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刻印の付与魔導師(エンチャンター)  作者: 大和・J・カナタ
第8章 ジークハルト竜王国
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08-05 攻略再開/守護者(ガーディアン)Ⅱ

これまでのあらすじ:ディアマント大迷宮は、ある意味最悪の大迷宮です。


 僕達は小休止の間、攻略再開の為に回復に努める。

 ん? 体力や魔力の回復じゃないよ、精神の回復だよ。盛大に精神を磨り減らされたからね!!

 アーカディア島に戻れない以上、この場で休息を取るしかない。


 さて、ここらで余裕が無くて出来ていなかった、竜人族達の攻略部隊の様子を伺ってみよう。

 マップで確認してみると……おー、どうやら間違ったルートへ向かってしまったようで、途中で引き返したみたいだな。そして、また別のルートで苦労を重ねた後、僕達と同じルートに出たようだ。


 場所的には、僕達の道程を五割とすると、二割くらいかな?

 相当苦労したようで、全体的に体力が半分ほど減っている。体力回復薬や魔力回復薬をたくさん用意していたので、死人は出ていないようだ。

 今は移動していないようなので、恐らく僕達同様に体力回復に努めているのだろう。


 ……


 一時間ほどの休息を取り、一休みして皆も準備が整ったようなので、攻略再開と行くか。

「とは言え、またトラップ満載の道を行くのかと思うと、気が重いんですけどね」

「ユート君のマップがあるお陰で、間違ったルートを進まなくていいのは助かりますね」

 キリエとアリスの言葉に、苦笑してしまう。現に、マップ抜きでグラム達はダンジョンアタックをしている訳だからね。心労、心の底から察するよ。


「さぁ、行こうか……行きたくないのが本音だけど」

 僕の言葉に、皆は苦笑いして頷いた。大きな扉に手を当て……。

「あつっ!?」

 メチャクチャ熱いぞ、この扉!! すると、嫌な予感がしたので後ろに飛び退く。

 その直後、僕が居た場所に大きな石の塊が落ちて来た……石板である。

<ビビった? ねぇ、ビビった? 扉は熱かったでしょ、ついでに厚いんだよ。でも暑くはない>

「うるせぇよ! 上手い事言ったつもりか!!」

「ユートさん、落ち着いて!」


「ユート様、手は大丈夫ですか? 火傷はしていませんか?」

「ちょっと皮がヒリヒリする」

 後で水膨れになったら嫌だなぁ。

「……キリエ」

「ええ、回復しましょう。“偉大なる創世の神に請い願い奉る……”」


 その間に、先程スライムに溶かされたコートを宝物庫ストレージから取り出したユウキが、直接扉に触れないようにして扉を押す。

「うっわ……この扉重い……!!」

「ここへ来て体力勝負か、本気でムカつくなディアマント」

 ……いや、待てよ。“真実の目プロビデンス”で凝視する。

「……ユウキ、それ扉じゃなくて、扉に見せかけた作りのオブジェだ。後ろはただの壁になっている」

「……だぁっ!!」

 行き場のない怒りを籠めたユウキの蹴りが扉(偽)を襲う――!!


 皆で捜索した所、怪しいオブジェクトはすぐに見つかった。扉の横に、何か明らかに動かせそうな台があるからな。

 回復を終えた僕が、代表でそれにそーっと触れる……パチッ!! と来た!! 

「静電気かよ、ほんっと性格悪いなコイツ!!」

 何重にトラップを仕込めば気が済むのか!! 

