表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
刻印の付与魔導師(エンチャンター)  作者: 大和・J・カナタ
第8章 ジークハルト竜王国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

102/328

08-02 竜王国へ/紅玉竜

これまでのあらすじ:神竜が幼女に転生し妹になりました。

 神竜転生によって巻き起こった騒動から、五日が経過した。エイルは王城や王都、開拓村への視察に付き合い、アヴァロン王国の面々にも覚えられ、その性格から皆に親しまれている。


 さて、建国騒動から動けていなかったのだが、僕達には目的がある。

 大迷宮を攻略し、回復の概念魔法アカシックレコードを手に入れ、ジョリーンやリリルルの欠損を治し、クラリスを蘇生させるのだ。


 そこで、僕はメインパーティと王城メンバーを招集して会議を開いた。

「残り六カ所、何処の大迷宮に行くかだが……」

 そう、大迷宮は七カ所あり、魔王国には一箇所のみ。南大陸に二カ所、西大陸に二カ所、東大陸に二カ所。

 どこの大迷宮攻略に向かうべきだろうか? 


「ユート様の気の向くままがよろしいのでは」

「大迷宮の最深部は、魔王国のアヴリウス大迷宮攻略まで謎に包まれていましたから」

「……情報、無い」

 まぁ、そうなんだよな。この大迷宮が怪しい! ってアタリを付けるにも情報が無いので、行き先を決める判断材料が少ないのだ。


「ユーちゃん、それならいっそ大迷宮のついでに、行きたい場所を選ぶのはどうですか?」

 ついで、か。

「東の大陸の大迷宮は、イングヴァルトとクロイツ教国ですね」

 クロイツ教国に行ったら、不愉快な思いをしてうっかり滅亡させそうだから避けよう。

「西大陸はポーラ公国、それとクエスト王国ですね」

 クエスト王国は行った事があるが、ポーラ公国は行ったこと無いな。

「南大陸は、確かリレック獣皇国とジークハルト竜王国の二カ所ですね」


 ちょっと引っかかるな。

「何でダークエルフの国に大迷宮が無くて、東大陸に二カ所なんだろ」

「確かに……」

「その辺り、最深部に行けばきっと解りますよ」

 まぁ、それもそうか。


 ……


「さて。この六カ国で、次に行くなら……」

「はいっ! 竜王国に行きたいです!」

 真っ先に提案して来たのは、僕の妹となった人化神竜・エイル。

「ほう、その理由は?」

「お兄ちゃん達がまだ行っていないし、フレズおじちゃんはまだ堅いから、実際に会ってお話したいの。それに王竜にも久々に会いたいと思うし」

 ふむ、成程ね。

「僕は悪くないと思う。他の皆はどうかな?」

 僕の問い掛けに、婚約者の皆は笑顔と首肯で返す。


「ふむ。ユウキとマナはどう?」

「「えっ!?」」

 僕から名指しで呼ばれた二人は、目を丸くする。

「ぼ、僕らもですか?」

「私達は、邪魔になっちゃうんじゃ……」

 そんな事を言うが、逆だ。

「召喚勇者という立場上、二人はクロイツ教国等の標的になる可能性が高い。僕も全力を尽くすけど、万が一が無いとも限らないからね。二人にその意志があるなら、レベルアップに力を貸すつもりだよ」


