宮へ出発しようとした所である人物から声がかかる。
「アヴァロン国王陛下、少しよろしいですかな」
振り返ったそこに居たのは、初めて見る顔だ。
「お初にお目にかかります。私はイゴール・コーネリア・ナブサック、イングヴァルト王国の公爵の一人に御座います」
公爵……って事は、コイツが大迷宮攻略を強行したのか。
「ユート・アーカディア・アヴァロンだ」
僕に会釈し、今度は視線をアリスに向ける。
「アリシア殿も、お元気そうで何よりだ」
「ご無沙汰しています」
にこやかな笑顔に見える……が、その目は笑っていない。値踏みをする様な視線に、評価を下方修正する。
「それでナブサック公爵、用件は?」
「えぇ、まずはご挨拶をと。そして此度のご助力へのお礼と、ご協力出来る事があると思い、お声をかけた次第です」
協力……ね。
「アヴァロン国王陛下の攻略部隊に、我が公爵家の者達を同行させましょう。きっとお役に立つはずです」
大迷宮攻略を強行したり、こんな事を言い出すのには理由がありそうだな。
「既にイングヴァルト王との間で、攻略に参加する者の選定は済ませているが?」
「えぇ、ですが人数が多い分には問題ありますまい?」
問題あるんだけどな。
「イングヴァルトの兵士達の命がかかっている以上、我々は大迷宮へ急ぐ。悪いが魔力駆動二輪は人数分しか無いし、そちらの兵の速度に合わせるつもりもない、言っている意味は解るか?」
僕の言葉に、ナブサック公爵は表情を歪めかける。
大方、根源魔法持ちの部下が欲しいんだろうな。だから大迷宮攻略を強行したり、僕達に兵を同行させると言い出したんじゃないだろうか。
「……根源魔法を独占なさるおつもりで?」
本音がポロッと出たな。
「今の発言の意図が理解できないな。我々は自力で根源魔法を習得する事に異論は無いぞ?」
大迷宮にただくっついて同行するだけでは、最奥部には辿り着けないからな。これは、各国が知っている事だ。
「まぁ良い、今の言葉はイングヴァルト王に伝えておくぞ、ナブサック公爵」
僕はそう告げて、踵を返す。何かしでかしそうだな、あの公爵は。
そのまま、僕達は魔力駆動二輪で大迷宮へと急行する。走ること二時間程で、大迷宮の入口に辿り着く。
すると、大迷宮の入口付近に兵士達がいた。あの兵士達は……?
僕達は少し手前で魔力駆動二輪を停車し、入口付近の兵士達に歩み寄る。警戒する兵士達の中から、一人の人物が歩み出た。
「ユートさん! あっ、いえ……アヴァロン国王陛下!」
……あっ!!
「バルサさん、大迷宮攻略部隊に参加していたんですか!」
バルサ・ミコースさん……冒険者になりたての頃、東の村でゴブリンファミリーを大虐殺した時、帰りの馬車の御者をしてくれた人だ。通称・バルサミコ酢さん。
「はは、あの時は冒険者の少年が、こんな世界に名を轟かせる大物になるとは思っていませんでしたよ」
「いやぁ、自分でも思っていなくて……」
僕の返答に、愉快そうにバルサさんが笑う。
「そのようで。あの時よりも身分や実力は上がったようですが、お人柄は変わりませんね、アヴァロン国王陛下」
「ユートで良いですから。バルサさんも変わりないようで何よりです」
「んんっ!! ユーちゃん、今は王としてイングヴァルト王国に来訪しているんです。相応の態度を取って下さい」
ジト目のキリエの圧に、圧されてしまう。こういう時、キリエは結構厳しいんだよね。
