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若人よ! ~学生のうちから考えてほしい事~ 【完結】(就職や将来へのヒント集)  作者: 水野忠


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給料と言うシステム

 今回はちょっと趣向を変えたお話です。会社勤めをすると、毎月決まった日に指定した口座へ給料が振り込まれます。まぁ、当たり前のお話なんですが、このシステムって、よくよく考えるとすごくすごいシステムなんですよね。


 2024年度新卒の大学卒初任給が平均22万6,341円だそうです。ちょろっと調べただけなんで正確かわかりませんが、だいたい22万前後だと思われます。だから何だって話かもしれませんが、この『給料システム』って、実はすごいことで、『毎月』『必ず』『決まった日』に『同じ金額(月給)』が振り込まれます。これが実は、企業に所属して働くということの大きなメリットの一つです。


 もっとわかりやすくすると、これを読んでいただいているみなさん。あなた様ご自身の力だけで、会社と言う後ろ盾なく、毎月22万のお金を稼げるかと言う話です。これ、実は紳士服会社にいた時の社長か専務のお話だったと思うのですが、すごく納得したのを今でも覚えています。


 私は素人作家です。ここで執筆した物語を公表して、見たこともあったこともない方たちに読んでいただいています。2021年に発表した『時霞~信長の軍師~』(https://ncode.syosetu.com/n7588ha/)は50万人以上の方に読んでいただき、歴史部門で月間1位なども経験させていただきました。ただ、これがお金を取って書籍化して、それで同じくらいの人が読んだかと言えばそうではないと思います。


 ほかにも、数ある資格だったり、今までの営業スキルを駆使しても、『個人の力』だけで毎月同じ給料稼げるかと言うと、ちょっと想像がつかないですね。まず難しいと思います。会社に所属して給料をもらうというシステムは、本当によくできたシステムです。


 だからこそ、その対価として会社員は労働力を提供しています。それが『雇用契約』と言うシステムなんですよね。今の会社でもいますが、給料が低いとか、もっと楽して稼ぎたいとか、いろいろ夢のような話をする先輩はいますが、そのために何ができるのかということだと思います。


 起業したり、投資したり、そうやってお金を稼げる人って、やっぱり、知らないところで『勉強』していると思いますし、ある日突然何にもしてないのにお金が入るようになったって人はほとんどいないと思います。その会社での給料が高いか低いかは個人の感覚もあるので一概には言えませんが、会社勤めするって言うのは結構いろいろなことを『守ってもらっている』と言うのを知っておいた方がいいかなと思うわけです。


 話は変わりますが、起業する方、フリーランスで仕事されている方、私は心から尊敬します。それができるスキルがあるというのはもちろんだと思いますが、まずそこにチャレンジする勇気がすごいです。最初の方で述べた通りで、私は安定を選んだチキン野郎です。年齢関係なくチャレンジする勇者たちは素晴らしい。憧れの対象ですね。


 みなさんの中にもやがては独立して。と言う方もいらっしゃるかもしれません。もちろんリスクもあると思いますが、私はできなかったことです。些少のご縁ですが、心から応援しております。また、自分は会社勤めの方が向いている。それも人生です。企業に所属しながらしっかり稼ぎ、共にこの苦しい時代を生き抜いていきましょう!

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