 そんな言葉に、二人は黙考する。そして……。

「ユートさん、僕も連れて行って下さい」

「私も。何も出来ずに流されるのは、もう御免だもの」

 強い意思の光が宿った眼差し。うん、良い傾向だ。


「ユート兄、あたしも一緒に連れて行ってくれないかな」

 そんな事を言い出したのはエルザだ。

「ソロで鍛えるのも、限界はあるからさ。それにあたしもユート兄達の力になりたいんだよ……今はまだ、足手まといだろうけどさ」

 そんな事は無いけど。まぁ、エルザも真剣な表情でいるし、熱意は伝わった。

「よし、それじゃあエルザも一緒だ」


 他の面々に目を向けてみる。

「俺は兵士を鍛えるついでに、ご主人の国を守ってますよ」

「えぇ、留守を預かる者が必要でしょう?」

「孤児の子達を、教育〜!」

「俺も、鍛冶の仕事があるしな」

「私達は足手まといだろうからな」

「陛下の随伴は、エルザに任せますね」

 獣人組、ドワーフ組はそう言って辞退した。確かに留守を任せられるのは彼等しかいないだろう。


「わかった、僕達が留守中の事は皆に任せる。何かあれば腕輪クロスリンクで連絡してくれ」

 僕の言葉に、頼もしい表情で頷く仲間達。僕は本当に仲間に恵まれたな。

「よし、竜王陛下に連絡を入れるよ。出発はその返答次第で決める。良いかな?」

「「「「「はいっ!!」」」」」

 さぁ、新しい冒険に出かけようか。


 ……


 連絡した所、竜王陛下からは歓迎するとの返答を貰った。なので、五日後に竜王国に伺う旨を伝えておいた。


 大迷宮攻略までに、僕達は装備を整えたりと準備を開始する。

「ユートさん、マルクさん、出来ました!」

「おおっ、流石は錬成師! 良い仕事だぜ!」

「マルク、鍛冶魔法で仕上げと強化を頼むよ、その後で僕が付与するから」

 三人体制で、戦力強化が連日行われる。


 ユウキは物作りに昔から興味があったようで、様々なイメージを元に新装備の形を作り上げた。

 更にマルクが鍛冶魔法で仕上げや装飾を施し、武器強化の鍛冶魔法を施す。

 完成した武器は僕が受け取り、刻印付与を施して完成だ。


 まずは、ユウキの新武装。

 ユウキは錬成魔導師である為、中〜遠距離攻撃がメインになる。なので、破壊力を突き詰めたライフル型の銃剣がユウキの新装備だ。


 次いでマナの新武装は、ステッキ型の魔導杖。

 こちらは二又の槍のような刃が付いた物だ。先端部に銃口があり、散弾を撃てるようになっている。


 エイルには、本人の希望により僕の双銃剣と似た意匠の物を用意した。

 無論、エイルの手にあわせている。その為、僕のよりも刀身が長く見えるし、無骨さよりもスマートさを意識した造りになっている。


 メグミの新装備は勿論、盾……なのだが、通常の盾とは一線を画す物が出来上がってしまった。

 聖盾と同じデザインながら、魔力を流すと刃が飛び出す。更にマシンガンが内蔵され、アヴァロン共通の銃撃も可能だ。僕達の趣味全開で作ってしまったため、完成品を見てメグミが苦笑した。


 僕達の装備は従来の物を、更に強化した物だ。使い慣れた武器が、やっぱりしっくり来るからね。

 それぞれ、自分の新武装を使って使用感を確かめる。

「ユウキ、マルク、良い仕事だ……今までよりも扱いやすいよ」

 僕の言葉に、二人はサムズアップで返してくれた。こちらもサムズアップで返す。

 さぁ、竜王国へ出発の準備は整ったかな。


************************************************************


 数日後、僕達はミリアン獣王国に転移し、獣王陛下に挨拶をしてからジークハルト竜王国を目指す。


「ジークハルト竜王国は、南大陸最大の国家です。大陸の南部に位置していますね」

 馬車の中で、アイリが竜王国を解説してくれる。

「竜王国の東側にある山は、竜達の住処になっています。竜達は殆ど寝て過ごしているそうですけど」


 竜というのは眠りが深く、浅くて一カ月くらい、長くて二年や三年眠るという。そして、竜王国は竜への供物として家畜を差し出す。牛や山羊とか、羊とかね。

 そうやって共存している為、竜王国にとって竜は守り神みたいな扱いなんだそうな。


「王竜っていうのは?」

「はい、ヒト同様に竜にも得意属性があります。竜はヒトよりもそれが顕著で紅玉竜は火、瑠璃竜は水、翡翠竜は風、琥珀竜は地属性を司ると言われています」

 なるほど、色そのままの属性なのね。しかし、光や闇は無いのかな?