「あ、はい。んんっ……!! では、旧交を温めるのは後日に改めよう、バルサ殿。貴殿らは大迷宮攻略部隊の、支援部隊でよろしいか」
途中で王様モードに切り替えたので、バルサさんが驚いている。が、今は急ぐべきだ。
「アヴァロン国王陛下の仰る通りです」
跪いて答えたのは、別の人だ。
「今回の大迷宮攻略、イングヴァルト王国の兵士達を救出する事もイングヴァルト王から依頼を受けている。状況を再度確認させて貰えるか?」
「はい、イングヴァルト王国の兵士三十名が大迷宮に入りました。攻略部隊とこの場の支援部隊を配置し、連絡者が往復しておりました。攻略隊の連絡者が迷った可能性もありますが、既に攻略隊との連絡が途絶えて十日。その為王都に“魔導通信機”で連絡を行い、アヴァロン国王陛下方をお待ちしておりました」
とすると、既に五日が経過したので、連絡が途絶えて半月か。
更に言ってしまうと、五日前の連絡でアンドレイ叔父さんは初めて、大迷宮攻略を敢行した事を知ったらしい。
これはナブサック公爵の独断だ。軍部の統括責任者であるナブサック公爵は、大迷宮攻略部隊を公都コーネリアに召集。アンドレイ叔父さんが不在の隙に、大迷宮攻略に乗り出したとの事。
ナブサック公爵はアンドレイ叔父さんの妻である、ジュリア叔母さんの父親である。その事もあり、アンドレイ叔父さんもあまり強く出られないのだそうだ。
「しかし……一応は他国の王なんだけど、そんな裏事情話していいの?」
「アヴァロン国王陛下が、イングヴァルト国王陛下の甥御様というのは我らも存じておりますので」
い、いいのかなぁ……? まぁ、有用な情報ではあるが。
さて、それじゃあ行くか。
「皆、準備はいいか?」
僕の言葉に、仲間達は一斉に頷く。
「ここからは、魔法が使えないという前評判の大迷宮だ。普段よりも時間が掛かってしまう可能性は高い」
僕の“真実の目”も使えない可能性もあるからね。
「その為、最初の段階では攻略は二の次だ。まずは、突入部隊の救出を優先する」
人命第一だし、まずは救出を優先しよう。
その指示にも、仲間達は引き締まった表情で頷く。うん、良い気迫だ。
「憂いが無くなれば、余裕を持って大迷宮攻略に乗り出せるだろう。それでは、アヴァロン王国攻略組、大迷宮への突入を敢行する!」
「「「「応っ!!」」」」
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「……成程、魔法が使えないっていうのはそういう意味か」
大迷宮に入った僕達。そこで前評判の情報と、実際の現象の違いを実感した。
「魔力消費が普段よりも高いね」
どうやら、消費する魔力が多い。しかも、大気中に魔素が無いのか、魔力が回復しない。なるほど、これは厄介だ。
しかし、つまりは……。
「魔力を多く消費してしまうだけで、魔法が使えない訳ではないんだな……アリス、リイン、クリス。試しに初級魔法を使ってみてくれ」
「はい、消費量の確認……ですね?」
「そうだ、どれくらい消費が激しいのかを、事前に確認しよう」
頷く三人。
「“来たれ光の精霊一柱……”」
「“来たれ森の精霊一柱……”」
「“来たれ氷の精霊一柱……”」
詠唱を開始する三人。アリスは光魔法、リインはエルフ族固有の森魔法、クリスは氷魔法……確か、氷魔法って魔人族以外に使う者が居ないって言われている魔法だっけか?
