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わたしをブルーに染め上げて  作者: かつをどり
第5章 祭りの前が一番楽しい!
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祭りの前が一番楽しい! 第5話

 夏休みに泊まらせてもらったときは一階の客間に布団を敷いてもらったけど、前よりも叉音ちゃんと仲良くなったというのと、やはり一人で寝るのと特にこの家の一階のトイレが何回使っても怖くて特に夜は使う気になれなくて、二階には普通のトイレがあるからこっちで寝かせてもらうことにした。


 叉音ちゃんは嫌……というよりもはずかしいみたいで、自分の部屋で寝かせたくなさそうな雰囲気だったけど、怪談もホラーも無理なわたしにとっては死活問題だか無理矢理押し切った。




「寝ないの?」


 布団に寝転び、部屋にあったカントリー特集の音楽雑誌を見ていたらちょっと呆れたような視線を向けられていた。


「なんか眠くなくなってきちゃった」


 さっきまであんなに眠かったけど、同じ部屋で寝るも楽しみにしていたから目が冴えてきたしまった。


「そうそう、中学の文化祭ステージの動画見つけてきたんだけど見る?」


 敷き布団で寝転んでいるわたしをベットの上から見下ろしている叉音ちゃんの顔を見ていたら、参考にしてもらおうと思って動画をスマホに転送しておいたのが頭に浮かんだ。


「見る」


 と、言いながら右手を差し出してくれたので動画を再生できる状態にして渡してあげると、両手で持ってベッドの上に体育座りをして動画を眺め、微動だにせずじっと画面を眺めていた。


 最近はすっかり仲良くなった気がしているけど、一緒に居て三十秒以上黙っている所を見たことがない陽葵とは違って、叉音ちゃんはコロコロ表情を変えるようなことはしないからたまに何を考えているか分からない、そして今がその時だ。


「…どうかな?」

「上手だよ」

「本当?」

「うん」


 微笑みながらうなずいてくれているけど、なんだか誤魔化されたような気もした。


 なんでそう思ったのかはわからないけど、作り笑顔をされたように感じてしい、でもそれを問いただす勇気も根拠もなかったし、心の中に引っかかった小さな違和感は次の日にはすっかり忘れてしまっていた。

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