 疑問に思い聞いてみると、アイリは首を横に振る。

「闇属性を司る黒曜竜は獣人族を襲って虐殺した為、獣人族と竜人族……そして光属性を司る白金竜によって討伐されました。その戦いで負った傷のせいで、白金竜も力尽きたそうです」

 あー、光と闇だとそういうストーリーありそうだもんなぁ……。

 残った四竜が、王竜として君臨しているのか。


 ……


 そんなアイリ先生のレクチャーも終わる頃、獣王国の南端……ジークハルト竜王国との国境が見えて来た。そこには……。

「ご無沙汰しております、アヴァロン国王陛下」

 以前、竜王陛下の使者としてアヴァロンを訪問した、紅玉のハルトマンが立っていた。


「ご無沙汰している、ハルトマン殿。それに……」

 ハルトの横には初老くらいの男性と、女性が立っている。”真実のプロビデンス”情報によると、この初老の男性が現族長だ。

「お初にお目にかかります、紅玉の部族の族長でマルティネスと申します」

「お会いできて光栄です、アヴァロン陛下。私マルティネスの娘で、マリアンヌと申します」

 そして、その後ろには複数の竜人達が控えていた。


 マルティネスさんとマリアンヌさんが穏やかな声で挨拶をしてくれたので、こちらも一礼して返す。

「丁寧なご挨拶、痛み入ります。アヴァロン王国国王のユート・アーカディア・アヴァロンです」

 更に婚約者達や仲間達を紹介していく。エイルが神竜である事は、公には秘密だ。

 皆、一様に笑顔で迎えてくれている……いい人達だなぁ。


「こんなに物腰の柔らかい国王は初めてお目にかかりますな」

 高圧的な態度とか、あまり取りたくないからね。

「まだまだ若輩で、新米国王ですからね」

 僕の言葉に苦笑する族長が、僕達のこれからの予定を聞いてくる。王都へ行った後、僕達が大迷宮攻略に挑戦すると聞くと、眉を顰めた。

「この竜王国の大迷宮は特殊で、力を奪う特性を持っております。我々竜人族が未だ攻略を達成できないのは、それが原因でして……」


 力を奪う、というのが気になり話を更に聞いてみると、どうやら大迷宮内ではステータスダウンのデメリットがあるらしい。ふーん、僕向きの迷宮じゃないか。

「それならば問題ないでしょう。僕は付与魔導師ですから、弱体化された分強化することが可能です」

 僕の言葉に族長は目を丸くした。まさか、一国の王が付与魔導師……ハズレジョブだとは思わなかったようだ。


 そんな時だった。僕達の方に向かってくる、巨大な影。その場に居た竜人達がざわめいている。

 それも仕方あるまい、自分達のご先祖にあたる存在が飛来したのだから。

 ……そう、四王竜の一体。紅玉竜である。

 エイル……先代神竜より、少しだけ全長は小さいか。そこまで威圧感も感じないし。


 ……なんて思っているのは僕だけで、僕やエイルを除く周囲の面々の顔は青褪めている。えっ、キリエまで?

『一応、人レベルまで力を落としているんですよ。天使の姿に戻ればどうとでも出来はしますが……』

『じゃあビビる必要ないじゃん。それに、キリエは僕の嫁だろ? そう簡単に傷付けさせないから、安心しろって』

『……不意打ちは、ズルいです……』

 可愛い嫁は一度(隣に)置いておき、飛来した巨体に視線を向ける。


 全身を覆う紅の鱗は、陽光を反射してキラキラ輝きを放つ。実に美しい姿だな。そしてこちらを見下ろすその瞳には理性の光が宿っていた。

 視線の先は……僕とエイルか。

「お兄ちゃん、お兄ちゃん! 肩車!」

「おい待てやめろ」

「えー、お願い〜!」

 ダメです!

