第三章 済し崩し
月曜日になって僕は憂鬱になって学校に登校していたら、クラスメートの八木が声をかけてきた。
「よう、高木ちょっといいか?」
僕は嫌な顔をして、 「何だよ、今すっごい気分悪いんだけど。」と、僕はそういってその場を離れようとしたが八木はしつこく迫ってきた。 「なあ、昨日のことなんだけどな。」
「ノーコメント。」
僕はそういってさっさと走り去った。
教室に着いて席に座るとクラスメイトに囲まれた。
「高木よ、昨日國正さんとデートしたんだって。」
「どこまでいったんだ。」
「切っ掛けは、どこにひかれたんだ。」 僕は慌ててみんなを静止させた。
「ちょっと落ち着けよみんな。何でそんなに聞いてくるんだ。ただ映画を見たくらいで。」
その言葉を聞いてみんなは安心するかと思ったら愕然とした。
「何で高木と國正さんが本当にデートしてんだよ。嘘じゃ無かったのかよ。」
「私の國正さんが男に盗られた。」
「おい、レズがいるぞ、レズが。」
そんな話をやっていると僕は一つの疑問が浮かんだ。
「何で僕と恭子さんがデートしちゃいけないんだ。」
一同は何聞いてるんだ、という顔をして、
「あのな、國正さんといえは容姿端麗、頭脳明晰のこの学校のアイドルだぞ。それをお前という奴は許さん。それにさりげなく下の名前で呼びやがって。」
「それは彼女がそう呼ぶようにいったから仕方なく。あと」
「あと何だ?」
「授業始まるぞ。」
そう言ったあとチャイムがなり授業が始まった。
その後昼休みまで逃げまわり僕は國正を問い詰めることにした。「昨日のことかなりやばいくらい噂になってますよ。どうするんですか。」
「いいじゃん、付き合っているっていえば。私はOKだよ。直哉君すきだし。何なら結婚しようか。」
かなりやばい爆弾発言をさらっと言ってしまった彼女に頭痛をおぼえながら諭すように言ってあげた。
「あのいいですか、結婚というのはですね、夫婦となり一緒に生活してですね・・・」
「ちょっと待ってよ、堅いよもしかして私のことうざいと思っているの。ごめんなさい。」 うっすらと涙を浮かべた彼女にうろたえてしまい、
「いや、うざいとか思ってないよ。うん。」
「じゃあ、結婚を前提に付き合ってくれる?」
「それとこれとは別です。」
そういって僕は彼女にいい放った。前のこともあるしそれに、 「冴えない僕よりいい男がいるでしょう。」
「いや、直哉君がいいのだって私を特別扱いしないし少し着き離す所がいいの。」
「そんなの誰でもできるんじゃ?」
僕は当然の疑問を聞くと彼女は、
「イメージだけで人をきめつけて本性みたら勝手にがっかりしてはみんな離れていくの。だからずっと演技をしなくちゃいけないの。直哉君は私にみんなのように普通に話てくれるただ一人の人なのに。」
「分かりました、御付きいしましょう。ただし、結婚を前提にとかでなく、あくまで共に本好きと言うことでいいですね。それと僕の話方変わらないと思っていて下さい。呼び捨て厳禁でお願いします。」
「うんわかった。直哉君これからよろしくね。」
そういって僕と彼女は握手をして済し崩し的に付き合うことになった。