<やっと本当の扉に気付いたの? 全く、これだから鈍いヤツはダメダメなんだよ>

 ムカついたので、レールガンでオブジェクトごとコメントをぶち壊した。


************************************************************


 気を取り直した僕達は、再度攻略に臨む。

「ここからは魔物の反応が増えている。多分、大迷宮の本番ってとこか」

「はぁ、トラップだけじゃなく魔物にも気を配らなければならないのですね……」

「気が重いなぁ……」

 勇者少女コンビがそんな事を言うが、僕はそこまで悲観していない。


「魔物の方は、どうとでもなるだろ? こっちには何があるね、君達」

「……あー」

遺失魔道具アーティファクトの銃が、それはもう山のようにあるんだった……」

 こういう大迷宮探索では、剣や槍などの近接武器を駆使し、敵に近付いて戦うのが王道だろう。もしくは、魔導師による攻撃魔法とかで敵を遠距離から攻撃するのがベストだ。


 しかし、それを邪魔するのがこの大迷宮の厭らしい所。その辺にちらほらと、ステータス低下のデバフ系魔法の魔法陣が、巧妙に隠されているのだ。

 勇んで飛び出し、普段よりも低下した力で襲い掛かっても魔物に屠られる。普段より低下している魔法攻撃に魔物が耐えれば、再詠唱をしている間に近付かれて魔物に屠られる。

 そして、魔物に気を取られていては、周囲への注意力が散漫になってしまう。それを突くようにして、どうせまた罠が設置されているんだろうな。

 この大迷宮の厭らしい所はそこだ。


「しかし、僕達の主武装であるコイツらは違う。ステータスの影響を受けずに、致命的な力を発揮する事が出来る。銃という武器の良い所は、そこなんだよ」

 だからこそ、付与魔導師の僕が主武装とするなら、と銃剣を作ったんだしね。


「つまり……」

「魔物死すべし慈悲は無い。見的必殺だ、視界に入った瞬間に殺すまでよ……クックック、いいストレス解消の的がこの先にはウヨウヨいるわけだ」

 口元を歪めて、銃剣を宝物庫ストレージから取り出す。あっ、引かれた。

「まぁ、確かに銃ならデバフの影響とか関係ないですもんね」

「一応、魔物との会敵前には解呪ディスペルはするけどね」

 万が一の事があったら、悔やんでも悔やみきれないからね。


 ……


 さて、そんな訳で先に進むと……居たよ居たよ、魔物まとが居たよ。

「で、殺りたい人~」

 僕の問い掛けに、僕とエイルを除く全員が手を上げる。

「んじゃ、くじ引きで決めるのが良いね。この先に居るのは……ふむ、二十匹か。何の魔物か解らないから、僕が遭遇したことのない魔物だね」

 何が居るのかな~っと。

 ……バジリスクでした。


「前言撤回。全員で狙って速攻で殺そう、石化させられたら溜まったもんじゃない」

 全く、この大迷宮は本気で殺しに来ているな。全員でライフルを装備し、一斉に構える。

「それじゃあ、各自狙う的を自己申告で」

「一番右を殺ります」

「僕は左から三番目で」

「一番手前のヤツにするね」

「……一番左」

 こんな感じで自己申告させ、同じ敵を狙って無駄弾を使わないようにする。


 一発目は全員で一斉に、次はその付近のヤツを。撃つ順番も決めて、僕は合図を出す。

「よし、行くぞ。三、二、一……撃てっ!!」

 連続して響く発砲音。頭部を銃弾で穿たれ、倒れるバジリスク。

 その時点でバジリスク達は僕達に気付いたのだが、遅い。バジリスクの石化息吹ブレスの効果範囲に入る前に、二発目を斉射。バジリスク達は何も仕事を出来ないまま倒れた。

「よし、折角だしバジリスクの亡骸を回収して行こう。どんな素材が取れるかな~」

 王様になって久しく忘れていた、冒険者の血が騒ぐぜ。


 さて、この先にバジリスクは……おや?

「他にバジリスクは居ないな。その代わり、同じように僕が遭遇した事が無い魔物が結構いる」

 ……まさかとは思うが。

「同じ魔物を数揃えるんじゃなく、複数種類の魔物を可能な限り集めたんじゃないのか、この大迷宮……」

 魔物への対応の仕方が、それぞれ全部違うという事か?

 皆の顔は、生気が抜けたような顔をしている。多分、僕も同じような顔をしているんだろうな。

 本当に厄介な場所だ、このディアマント大迷宮は。


************************************************************


 ひたすら魔物を殺し、トラップに引っ掛かり、八つ当たりで魔物を殺し、延々進み続けて十時間程。ようやく、最深部の手前の部屋にやって来た。

「……長かったな、ここまでの道のり」

「こんなに心が折れそうになったの、初めてかもしれない……」

 マナは結構トラップ被害にあったからな。もう、全身で疲れました! ってアピールしているように見えるんだけど、実際相当疲れているんだろうな。


「アヴリウス大迷宮と同じならば、大迷宮の最後には守護者ガーディアンがいるはずです」

「そうですね……今回こそは、僕も頑張ります」

 前回はユウキとマナは戦闘に参加していないしな。というか、マサヨシのせいでストーキングに付き合わされる為だけに、アヴリウス大迷宮に行く羽目になったんだよな。


「“真実の目プロビデンス”に情報が表示されないから、アヴリウス大迷宮とは違う守護者ガーディアンなんだろうな。どんな奴でも負ける気はないが、皆も警戒だけはしておいてくれ……特にディアマントのトラップを」

 全員が僕と同感だったようで、力強い頷きで答える。僕達の気持ちが、一つになった瞬間だ。

 いい光景だ、感動的だな、だが無意味だった。


<よくぞここまで辿り着きました。これまでの試練で侮辱するような文章を遺し、済みませんでした。この先の守護者との戦いに打ち勝つ事で、あなたはこの大迷宮の踏破者と認められます。最後まで頑張って下さい>