「仕方ないなぁ! お〜い!!」

 僕らのやり取りを、顔を引き攣らせて見る竜人達。逆にうちのメンバーは緊張が解れたようだ。


 さて、エイルの「お〜い」を受け、紅玉竜はゆっくりと地面に降りてくる。着地地点が少し離れるな、このまま歩いて挨拶しよう。

 歩み寄る僕達を、竜人達が信じられないモノを見る目で見てくるけど、ほら……こちとら神竜とやりあった身ですから。


 紅玉竜は地面に降り立つと、ゆっくりとこちらに近寄る。こちらもゆっくりと近寄ると、紅玉竜は歩みを止めて頭を垂れた。

『神竜様、此度の転生を無事に済まされた事、お喜び申し上げます』

『それを言うために、態々出向いたか。相変わらずマメだな、お主。まぁよい、その言葉を有難く受け取ろう』

 エイルが転生前みたいな喋り方してる……すごく違和感……。


『お兄ちゃん失礼だよ、一応神竜モードの喋り方も出来るよ! お兄ちゃんだって王様モードで話す事があるでしょ!』

『キリエもお前さんも、心読まないでくれる!?』

『……し、神竜様?』

『あっ、ほら! 紅玉竜さんが戸惑ってるだろ!』

『……紅玉竜さん、か。初めて呼ばれたぞユートとやら。して、神竜様の加護を受けた人間というのはそなたか?』

 その話、広まってるの? ドラゴンコミュニティとかあんの?


『お初にお目にかかる、紅玉竜殿。僕は神竜の加護を受け、天空の島を譲り受けたユート。天空島に建国した新王国、アヴァロン王国の王で、現在はユート・アーカディア・アヴァロンと名乗っている』

『丁寧な挨拶、痛み入る……それで、その……』

『……うん。そういう反応になるよね?』

 僕と紅玉竜が視線を向けると、エイルが良いドヤ顔で腰に手を当て宣言する。

『エイル・アーカディア・アヴァロン、アヴァロン王国国王の妹だよ!』

 流石に目を剥く紅玉竜。ドラゴンが目を剥く姿とか、なかなかお目に掛かれないな。


『何か転生した際に、一緒に旅をする為に違和感がない性格に再構築したとかいう話で……僕の妹になったのは、本人の希望であって……』

『え? あ、はぁ……』

 こうぎょくりゅうは、こんらんしている!! 

『まぁそんな訳で、今はこの娘はエイルって名乗っているんだ。神竜である事は隠しているから、承知しておいて貰えるかな』

『は、はぁ……りょ、了解した。他の3竜にも伝えておく事にしよう』

『ありがとう、助かるよ』

 王竜が話の解るひとで良かったよ。


 さて、そろそろフォローした方が良いかな。僕とエイル、そして紅玉竜を見て、アワアワしている紅玉の部族達を。

 うちのメンバー? こっち見て苦笑いしているよ、完全に慣れて来ているね。


 ……


 流石にここまで大騒ぎになってしまったので、僕達は早々に王都へ向かう事にしたのだが、族長のマルティネス氏がそれに待ったをかけた。

「本日はこの集落にお泊りになっては如何でしょうか。今からですと王都に着くのは、明日の昼頃になってしまいます」

 僕に対してそう言うものの、気にしているのは少し離れた場所でエイルに撫でられ寛いでいる紅玉竜である。君ら、何しとんの。

 先程の念話は、僕とエイル、紅玉竜にしか伝わっていないので、彼らから見たら僕が紅玉竜に頭を下げさせているように見えたんだろうな。実際には、エイルに対して頭を垂れていたんだけどね。


