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第32話 緊急招集

【緊急招集】


 この便りを受け取り次第、冒険者諸君はファルムンドへと向かって欲しい。

 ついに恐れていた事態が発生した。


 ダンジョンの叛逆、モンスター・カーニバルだ。


 この名を聞くたび、ふざけた名前をつけた先駆者を呪いたくなるが浸透してしまっている以上仕方あるまい。

 また、その名に刻まれた悲劇を忘れぬ為にも私は今回もその名を使用する。


 モンスター・カーニバルが発生した。


 本日昼、ファルムンド・ダンジョンから発せられた謎の光が大地を破り、黒の光が空を切り裂いた。

 その後、近隣の村に滞在していた冒険者、そしてギルド職員によってファルムンド・ダンジョンから大量のモンスターが溢れ出すのを確認。

 ファルムンドの街へ向かって一直線に移動している。


 半世紀に一度起こるとされている災悪だ。


 ダンジョン内で発生するモンスター・パレードとは違い、モンスター・カーニバルはいわばダンジョンによる地上の者たちへの反逆だ。


 以前のモンスター・カーニバルは国の四分の一を破壊し尽くしたと呼ばれている。

 霊龍山に眠る数々の竜骨はその時のドラゴンのものだ。

 我々は今、その災悪に立ち向かわなくてはならない。

 ファルムンド・ダンジョンで発生していた数々の異変。

 それらはおそらく、このモンスター・カーニバルの予兆だったのだろう……!


 未然に防ぐことができなくてすまない。

 しかし、ダンジョン攻略の為、諸君らが集結してくれていたことを幸いに思う。

 世界を救う時が来た。

 戦場で会おう。



 ――サクラミア大陸ギルド本部長、アルムンド・べナスティア


        黒睡蓮と宝玉蓮に誓って、この地と隣人を守る。


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