 ……まともな文章書けんのか。

「毒気を抜かれた……とでも思ったか! ここまでの鬱憤を晴らしてやるぜヒャッハー!!」

「陛下が壊れた!?」

「冗談だよ、でもトラップは警戒する。絶対に、絶対だ」

 心の底から、僕はディアマントを信用していない。


 大迷宮最後の試練の部屋、その扉を僕はヤクザキックで蹴り付ける。まともに手をかけたら、今度は何があるか解らないからな。

「荒んでますねぇ」

「致し方ないかと……この大迷宮はひどいですから」


 ……


 扉を開けたそこは、見覚えのある大広間だった。造りはアヴリウス大迷宮と全く同じだな。

 そして……巨大な影が、部屋の中央に居る。早速、真実の目プロビデンス発動。目標の情報を取得する。

「ヒュドラ、か」

 巨大な胴体に九つの首を持つとされる大蛇の魔物だったか。


「ヒュドラ……伝説になっている魔物ですね」

「確か、不死身の生命力を持っていて、九つの首の内八つは倒す事が可能ですが、すぐに傷口から新しい首が生えると言われています」

 アリスとリインが解説をしてくれるんだけど、まんま地球と同じヒュドラだな。

 何で地球の神話に寄ってるんだろうな、この世界の魔物。作為的なものをずっと感じている……神絡みか?


「やっぱ、猛毒持ちなのかな」

 マナもヒュドラの伝説を知っていたらしい。

「ええ、ヒュドラの毒息を吸っただけで人が死ぬそうです」

 リインの返答に、マナが嫌そうな顔をする。

 まぁ、実力行使する分には問題ない。こちらには、“切り札ジョーカー”もあるからね。


「ヒュドラ相手に長期戦は悪手だ、速攻でケリを付けるぞ」

 僕の言葉に、仲間達が頷く。

「まずは全員で一発当てるぞ。その後、アリスは“水の刃ウォーターカッター”で首を斬り落とせ。再生の様子が見たいから、首を一本残して欲しいな。リインとマナは風魔法で毒息を防ぐ為の“風の壁ウィンドウォール”を発動待機しておいてくれ」

 三人は僕の指示に頷くと、早速詠唱を開始する。


「メグミは前方で警戒待機、いつでも障壁を出せるようにしてくれ。他は僕と一緒に狙撃。まずはこれで行こう」

 他のメンバーも首肯し、銃を構える。


 ……


 魔導師組の準備が整った所で、部屋に踏み入る。アヴリウス大迷宮の時のように、壁の燭台に炎が灯っていき、ヒュドラが僕達に視線を向ける。

「攻撃開始!!」

 まずは、全員で銃を斉射する。狙いは当然、ヒュドラの首だ。しかし、効果は薄いらしい。

「硬いな、通常弾だと弾かれるみたいだ」

 体表の鱗が堅いお陰で、銃弾は尽く弾かれてしまっているようだ。

「ユートさん、レールガンはどうでしょうか」

 ユウキの問い掛けに、思案する。


 ヒュドラにダメージを与える事で、攻略に貢献し踏破者と判断される可能性は高いか? これが恐らく、攻略における最終試練だろうからな。折角ここまできたのに、概念魔法アカシックレコードを会得出来ないのは頂けない。


