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俺は模写眼  作者: 霧崎刀
帝高編 1章Dランク
6/15

この話は第6話です。まだ前の話を読んでいない方は先にお読みください。


前の話の終わりとこの話の始めは続けて読むことをおすすめします。


もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。


by霧崎刀

執事「何を言っているのですか?天野様。気絶して何かありましたか?」


刹那「あんたは執事じゃない。執事は俺のことを「天野様」とは言わない。」


執事?「あなた面白いですね…Dランクのくせに。」


刹那「能力:模写眼」


俺は「蚊」で自分を上書きした。


執事「厄介な能力ですね…テレポートですか…急がなくては。」


刹那[あいつ俺の能力をテレポートと勘違いしてる。あいつはどこに向かうんだ…?]


そして蚊のまま奴の後ろをつけると、そこには拘束された執事と永遠がいた。


執事?「お前ら…あいつはどこに行った?」


執事「私は知りません。」


永遠「私も知らないわよ。」


執事?「まあSとBだし能力核だけもらってくか…」


そしてそいつが2人を手にかけようとしてその時、俺は能力を使い、自分を自分で上書きし、さらに拳銃を手に持ち、すぐさま発砲した。


すぐに奴は倒れ、即死した。


床には緑色の能力核が落ちた。


刹那「よかった…」


そしてすぐに包丁を能力で生成し、縄をほどいた。


永遠「ありがとう刹那。」


執事「ありがとうございます。刹那さん。」


刹那「それよりもこいつは誰なんだ?」


執事「どうやら配達員に変装した殺し屋だそうです。」


永遠「迷惑かけてごめんね。」


刹那「いいんだよ。俺なんかDランクだし。」


永遠「私が能力つかってれば…」


刹那「なんて?」


永遠「ごめん何でもない。」


そうしてその件は一件落着となった。


刹那「じゃあ俺はもう一回訓練でもしてくるよ。」


執事「今回は申し訳ありません。私が不注意だったばかりに…」


刹那「大丈夫ですよ。それよりも永遠に何もなくてよかった。」


執事「次回からはもう少し警戒を強めて対策します。」


そして俺はその場を後にし、訓練場に向かった。


刹那「なんで今更昔を思い出したんだろう?もう変えられないのに…」


そして俺はまた能力を使ったり、イメージトレーニングを行ったりして数時間の訓練を終えた。


刹那「俺が強くなりたかった理由…思い出したよ…待ってろよ…義父とうさん。」


そしてその後リビングに戻ると永遠が能力核を持って待っていた。


刹那「それどうするの?」


永遠「刹那。吸収すら知らないの?」


刹那「吸収ってなんだよ。」


永遠「能力核を吸収して強くなれるの。だから吸収してみたら?これは刹那の手柄だし。」


刹那「吸収って言ったってどうすればいいの?」


永遠「食べるの。」


刹那「食べるの?この能力核を?」


永遠「早く食べたら?」


そして言われるがまま能力核を食べた。


味はないし、かといって飴玉より一回り大きいぐらいなので食べづらいこともなかった。


永遠「食べた感想は?」


刹那「なんか固い空気食べてるみたい。」


永遠「やっぱり刹那は面白いね!」


刹那「なんだよ…」


そしてそのあとはお風呂に入って就寝した。


刹那「もう朝か…」


俺は学校に行かなくてはならないという憂鬱な気分を感じながらリビングに向かった。


永遠「おはよう刹那。早く学校行くよ。」


刹那「OK。」


そして支度を早く済ませ、学校に到着した。


刹那「この教室永遠がいないから暇なんだよな…」


そんなことをつぶやいていると女の子に話しかけられた。


???「君今年から入った子?」


刹那「そうです。」


???「実は私もそうなんだ。」


遠藤「私遠藤流歌えんどうるかっていうんだ。よろしくね。」


刹那「俺は天野刹那っていうんだ。よろしくね。」


遠藤「ちなみに私の能力は...今はヒミツにしとくね。」


刹那「そうか。俺も言えないからな。」


遠藤「そんな人に手の内明かす奴がどこにいるんだろうね!」


刹那「さあ?それは変な人がやることじゃないの?」


そんな話をしているといつの間にか生徒が集まっていて、HR(ホームルーム)が始まった。


千田T「今からHRを始めます。」


そしてHRが終わり、1時間目が始まった。


千田T「只今より体力測定を行います。内容は20mシャトルラン、持久走です。」


刹那「またこれか…」


俺はシャトルランに少し恐怖感を覚えつつ体育館に向かった。


体育館に到着すると思っていたより広く、30人ほどがシャトルランをするのには十分すぎる空間だった。


すると先生は向こうから重そうな段ボールを持ってきて、こう言った。


千田T「今からこの20キロの服を着て走って貰います。」


全員「ざわざわ…」


刹那「嘘だろ…?」


遠藤「本当に…?」


俺等は想像より過酷な訓練に驚愕した。


刹那「これ本当に20キロか…?」


遠藤「本当に走らせる気…?」


そしてその答えが帰ってこないまま俺らは20キロの服を着せられ、シャトルランが始まった。


刹那「これ結構しんどいぞ…?」


千田T「ただ60すら超えられないような奴はここで今すぐ退学だ…」


遠藤「簡単に入れる理由はそういうことね…」


そして地獄は開始した。

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