三
この話は第3話です。まだ前の話を読んでいない方は先にお読みください。
前の話の終わりとこの話の始めは続けて読むことをおすすめします。
もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。
by霧崎刀
執事視点
執事「お嬢様は大丈夫でしょうか。Dランクの者など家に住まわして。」
執事「お嬢様に何かあったら…」
執事「でもお嬢様の能力もありますし…信じて待ちましょうか。」
執事「お嬢様が言う「世界の終わり」を。」
そして私はいつも通り夜9時に紅茶を持っていった。
執事「お嬢様?いらっしゃいますか?」
永遠「入ってきて。執事。」
執事「こちらお紅茶でございます。」
永遠「ありがとう。執事。」
永遠「それで…」
永遠「話しておかないといけないことがあるの。」
執事「話さないといけないこととは…?」
永遠「それは…刹那についてよ。」
刹那視点
刹那「もう朝か…訓練しよう。」
そしてシャトルランをこなし、
能力の応用を探したり、
能力を試したりして夜になった。
刹那「執事さん。」
執事「どうなさいましたか?」
刹那「執事さんって能力ランクはなんなんですか?」
執事「私はBランクですよ。」
刹那「一度手合わせ願えませんか?」
執事「分かりました。それでは戦闘場に向かいましょう。」
そして永遠の豪邸から少し離れたところにとても広い体育館のような場所があった。
執事「それでは本気で行きますので。能力:透明化」
すると執事さんはどことなく消えた。
刹那「透明化…!」
そして周りを警戒していると突然わき腹に強烈なキックを喰らった。
刹那「これきついな…」
そして俺は地面を見るとほんの少しほこりが動いているのを見かけた。
刹那「そこか!」
そしてキックを加えたが、何も手ごたえがなかった。
執事「今度もう一回やりましょう。」
そして執事に顔面を狙われ、気絶してしまった。
執事視点
執事「やはりもう少し訓練が必要ですね。でも…」
執事「いずれは私を超えるでしょう。天野刹那さん。」
刹那視点
刹那「ここは…俺の部屋か。」
執事「起きましたか。刹那さん。」
刹那「手合わせいただきありがとうございました。」
執事「いえ。大丈夫ですよ。けれどあなたはきっと私を超えるでしょう。」
刹那「そうですか…?」
執事「きっといつかですよ。」
刹那「ありがとうございます。」
そしてそれから訓練し続けてついに決める日になった。
刹那「今日決めないといけないのか…まあ答えは決めてるけどね。」
そしてリビングに向かうと永遠が待っていた。
永遠「結局刹那は帝高に行くの?」
刹那「それは…」
永遠「それは…?」
刹那「行かないよ。」
永遠「本当に行かなくていいのね。」
刹那「そうだよ。俺はあそこには合ってない。」
永遠「そう…けれど刹那。ごめんね。能力:運命の改変」
そして目の前が暗くなって倒れた。
刹那「あれ…?そうか朝か。」
そしてリビングに向かうと永遠が待っていた。
永遠「結局刹那は帝高に行くの?」
刹那「それは…」
永遠「それは…?」
刹那「行くよ。帝高に。」
永遠「よかった。じゃあ行こう!帝高に!」
そして俺は無事帝高に行くことになった。
あれ俺って行きたいんだっけ?まあいいや。
永遠視点
永遠「能力が成功してよかった。」
私の能力の一つ、「運命の改変」は人生において3回だけ使える能力で、4回目を使うと死亡する。
そして運命の改変はその名の通り起こったことを改変し、思い通りに進める力がある。
その能力の2回目を使った。一回目は刹那と私の家に住むことに使った。
そしてあと一回は慎重に決めないといけない。
刹那視点
刹那「行くためには下調べがいるよな…」
帝国高校。略して帝高は、日本で最もSランクが集まる高校と言われていて、校長及び創設者の最上柳はかなり賢く、かなり強いようだ。
刹那「行くか。帝国高校へ。」
そして俺は入学式の準備を始めた。