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tea break  作者: 龍門 
4/9

≪ 崩壊 ≫

少しずつ・・・歯車が、狂う。



 気が引けているのは事実だ。


 行かないって手もあるが、それは逃げている様だったので嫌だった。


「瀬来間・・・さんは、まだ来てないのか?」


 恐る恐る扉から頭だけを出し、喜央に訪ねた。その姿を見て、喜央は爆笑していた。




「で、何故彼女は昨日あんなに怒っていたのだ?」


 喜央の前に立ちながら尋ねる。

相変わらず、喜央は菓子パンを齧りながら座っている。


「答えろ」


 少し命令口調になってしまった。


「あぁ~どう言って良いのか解らないなぁ~」


 誤魔化されている様で、頭にくる。


「何故怒っていた?それに、『来れる筈が無い』とは何だ?」


 昨日、彼女が言った不可思議な言葉。その意味が知りたい。


「知ってどうする?」


 冷めた目で、喜央が言い放つ。その目に、私は少し気圧されていた。


「どうすると言われても・・・」


「俺は、ここに来る事を許したが、知る事は許してない」


「何故お前の許しがいるのだ?ここはお前のモノじゃないぞ?」


 いつの間にか、君からお前になっていた。

 でも、そんな事は私は気付いて無かった。


「そうでないと、お前はここには来れなかった」


「どう言う意味だ?」


 私が尋ねると、喜央は頭を掻いた。


「アンタ・・・もし、ここが普通じゃなかったらどうする?」


 良く質問の意味が解らない。普通では無い?何が?


「意味が・・・解らないのだが?」


 そう私が言うと、だろうなと言った顔をした。


「だから、説明出来ない。気付けば、壊れる」


 何が壊れる?一体何が?








 今日も夢を見た。優しい夢。


 初めて、私を私だと見てくれた夢。


 もう、嫌いだと言わなくて良いのだ・・・。


 私は大好きなのだ・・・貴方が・・・。


 だから、私はここに居る・・・。







 何が何なのだ?


 昨日、喜央は言っていた。


『気付けば、壊れる』


 何が?一体・・・何が?


「あら、咲隼さん。どうしたの?眉間に皴何か寄せて」


 国語の教師が私に話しかけてきた。


 私はちょうど良いと思い、尋ねる事にした。


「あの、瀬来間さんって・・・」


「瀬来間?」


 国語教師が首を傾げる。


「はい。多分三年だと思うんですけど・・・」


 再度首を傾げる。


「そんな子・・・この学校に居たかしら?」


 !?この教師は何を言っているのか?


「えっ!だって・・・」


「聞いた事無い名前ね。そんな珍しい名前なら、忘れる筈無し・・・」


 何が?一体・・・。


『気付いたら、壊れる』


 何故か喜央の言葉が頭に響く。


「だって、昨日屋上に」


「屋上?」


 国語教師がまた首を傾げる。


「この学校の、屋上に通じる階段は埋められているわよ?」


 ?埋められている?どうやって・・・でも・・・私は・・・。


「埋められている?どうやって、何故?」


 そう私が言うと、今度は困った顔をした。


「見て、みますか?」


 そう尋ねられ、私は頷いた。





「どうして・・・・」

 屋上に通じる筈の扉。開けたらそこには、階段がある筈だった。


「何で・・・壁?」


 開けた瞬間にコンクリートの壁があった。

 私は、昨日もその前も、その前も、この扉を通って、屋上に行っていた筈・・・なのに。


「埋めたと言っても、コンクリートの壁を作っただけで、中は空洞なんだけどね」


 私は、国語教師の言葉など、耳には入ってなかった。


 何故・・・?


 どうして・・・?


『気付いたら、壊れる』


 心の中で響く。


 気付いてなんかないよ・・・何で・・・。


 一体これは・・・?


あれ?なんか恋愛じゃなくなってね?


なんて書いてるときに思った。やべ・・・マジやべ・・・。


少し話の方向性が変わってきているのですが、ぶっちゃけ、計画通りなので。


多分もうそろ終わると思います。そんな長くやろうと思った作品ではないので。


では、最後までお付き合いお願いします・・・。

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