「僕達の移動手段を使えば普通の馬車よりも早いので、今日中に王都に到着は可能なんですよ。それに、竜王陛下にも今日着くとお伝えしてしまっているので」

 流石に竜王陛下の名前が出たせいか、マルティネス氏もそれ以上は言及して来なかった。


「ならばせめて、案内の者を付けましょう。王都までの道中、凶暴な魔物も多いですからな。そうだな……」

「あっ、それなら私が行くわお父様。お父様やお兄様は忙しいもの」

 名乗りを上げたのは、族長の娘マリアンヌさんだ。

「ふむ……如何ですか陛下」

「僕達は構いませんよ」

 皆も笑顔で肯定しているし。


「解りました、まだ未熟者ではありますが、マリアを案内役として同行させましょう。マリア、陛下達に失礼の無いようにするのだぞ」

「解っているわよ、お父様」

 マリアンヌさんはいい人そうだから、大丈夫だろう。


 という訳で、宝物庫ストレージから取り出したのは魔力駆動四輪。運転は僕とユウキだな。

「こ、これは……」

「アヴァロン王国が所有する遺失魔道具アーティファクトです。これで王都までの移動時間を短縮できるんですよ」

「それじゃあ班分けしましょう。こういう時はくじ引きです」

 十二人居るからね。ちなみに今回持って来た魔力駆動四輪、運転席と助手席にその間で三人、そしてセカンドシート三人で六人乗りだ。


 厳正なるくじ引きの結果、僕の運転する車にはキリエ・クリス・メグミ・エイル・アリス。

 ユウキの運転する車には、アイリ・リイン・マナ・エルザ・マリアンヌさんが同乗する事になった。

「私達もユートさんとドライブがしたいです!」

「帰り! 帰りは交代にしましょう!」

 あちらに乗る婚約者勢には申し訳ないが……。

 この分だと、ミリアン辺りまでドライブする羽目になりそうだな。まぁ良いか、たまには婚約者へのサービスも大事だろう。


 尚、席順を決める際も厳正なるくじ引きが行われていた。

 結果、助手席にメグミ、運転席と助手席の間にエイル。セカンドシートは、右からキリエ・アイリ・クリスとなった。


************************************************************


 予定通りの夕方には、王都の門が見えて来た。

「あれがジークハルト竜王国の王都ヴェルファーレか」

 王都ヴェルファーレ。アヴァロンと同じように四方に門がある都で、その門の先にあるのが四大部族らしい。


 王都の門に辿り着くと、当然だが注目を集めた。それはそうか。

 成人したばかりの年頃にしか見えない、人間族らしき少年二人。同じく成人したての年の頃の人間族の少女が四人に、もっと幼い少女一人。それに加え、獣人族・エルフ族・魔人族・ドワーフ族の少女が一人ずつ。

 竜人族の女性が一人いるけど、それを差し引いても怪しかろう。ダメ押しに、見た事もない箱馬車のようなモノが二台。

 注目を集めるのも仕方がないだろう、どう考えても目立つ一団だ。


 魔力駆動四輪を宝物庫ストレージに仕舞っていると、兵士が十数名でこちらへ向かってくる。

 既に話が来ていた為か、兵士に誰何されるような事は無いようだ。

「失礼、アヴァロン国王陛下のご一行様でございますか?」

「あぁ、僕がアヴァロン王国国王、ユート・アーカディア・アヴァロンだ」

 兵士に対しては、王様モードで応対する。

 一応、国王として舐められないようにしろと、さっきのマルティネスさんとのやり取りを見ていた婚約者達に、口を酸っぱくして言われていたからさ。あまり、柄では無いのだが……。


「その、大変ご無礼を承知でお願い申し上げたいのですが……」

 凄く言い難そうにしているが……あぁ、そうか。

「構わない、それが君達の役目なのは承知しているとも。鑑定板の所へ案内して貰えるかな」

 僕の言葉に、兵士は安堵の溜息を吐いた。


 普通ならば国の賓客に対して、鑑定板で確認をさせろなど普通は言わない。

 しかし、僕達はこんなナリだし、彼等から見たら謎の箱クルマなんかを持っている。不審人物ではないのかと、確認はしなければならないだろう。それが彼等の仕事である。

 だから、その程度で目くじらを立てたりしないさ。


 鑑定板でそれぞれが鑑定を行い、問題無い事を確認して貰った。

「大変失礼を致しました、何卒ご容赦の程を……」

「いや、職務に忠実な良い兵士達が居て竜王国が羨ましいと思うよ。任務ご苦労様」

 僕の言葉に、兵士は心底安堵したようだった。友好国家の兵士だからね、労いの言葉くらいかけるさ。


 しかし、兵士の皆さんの表情が引き攣っていたなぁ。ステータスが軒並み高い竜人族すら、目を剥いて驚くステータスだもんなぁ。

 鑑定板が名前と性別・年齢・職業・レベル・ステータスのみで良かったよ。解析アナライズの表示を見たら、更に大騒ぎだっただろうからね。

【名前】キリエ・アーカディア

【レベル】34→35

【ステータス】

体力:95→96(+50)

