将来の夢について②
将来の夢について、自分の中で道筋を決めていくことをお伝えしました。私はやってこなかったことですのであまり偉そうには言えませんが、同じ進学をするにしても、なんとなく学部を選んで、なんとなく大学に行って、なんとなく4年間キャンパスライフを送って就職する。
それがいけないとは言いませんが、同じ4年間勉強できるのだったら、やりたい仕事を絞っておいて、その道に必要な学部に行って学ぶ方が、同じ4年間の中身が全然違うものになると思います。
こういう話をすると、『じゃあ、その道に進めなかったときはどうすればいいのか。』ということを聞かれるのですが、正直、仕事というのは彼氏や彼女と一緒で、付き合ってみないとわからないものです。私の専門学校時代の同級生は、警察官になりたいと、私と同じ道を目指し、関東地区の警察官になりました。結論から言うと、3年ほどで退職して一般企業に転職されています。何が原因だったか、厳しい警察学校時代を経て、ある警察署の交通課に配属になったのですが、取締の件数なんかが表で貼り出されていて、まるで営業会社みたいだったそうです。
「取締件数、県警1番を取るぞ!」
なんて朝礼時にみんなで言ってから仕事についたそうで、彼がやりたかった警察官という仕事とは程遠いものだったそうなんですね。全部の警察がそうではないと言っていましたが、けっきょく、別の道に進む選択をされました。
そう言うこともあるので、就いた職業がイメージと違ったと言うのはよくある話です。それでも、順応してやっていくのか、他の道を進むのかはその人の『選択』になっていきます。最初に就いた仕事で定年までずっと働ける。それはすごく魅力的で素晴らしいことだと思いますが、そうもいかないのが現実です。
ですので、ある程度、例えば30歳までに進むべき道を定める。というのも大事です。私は営業一職でしたが、今の業界を目指したのは34歳。今からもしも転職しなければいけなくなっても、同業種を選ぶのが安全です。ただ、保険はかけています。食いっぱぐれないような資格を取っています。
また、好きな仕事を仕事にするのも素敵なことですが、いいことばかりでもありません。仕事してお金を稼ぐ以上は、プロとしての『責任』が生じます。
私の尊敬するスポーツ選手で、野球のイチローさんがいらっしゃいます。世界で一番安打を記録し、日本でもメジャーでも活躍した超有名人です。ですが、そのイチローさんがいつしかおっしゃってました。
『あれだけ好きだった野球が、職業になった途端に楽しめなくなった。』
それは、常に『結果』を求められるからです。野球で言うところの結果は『成績』です。安打を打てなくなったら、本塁打を打てなくなったら、投手だったら勝てなくなったら、抑えられなくなったら、そうなるとすぐに『引退』という現実に立たされてしまいます。
会社勤めもそうです。どんな仕事でも『結果』を残していくことで、発言権も増え、その見返りとして昇進や昇給があります。私もかつて部下を持った時に言われたことが『何度』もあります。『責任や残業はしたくないし、仕事も最低限しかやりたくないけどお金は欲しい。』と。
そう言う時、私は面談をして問いかけます。『君が社長だったら、一生懸命働いて結果を残す人と、最低限の仕事だけする人、どちらに高い給料を払いたい?』そう問いかけると、『前者です。』としれっと答えてくるんですよね。何が言いたいか、楽して稼ぐなんて、ほんの一握りの人しかできないってことです。
まとめると、
・将来の夢がないと言わず、職業について徹底的に調べる。
・調べたらどうやってその仕事につくのか道筋を立てる。
・自分のための勉強はしっかりやる。
・お金をもらって働く以上は結果を作っていく。
お金を稼ぐって、本当に大変なことなんですよ。でも、自分がやりたいと思って就いた仕事で稼げるようになったら嬉しいし楽しいですよね。だから、『将来の夢』をしっかり考えるようにしましょう!