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tea break  作者: 龍門 
3/9

≪ 何故 ≫

どうして?なんで?ここは・・・アンタみたいのが来る場所じゃないのに・・・



 嫌な夢をみた。具体的には覚えてない。虚ろに、微かに。


 夢の内容は簡単なモノだ。


 好きなモノを嫌いと言わなければいけなかったのだ。


 それは、私にとってとても大事なモノだった。

けれども、それを私は捨てた。泣きながら、叫びながら、自らの手で。


 悔いた。夢の中だけれど、悔いた。


 その夢を見る度・・・枕はいつも濡れている・・・。






 毎度の事ながら、この屋上に繋がる階段が嫌いだ。

薄暗く、反射する音。冷たくて、まるで違う所に居る気分になる。


 屋上の、扉のドアノブを捻り、扉を少し開けた。外の光が零れる。


 目を細め、扉を全開しようとした時、話し声が聞こえた。


「アンタ、もう不良名乗って授業サボるのやめなよ」


 女子の声だ。綺麗な声だと思った。高校生にしては大人びた・・・。


「不良名乗るのが手っ取り早いんだよ。だから許せ」


 この声は喜央だろう。


 私は微かに開けた扉から、外の様子を覗いた。


 喜央はいつも通り、地面に座り菓子パンを食べている。


 それと・・・喜央の隣で、立ちながら景色を見ているのが、話し相手か?後ろ姿からでも、大人びた雰囲気がある。


「サボるぐらいなら、学校来なければ良いじゃん」


「俺は、この場所が好きなんだよ」


「はぁ~。授業出なきゃ意味無いじゃん」


 そう言いながら、女子が制服のポケットに手を伸ばし、ポケットから何か取りだした。


「あれは・・・・煙草!?」


 女子は一本煙草を取り出し、口に咥え火を点けようとした。


「おい!ここは未成年者の喫煙場所じゃねーよ」


 そう言い、喜央は立ち上がり、女子から煙草を取り上げる。


「ちょっ!」


 女子は、取られた煙草を取り返そうとするが、喜央の顔を見て、諦めた様だ。


「堅物・・・」


 ぼそりと、女子が呟く。


「緩い方だよ・・・」


 そう言い、喜央は笑った。


「ところで・・・何時までそこに居るの?アンタ」

 喜央が叫ぶ。


「誰か居るのか?」


 女子が喜央に聞く。


「咲隼秀里!」


 バレていた?私はゆっくり扉を開けた。

私の顔を見て、喜央と共に居る女子が、驚いた顔をする。


「盗み聞きか?悪い趣味だな」


 ケラケラと、喜央が笑いながら言う。


「ぬっ!盗み聞き何て人聞きの悪い!」


 一応言うが、事実だからしょうがないだろう・・・。


「ちょっ!何でここの場所生徒会長が知ってるの!」


 女子が、私の事を指差しながら言う。


「最近良く来るよ」


 喜央が菓子パンを齧りながら言う。


「京!こんな奴に教えるなんて!」


 叫ぶ女子。

 それよりも・・・こんな奴とは私の事か?


「教えた訳じゃない。来たんだよ」


「来た?一人で?」


 驚いている様だが、私には何で驚いているのか解らなかった。


「ありえない・・・こんな奴が、ここに来れる訳が・・・」


「あの・・・何をさっきから言っている?」


 あまりにも疎外されていると、少し寂しくなり、私は尋ねた。

 すると、女子が凄い目つきで私を睨む。


「認めない・・・」


 そう言い、私の横を通り、扉を開けて屋上から姿を消した。


「あ、あれは?」


 喜央に訪ねた。


「しょうがない事だ。気にするな」


 菓子パンを齧りながら、喜央がやれやれと言った顔をしている。


「だが、あの目は異常だったぞ?」


「目つきが悪いのは元からだろ?あと、それ本人の前で言うなよ?気にしているみたいだから」


 イマイチ状況が掴めていない。


「あの子は?」


 とにかく私は、あの女子の名を尋ねた。


「瀬来間月」


 せきまつき・・・・。


 私は・・・何か地雷でも踏んだのだろうか?


どうも、結構なハイペースで更新している『tea』

でも中々進まず。

でも今回は少し出てきたモノもありますよ。新キャラと共に。


あと、自分で書きながら、前書きがいつも訳が解らない。一応その話の内容をかする様な事を書いてるつもりなのですが、チンプンカンプンでイマイチ本人も。


他の作品が進まない中、この作品は進む。


ここまで読んでくれてどうもです。

次もがんばりますよ。

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