最終章 いくとこまでいく
僕は國正と付き合ったことを後悔しっぱなしである。
何故なら、勝手な想像で彼女を神秘化してるクラスメイトや隠れファンによる嫌がらせがしつこいって何の。いい加減にへこみそうだが國正との会話が僕を癒してくれる。「ねえ、もしかして私と付き合っていること後悔してる?」
「そんなことないよ。ただ理想と現実は違うと言いたいだけだよ。」
「ふうん、ま、いいか。今度は何貸してくれる?」
僕は少し考えて、
「じゃ、西尾維新くらいかな?」
「あの人気の?ねえ今度一緒に買いにいこ。」
「本を買いにかい?」
「そうだよ。また行こうよ。」
僕と彼女はかなりの回数本を買いにいっている。たんに本を買いにいっているだけだがみなはデートと思っているみたいだ。
「あのさ、買いに行かずに図書館に行かない。」
「よしじゃ、私の家にきてよ。親紹介するからね。」
「ちょっとまて。早すぎる。て、言うか何で結婚に行き着く訳なの。」
「したいから。」
ずこという音をたてて僕はこけた。
「なにお笑い芸人みたいなことしてるの。」「冗談だよね、冗談。冗談といってよ。」
「何あせっているの?支度ても出来ないじゃない。」
「あ、そうか。年齢か。年齢制限があった、良かった。」
「私と結婚したくないの。」
「いきなり結婚といわれても分からないよ。ピンと来ないもの。」
「まあいいか、幾つかチョイスして本を家に持ってきてよ。日曜日にね。駅前で待ち合わせしよ。家まで案内するから。」
その後の僕の反論も軽く受け流されてしまい結局國正の家に行くことになった。 という訳で日曜日になり僕は駅前にいるのだか格好が変だった。 両手に紙袋いっばいの本を持ってたっているとまさにアキバ系のオタクである。つまり場違いなのである。
そこに國正がやってきた。普段着の彼女はかなり眩しい。彼女は僕をみて一言、
「うわ、アキバ系。」
「ひどいな、君のために用意したのに。」
苦笑いしながら言うと彼女は
「ごめんね、悪気は無かったんだけどね。それじゃ行こう。こっちだよ、ついてきてよ。」
そういって彼女は歩き出した。その後を僕はついてあるきだした。
「それにしてもいっぱい持ってきたね。何持ってきたの?」「ドラよけお京やフェンエル何かいろいろノベルス関係からソフトバンクにいたるまで。」
「そんなに持ってきてくれたの悪いね。帰りは車で送ってあげるよ。」
「というと君のお父さんかお母さんに送ってもらうということだよね。」
「恥ずかしいの?」
「当たり前じゃないか。彼女の親に会うんだよ。」
彼女は目を潤ませた。僕はうろたえて、 「何でなくの?何か悪いこといった?」
彼女は指で目をこすりながら、
「違うの、直哉君にちゃんと彼女として認められていると分かって安心したの。」
「そんなことか、恭子ちゃんは僕の彼女だよ。」
そういって彼女の手を握ると僕は
「さ、君の家に行くんだろ。」
「うん。」
そういって僕の手を引いて歩き出した。 約三十分くらい話ながら歩いていると結構大きい家が現れた。 「でかいね。家とはおお違いだよ。」
「大丈夫、もうすぐ一緒にすむんだから。」
「まだ早いし、独立してるかも知れない。」
「そっかそうだね。取りあえず入ってよ。」 そう言われて僕と彼女は家に入っていった。 その後僕は彼女の部屋に通された。意外にきれいにされていたが所々においてあるフィギアがきになった。 「これってハルヒだよね?」
「そうだよ。ほかにもフェイトなんかもあるよ。見る?」
「いや結構奈須きのこ何か読んでいるし。て、言うか恭子ちゃんギャルゲーやってるの?」
彼女は笑いながら、
「PS2移植版だよ。さすがに18禁は買えないし。」
買えたら買うんかいとツッコミを入れてしまいそうだったがとどまり話題を変えることにした。
「それじゃどれにする?」
そういって僕は本を広げようとすると
「それ全部でいいよ。残り持って帰るの面倒臭いでしょ。」
「それはいいけどさ、読んだ本を返すのは?」
「読んだ本は学校に持って来るから。」
そういって彼女は紙袋を奪うとニヤリと笑い、 國正は僕をベットに押し倒すと
「それでは本日のメインイベントである直哉君をいただきます。」 僕は貞操の危機を悟り
「まさか、このためだけに連れてかたのか。親がいるだろばれたらやばいだろう。」
「親は夜遅くまで帰って来ないし、兄は大学で名古屋にいって帰って来ないよ。観念して私の物になりなさい!」
「普通逆でしょう。」
「問答無用あなたが欲しいの。」
そういって彼女は僕の唇を奪うとその後記憶が無かった。
気付いた時には彼女がなきながら隣りで寝ていた。
「ひどいよ、中はだめっていったのに。」
よく分からないがどうも途中から立場が逆転したらしい。 寝た振りしてやり過ごそうとしたが
「できたら責任取ってね。寝たふりしてるのバレバレなのよ。」
「できたらね。」
その後共に無言のまま僕は帰宅した。それにしても無責任なことをいってしまったとかなり後悔した。明日謝ろ。
次の日少しギスギスしながらも國正にあった。
「大丈夫だった。」
「腰がいたいくらいなだけ。かなり危険な日だったんだけど。」
彼女はかなり怒っていた。
だが昨日考えたことを彼女に伝えることにした。
「君の両親に合わせて。」
「どうするつもりなの?」
「結婚の許可をもらう。漫画や本のなかの話ばかりかも知れないけど、本当の気持ちにきずいたんだ。ずっと君のそばにいたい。」
「本当、漫画みたいなプロポーズね。でも私の両親が許しても貴方の両親はどうなの?」
「家は中学で結婚したらしいから。」
その言葉に目が点になり、
「家の両親を説得するのは至難の技よ。」
「分かってるって恭子ちゃんも協力してくれるだろう?」「確かに私が最初に告白したしね。よし早速家にきてよ。両親に合わせるからさ。」
「わかったけど、いまからじゃ無理。」
「何で?」
「授業が始まる。」
「そうだった。じあね。」
その後僕と彼女は共に両親に今までの出来ごとと今後のことをはなした。僕の親は軽くOKの一言で許可がでて、彼女の両親は好きにしなさいの一言で終わった。ただし条件があり、僕が婿養子になることだった。
その後無事に結納なをかすませ、婚姻届は僕が十八になった時にだすことになった。 で肝心の子供は結婚することがきまってからやりまくっていつの時の子供かわからかないが出来た。
本当に本のなかの話みたいな結末になった。