魔力:107→108(+50)

筋力:77→78(+50)

耐性:93→94(+50)

敏捷:111→112(+50)

精神:98→99(+50)


【名前】アリシア・クラウディア・アークヴァルド

【レベル】31→32

体力:53→54(+50)

魔力:91→92(+50)

筋力:60→61(+50)

耐性:58→59(+50)

敏捷:90→91(+50)

精神:81→82(+50)


【名前】アイリ

【レベル】24→25

【ステータス】

体力:48→49(+20)(+50)

魔力:46→47(+50)

筋力:46→47(+20)(+50)

耐性:42→43(+20)(+50)

敏捷:79→80(+20)(+50)

精神:59→60(+50)


【名前】リイナレイン・デア・ヴォークリンデ

【レベル】34→35

【ステータス】

体力:58→59(+50)

魔力:86→87(+20)(+50)

筋力:57→58(+50)

耐性:54→55(+50)

敏捷:85→86(+50)

精神:87→88(+20)(+50)


【名前】クリスティーナ・ガルバドス・ド・オーヴァン

【レベル】48→49

【ステータス】

体力:72→73(+20)

魔力:94→95(+20)

筋力:81→82(+20)

耐性:79→80(+20)

敏捷:83→84(+20)

精神:93→94(+20)

【技能】

闇魔法9→10・火魔法8→9・風魔法8→9・氷魔法7→8


【名前】メグミ・ヤグチ

【レベル】7→11

【ステータス】

体力:8→12(+100)(+50)

魔力:6→10(+100)(+50)

筋力:8→12(+100)(+50)

耐性:10→14(+100)(+50)

敏捷:7→11(+100)(+50)

精神:9→13(+100)(+50)


【名前】ユウキ・サクライ

【レベル】5→7

【ステータス】

体力:3→5(+100)

魔力:5→7(+100)

筋力:3→5(+100)

耐性:3→5(+100)

敏捷:3→5(+100)

精神:5→7(+100)


【名前】マナ・ミナヅキ

【レベル】10→12

【ステータス】

体力:5→7(+100)

魔力:8→10(+100)

筋力:5→7(+100)

耐性:5→7(+100)

敏捷:5→7(+100)

精神:8→10(+100)


【名前】エルザ(NEW)

【種族/性別/年齢】ドワーフ/女/13

【国籍/階級】クエスト王国→アヴァロン王国/無し

【職業/レベル】戦士ウォーリアー/18

【状態】無し

【ステータス】

体力:38(+20)

魔力:32

筋力:40(+20)

耐性:39(+20)

敏捷:33

精神:32

【技能】斧術Lv7・鍛冶魔法Lv6

【称号】戦士・アヴァロン国王の仲間(NEW)

【賞罰】無し


【名前】エイル・アーカディア・アヴァロン(NEW)

【種族/性別/年齢】人間(人化神獣)/女/12歳(18329歳)

【国籍/階級】アヴァロン王国/王妹

【職業/レベル】剣士ソードマン/28(999)

【状態】人化(情報隠蔽)

【ステータス】

体力:45(9999)

魔力:45(9999)

筋力:45(9999)

耐性:45(9999)

敏捷:45(9999)

精神:45(9999)

【技能】剣術Lv10(99)・竜息吹ドラゴンブレスLv10(99)・竜魔法Lv10(99)・飛翔Lv10(99)・竜眼Lv10(99)

【称号】神代の竜・天空の覇者・ユートの妹(NEW)

【賞罰】無し

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