ただいま・・・
家に帰って「ただいま」を言っても、
誰も返事をすることのない、独り暮らし。
「寂しい」なんて一言で片づけられるほど、
僕の気持ちは単純じゃないし、強くもない。
僕の心は寂しすぎて、悲しすぎて、辛すぎて、
完全に弱り切っていて、それでも 帰る家は一つだけ。
色々と気持ちが溢れるばかりで、日々を泣いて過ごすので精一杯。
僕は、何度枕を涙で濡らしたのだろうか。 もはや、覚えてなどいない。
辛くても、前を見なきゃ。 悲しくても、涙を拭わなきゃ。
前に進めないと分かっているから、僕に出来ることは実に単純で、
だけど だからこそ、そんな単純な人生が嫌で誰かに教えて欲しくって。
僕は、何をすればいいのか? 指示してくれる人がいれば単純なのに。
なのに、この世界は僕の思う通りにならない。 なろうともしない。
なぜ、自分のことは自分で決めなきゃいけないのか?
なぜ、面倒な人とのかかわり合いをして生きなきゃいけないのか。
一体、僕は何をして生きて、 どうやって死んでいけばいいのだろうか?
全く以てわからない。 それも、自分で探せというのだろう―――。