「よし、レールガンで一発入れよう。全員でヒュドラの首や胴体、脚を狙うぞ」

 僕の号令に、全員がメイン装備の銃機能に魔力を流す。全員の発射準備が整った所で、再度号令を出す。

「レールガン、斉射!」

 瞬間、通常の銃声よりも激しい乾いた炸裂音が、何発も響き渡る。加速した銃弾がヒュドラの身体に殺到し、その首や身体を穿っていく。


「ギィアァァァッ!!」

 九つの首の内、無事な首一本が悲痛な叫びを上げていた。

「効いてますねっ!」

 喜色を浮かべるアリスに苦笑する。

「一応、神竜の鱗も砕く攻撃だからな。ヒュドラの耐久力が、うちのエイルより上なはずがないだろ」

「流石お兄ちゃん、よく解ってるね!」

 後ろで見学していたエイルが、僕の言葉を肯定する。


 ちなみに、首一つを残したのは、わざとだ。

「さぁ、どんな風に再生するのかな?」

 すると、穿たれて千切れた首から肉が盛り上がって、内側から首が生えていく。

「うわっ、グロッ!!」

「ユ、ユート兄、もう良くない?」

 マナとエルザの目は「グロテスクな再生シーンはもう嫌!」と訴え掛けてきている。

 まぁ、それもそうだな。見ていて気持ちの良いものではないのは確かだ。


「そうだな、もう倒しに掛かるか。おっと、その前に全員聞いてくれ、千切れた方の首も生きている」

「「「「はぁっ!?」」」」

 見れば、本体ほどでは無いものの首の断面から肉が盛り上がり、尻尾を形成していく……胴体の無い蛇ヒュドラとして再生した。


「この分だとこの大迷宮で手に入るのは、再生系の概念魔法アカシックレコードかもしれない、少し期待が持てるな」

「期待している所悪いんだけど、それならどうするの? 再生するなら不死身なんじゃないの?」

 マナが頬を引き攣らせながら、首飾りタリズマンで障壁を展開している。その障壁に、再生した蛇ヒュドラが突進して来る。


「僕が不死身系の敵に対する備えを、していないと思う?」

 そう言って、まずはマナに突進している蛇ヒュドラに、特殊弾丸をぶち込む。すると、蛇ヒュドラが石化した。

「せ、石化……!?」

「今はその詠唱が失伝した、失われた魔法じゃないですか!?」

「……嘘、何で……!?」

 上からマナ、リイン、クリスの魔導師組。アリスは口をあんぐりと開けている。


 そう、石化の魔法は存在するが、その詠唱は失伝していると言われている。じゃあ何で僕が知っているのか?

 攻撃も防御も、そして治癒魔法も出来る女性がいた。その女性は、仲間の為に失われた魔法を探し続けて旅をしていた。

 そう、我が母である聖女アリアだ。


「僕は母さんが使える魔法は、一通り全て教わっている……使えないけど。しかし、詠唱を把握しているって事は、それを使って遺失魔道具アーティファクトが作れるって事だな」

「アリア様も、何気にとんでもない方ですね……」

「そりゃそうだ、勇者の嫁で、元王女で、聖女で、料理の天災だぞ?」

 最後、関係ないけど。


 さて、そんな訳で。

「ほいっ、宝物庫ストレージに回収っと」

「「「「「!?」」」」」

 石化した蛇ヒュドラを宝物庫ストレージに回収してみせると、全員が驚いた。

「ユ、ユーちゃん!? 生物は宝物庫ストレージに入らないのでは!?」

 これには流石のキリエも驚いたらしい。


「例外があるんだよ。凍結状態・石化状態だと宝物庫ストレージに入る事が実験で判明した」

「い、いつの間にそんな実験を……」

 キリエが冷汗を流しているが、実験を行ったのは宝物庫の指輪ストレージを制作する過程である。

 カエルで実験して、その裏技を見つけ出したのだ。


 ついでに一つ余談。石化したり凍結した生物を宝物庫ストレージに収納した状態で、宝物庫ストレージを付与した物を破壊した場合、どうなるか。完全に、この世界から跡形もなく消滅する。

 この方法はあまりにも凶悪な手段なので、余程の事がない限り使う気はないけどね。


「じゃあ宝物庫ストレージ共有化で、石化弾を渡すから。これでヒュドラを排除だ、どんどん行こうか~」

 緊張感なんて特に無い。だって、もう勝ち確定だもの。


 僕につられてか、仲間達も冷静さを取り戻して蛇ヒュドラを狙い始める。

「行きます!」

「はいっ!」

 キリエとアイリが最前線に居る蛇ヒュドラを狙う。


 そんな二人に向けて、本体ヒュドラの九体が大きく口を開けた。

「毒息かな?」

「そうはさせません!」

 マナとリインが発動待機状態にしていた”風の壁ウィンドウォール”を発動し、ヒュドラの毒息を防御する。

「ありがとう!」

「さっすがー!」

「……狙う」

 その間にもユウキやエルザ、クリスが蛇ヒュドラを石化させ、残り三匹。


 その残る三匹が一斉に僕を狙って突進して来る。

「先輩には、指一本触れさせません!」

 盾を構え、障壁を展開するメグミ。三匹の蛇ヒュドラが障壁に激突し、その動きを止めた。

「サンキュー、メグミ」

 至近距離から石化弾を放ち、三匹も石化させる。


 これで蛇ヒュドラは全て処理完了、残りは本体だ。

「アリス、やれ!」

「はいっ! ”水の刃ウォーターカッター”!!」

 アリスが鋭利な水の線を放ち、それを横薙ぎに振るう。それと同時に、僕も石化弾を両手の銃剣から連射する。


 切り落とされた首、首を失った胴体が石化し、最後に残ったのは一匹の蛇ヒュドラ。

 最後の足掻きとばかりに突っ込んで来る。

「はい、ご苦労さん」

 最後の蛇ヒュドラも、石化弾で処す。


「はい、攻略完了だな」

「……うわぁ、ヒュドラを無傷で攻略しちゃったよ……」

「マナ様、ユート様ですから……」

「そうですね、ユートさんですから……」

「あぁ、ユート君なら仕方ないかぁ……」

 君達の中の僕って一体どういう扱いなのか。

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