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俺は模写眼  作者: 霧崎刀
帝高入学編
5/15

この話は第5話です。まだ前の話を読んでいない方は先にお読みください。


前の話の終わりとこの話の始めは続けて読むことをおすすめします。


もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。


by霧崎刀

永遠の家から歩いて10分ほどで帝国高校に着いた。


そこは広いという言葉で収められるほどの広さではなく、


ありえないほど広いグラウンドと普通の大きさの体育館。


そして奥には巨大な校舎。でも校舎が巨大と言っても体育館のほうが圧倒的に大きい。


ほんとに学校か?と思うほどだった。


俺たちは体育館に移動しろと表示があったので体育館に移動した。


体育館に入るとありえないほど広かったが、椅子が百脚あるかどうかぐらいの量が並べてあった。


そして十分後、色んな人が集まり、校長らしき人が教壇に上った。


校長らしき人「どうも皆さんようこそ。帝国高校へ。」


最上校長「私はここの校長を務めています、最上柳もがみやなぎと申します。」


最上校長「この高校では全寮制ではございませんので自由なところから通っていただいて構いませんが入学手続きの時にも話した通り、住んでいる場所から帝国高校までの距離が100km以上の方は退学とさせていただきます。」


そんな話を聞き、正式に俺は帝国高校の生徒となった。


そして校長の話が終わった後、先生が話し始めた。


先生「それぞれランクごとにクラスを分けますのでDランクの方からこちらへ来てください。」


そして俺は呼ばれ、席を立つと、ほかにも20人ほどDランクの生徒がいた。


刹那「案外いるもんなんだな。」


そして先生の指示に従いクラスに着くともうすでに十何人か生徒がいた。


そして先生が言った。


先生「今日からあなた達の担任を務めます、Aランクの千田琴せんだことと言います。」


千田T「色んな先生があなた達を鍛えてくださるのでしっかり強くなりましょう。」


そんな会話をしながら色んな説明をされたが、ほぼ寝て過ごした。


そしてそれから1時間ぐらいたち、帰ってもよいことになった。


刹那「俺はこんなとこでやってけるのか?」


永遠「大丈夫やってけるから。」


刹那「いつの間に来たのか。」


永遠「じゃあ帰ろう。」


そして俺らは家に帰った。


家に帰ってようやく落ち着けた。


刹那「ようやく落ち着けるよ…」


永遠「なんだかすごく疲れたような感じがする…」


刹那「そうだね…」


そしていつも通り訓練を始めた。


刹那「また能力試しておくか…」


そして俺は自分を永遠で上書きしようとした。


刹那「能力:模写眼」


そして鏡を確認すると永遠になっていた。


刹那「すごいな。声まで変わってる。能力:模写眼」


俺を俺で上書きして元に戻った。


刹那「これで変装とかもできるのか。」


俺は能力の新しい使い道を見つけた。


刹那「一回休憩するか。」


そして訓練を中止し、昼ご飯を食べに行った。


刹那「永遠?いる?」


永遠「お昼にする?」


刹那「よくわかってるじゃん!」


永遠「もう何年一緒だと思ってんのよ…」


刹那「十何年かな…」


永遠「まあそんなことは置いておいてお昼にしようか。」


そんな話をしていると執事さんが料理を持ってきてくれた。


執事「こちらカレーになります。ごゆっくり。」


刹那「ありがとうございます。」


執事「どういたしまして。刹那さん。」


永遠「早く食べよう。」


刹那「そうだね。」


刹那・永遠「いただきます。」


そしてカレーを食べ終わり、俺は一度執事さんを訪ねた。


刹那「執事さん。一つ質問があるのですがいいでしょうか。」


執事「いいですよ。」


刹那「あなたのお名前を聞きたいのですが…」


執事「…申し訳ありませんがそれは今言えません。」


刹那「そうですか…すみません。」


そして俺は執事さんの部屋を後にした。


永遠「なんで執事の部屋なんかに行ったの?」


刹那「そういえば執事さんの名前聞いてなかったなと思って。」


永遠「私も知らないな…今度聞いてみようかな。」


刹那「そうだね。」


そして俺は突然頭が痛くなって倒れた。


そして頭の中に昔の記憶が流れてきた。


親に捨てられた記憶、育ての親に会った記憶、育ての親と遊んだ記憶、育ての親がいなくなった記憶。


色んな記憶が流れてきたが、


育ての親の顔、声、名前だけは思い出せなかった。


刹那「義父とうさん…どこ行ったんだよ…」


俺は久々に昔を思い出した。


俺は昔、親がいた。小学校に入る1年前ぐらいにその親に捨てられた。


俺はそこからしばらく人間不信になり、人を信じれなかった。


でも、とある男の人が助けてくれた。


どれだけ俺が嫌がろうとあの人は俺を家にいれようとした。


そして諦め、その人に拾ってもらった。


ただその人は優しくて、俺を一生懸命に育ててくれて、中学を卒業する時、つまりは「ランクが付いた時」。その人が姿を消した。帰ってこなくなった。


俺は絶望に包まれた。


だが、俺が小学校に上がったときから仲良くしてくれていた永遠が俺を居候という形で家にいれてくれた。「Dランクの俺」を。


なんでかはいまだに話そうとしてくれない。


そして俺は思った。


強くなって「命の恩人を探そう」と。


そして俺は目が覚めた。


刹那「ここは俺の部屋か…最近変だよな…夢見たり…気絶したり…」


そんなことをつぶやいているとドアのほうから声が聞こえた。


執事「起きましたか。天野様。」


俺は能力発動の準備を整えた。


刹那「あんた誰だ…?」

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