「“光の矢! ”」
「“木の矢! ”」
「“氷の矢! ”」
三人の放ったそれぞれの矢が、大迷宮の奥へと飛んでいく。
「ふぅ……確かにこれは……」
「えぇ。やはり、魔力消費がいつもより多い気がします」
「……三倍増」
やはりそうか。
「確かに、三倍くらいの魔力が減っているみたいだ。さらに言えば、この大迷宮内では魔力が自然回復していない。魔法が使えないのは、そういう意味みたいだな」
魔力の消費が多く、更に自然回復しない状況……これは、魔導師殺しだな。
「やはり、基本は銃撃か近接攻撃による攻略になるだろうな。銃撃も、出来るだけ弾の消費を抑える必要がある。普段は宝物庫から弾を補給しているが、弾を補充する度に魔力を大幅に消費するだろうからな」
過去二箇所の大迷宮でもあった、最後の試練。そこに辿り着くまでに、魔力は出来るだけ消費しないようにしなければなるまい。
「僕も“真実の目”のマップ以外は封印しないといけないな……しかし、朗報もある」
僕の言葉に、全員の視線に期待が籠る。
「突入組は生きている。どうやら魔物の群れに襲われたみたいだが、何とか安全地帯を見つけ出してそこに潜んだようだ」
この大迷宮、大型の魔物が多いらしい。しかし、細い道に入ってしまえば大型の魔物の攻撃から逃れられるようだ。そういった安全地帯が、そこかしこにあるようだね。
「しかし、バラバラに散らばっているんだよな……どうしたものか」
具体的には、三組に分かれているようだ。となれば、僕達も三組に分かれてしまえばいいのだが……。
「ユートさん、最初は救出を優先するのですよね?」
「あぁ、勿論だ」
「それでしたら門弾で、この入口に飛べるようにしてはどうでしょうか。その後、魔力を回復させた万全の状態で、大迷宮攻略を再開すればよろしいのでは?」
理に適っている提案だ、流石はリイン。
「そうだな、リインの提案は実に合理的だ。皆、どうだろう?」
「リインさんの提案に賛成します」
「私もそれがよろしいかと」
「僕も賛成するよ」
「はい、私もそれが最善と考えます」
異論は無いようだな。
「よし、では三組に分かれて救出部隊を……おや?」
「どうしました?」
「……ノエルさんが居ない……?」
ノエル・アイングラム……アイングラム子爵家の長女で、イングヴァルト王国軍に所属する女性兵士。
僕とキリエが冒険者になって、最初に受けた依頼の際に知り合った人だ。それからも仲良くしてくれる友人なのだが……そんな彼女の反応が、三箇所の兵士達の中に無い。
……逸る気持ちを抑え付けろ、まずは優先すべき事を行うんだ。
「まずは救出を先に行う。ノエルさんの事情も、兵士達に聞けば解るかもしれない」
組み分けは、僕の判断で行う。
まず、僕とユウキ、フリードが各班のリーダーだ。
僕のチームはキリエ・アリス・クリス。ユウキチームはマナ・エルザ・マリア。フリードチームはアイリ・リイン・メグミ。
更に……。
「攻略は参加しないけど、救出なら私も参加するからね。お兄ちゃん達が攻略する時は、見守ってるから!」
とはエイルの弁。その為、エイルにはいざという時の為に、フリードチームに入って貰う。神竜であるエイルが加入した事で、フリードチームの不安は払拭された。
残る二組だが、こちらは僕とユウキがマップを活用して救出場所へすんなり行けるからね。
ただし、三箇所それぞれの兵士達の側には、大型の魔物が獲物を待ち構えるようにしている。これらの処分が先になるだろう。
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僕の班は、駆け足で大迷宮の中を進んでいく。最初はゴブリンやオーク、コボルト等が群れで襲い掛かって来るのだが……。
「どきなさい!」
「近寄らないで下さいね」
「……邪魔」
ガンレイピアで、脳天を一突きされるゴブリン。槍杖で心臓を一突きにされたオーク。首と胴体が切り離されたコボルト。死屍累々、死体の山が大迷宮の至る所に転がる。
キリエとアリス、クリスによって量産されていく死体の山を横目に、僕は溜息を吐く。出番が無いよ……。
っと、そんな事を考えていたら出番である。背後の分岐路から、戦闘音を聞き付けて駆け寄って来るゴブリン共。
「ギャギャァッ!!」
キリエ達を見て、歓喜の声を上げている……よし、殺ろう。
両手の銃剣を構えてゴブリン達に肉薄し、その首をサクサク斬り落としていく。最後の一匹に切っ先を突きつけ、その頭に突き刺す。
「小鬼如きが図に乗るな、あいつらは“俺”の嫁だ」
ざっと十五匹はいたが、十五秒で全滅である。
いやぁ、加護や大迷宮攻略の称号で本当に強くなったんだなぁ。俺自身が鍛えた力ではないけれど。なので、調子に乗らないようにしないと。
魔物達をサクサク倒しながら、兵士達の潜む場所を目指す。
「少しずつ、魔物の強さが上がっていますね」
「ん……それに硬い……」
「恐らく、徐々に強い魔物を配置することで魔法による攻撃を使わざるを得ない状態にしているんでしょう」
キリエの予測に、僕も頷く。しかしながら、僕達は既に二つの大迷宮を攻略してステータスに+100の補正がある。これなら、魔法は温存して良いだろう。
「おっ、そろそろだ!」
マップで確認した兵士達の潜む袋小路まであと僅か。
しかし、そこに辿り着くには大型の魔物を相手にするのだが……。
「おや、随分とでかいな」
一ツ目の巨人……あー、サイクロプスか。
「本当にイメージ通りの魔物だな、とりあえず殺すか」
サイクロプスが八体。僕達を視認したサイクロプスは手に持った棍棒のようなもので襲い掛かって来る……。
だがしかし。
ドゴンッ!! と勢い良く振り下ろされたサイクロプスの攻撃は、何か僕の四メートルくらい横に振り下ろされた。
「……?」
「……?」
サイクロプスと視線を合わせ、首を傾げる。
もう一回ね? と頷き、棍棒を振り上げるサイクロプス。今度は、僕の真正面……なのだが、僕より三メートルくらい前。
「……乱視かよっ!!」
思わず、ツッコみながらその眼球を殴ってしまった。
「ギョアァっ! グギョアァッ!」
「あっ、ごめん」
……と、ここで気付く。
「……どっちにしろ討伐するんじゃんか、よし死ね」
そのまま、銃剣で脳天を刺す。
「ギャバアァッ!?」
もがいて、もがいて……パタリ。サイクロプス一匹、一丁上がり。
「……なんですかね、この魔物」
「コミカルです」
「殲滅……やる」
まぁ、そうだね。イングヴァルトの兵士達を救出するには、こいつら邪魔だから。
「さっさと片付けて、兵士達に救援に来た事を伝えるぞ。手加減無用で殲滅だ」
僕の合図に、婚約者三人が力強く頷く。
サッと駆け出したキリエが、棍棒を振り被ったサイクロプスの膝や腕・肩を足場にして天を舞い、その脳天に鋭い突きを連続で叩き込む。そのままキリエは地面に降り立ち、サッとその場を離れた。
痛みに頭を抑えて棍棒を振り回すサイクロプスは、やがて力無く膝を付き、うつ伏せに倒れた。
その様子を見ていたサイクロプスがキリエに向かおうとするが、その脚が踝あたりで切断され、バランスを崩して転倒する。それを行ったのは、アリスだ。
転倒したサイクロプスに、アリスが助走を付けながら接近。心臓に素早い刺突を繰り出した。うん、アリスもサイクロプスを難なく撃破できたね。
次々と討ち取られていく仲間の様子を見ていたサイクロプス達は憤慨し、ドスンドスンと足音を立てながら近寄り……その内の一体の首が、ポーンと飛んだ。
何が起こったのか解らない様子の、隣に居たサイクロプス。なんて事はない、単に斬られただけである。
驚いているサイクロプスの首に、鎌の刃が刺さり……そのまま、肉も筋も骨も丸ごと断ち切られた。
自前の身体能力で、サイクロプスの背後に跳躍したクリスの鎌による断頭。頭を失い、倒れるサイクロプス。
クリスに視線を向ける残る三体のサイクロプス。
そっち見てて、いいのかな? 飛び上がった僕が、一体のサイクロプスの首を斬り飛ばす。更にその身体を足場に、隣のサイクロプスの脳に銃剣の刃を突き刺す。
暴れようとするサイクロプスの身体をまた足場にして、最後のサイクロプスの心臓に銃剣を両方突き刺し……そのまま、斬り裂く。
時間にして三分程……サイクロプスはあえなく死んだ。
実にあっさりしている。そして、やはりうちの婚約者達は武闘派だなと思ってしまったよ。
 




