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若人よ! ~学生のうちから考えてほしい事~ 【完結】(就職や将来へのヒント集)  作者: 水野忠


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結婚について

 先日、物流倉庫警備隊長時代の後輩から久し振りに連絡をいただき、目出たくご結婚が決まったとご報告をいただきました。当時、彼は私の片腕、いや相棒と言ってもいいですね。本当によく働いてくれた戦友です。彼がいなかったらとっくに潰れていたでしょうね。


 そんな後輩君の結婚の報告にすごくうれしくなってしまいました。実はわたくし、友人の結婚にちょっとしたトラウマがありまして。。。


 社会人になってから、親族以外の結婚式で挨拶をしたことが何度かあるのですが、結婚後に離婚される方もけっこういらっしゃいまして、警備会社勤務時の部下であるMくんが、


「隊長、結婚式に来ていただきたいんですが。。。」


 と、結婚式の招待をしてくれたんですが少しどうしようかなと言う雰囲気を出していたんです。そこで、どうしたのか聞いてみたら、


「3打数1安打ですよね。」


 とのこと。もちろん冗談で言ってきたんですが、そうだったんです。隊長時代に結婚式に参加した3組のうち、2組は残念ながら離婚されてしまっていて、3打数1安打と言うのは、1組しか続いてなくて縁起悪いんですよねということでした。(言い方(^_^;))


 これが社会人になってからと枠を広げると、14組のうち離婚していないのは8組。4割以上の方は残念ながら離婚されています。いや、これは決して私のせいじゃないですよと断言はしたいのですが、気になっちゃいますよね。


 さて、話が逸れてしまいましたが、私の周りの若い後輩達も、結婚に対してはネガティブな印象をお持ちの方って結構いらっしゃいます。いろいろ要因はあると思いますが、一番の心配事はやっぱり『お金』の面ですね。せっかく頑張って収入を得ても、色々難癖付けられて国に徴収されていきます。自分の収入では家族を養うなんて怖くてできない。そう思うのも無理はない時代です。


 必ずしも結婚するのがいいとは言い切れません。結婚すると、やがて子供が出来たり、家を買ったり、車が必要になったり、生きるのが大変です。お恥ずかしながら暴露すると、私は子供が先でしたので、私21歳、妻が19歳の時に結婚しています。今年、おかげ様で25年、銀婚式を迎えました。振り返ってみると、やっぱり大事なのはパートナーに対しての感謝なんだなと思います。転職もしましたし、私の世代は本当に所得が増えない時代で、たくさん苦労を掛けたと思います。


 でも、やっぱり子供がいて、何とか歯を食いしばって生活してきました。妻も働いてくれたし、ありがたくも家も購入できたし、自分の中ではありがたい人生だと思っています。そこでお伝えしておきたいのは、『極端に悲観する必要が無い。』ということと、『自分の身の丈に合った幸せを楽しむ。』ということです。


 後輩から結婚に関して相談を受けた時に言うことですが、結婚はタイミングと勇気だと思います。この人と添い遂げたいと真剣に考えるのなら、結婚もいいのではないでしょうか。だって、そんなに大好きで大事にしたい人のためなら、頑張れるでしょう? やってみて、必ずうまくいくかなんて、神様でもない限りわからないんです。だから、結婚生活が上手くいくように試行錯誤して、2人で乗り越えていくんです。それが結婚だと思います。


 また、身の丈に合った幸せと言うのは、例えば、私の収入で都心のタワーマンションの高層階で生活ってたぶん無理なんですよ。なんですけど、少し郊外にはなれたところで戸建ての購入なら十分できたんです。その代わり、埼玉の自宅から神奈川の職場までは2時間半かかっています。普通に考えたら遠すぎですが、私はその2時間半を自分の時間として自由に使えると思って、こうやってエッセイや小説を見直したり、映画を見たり、勉強したり、自由に使っています。まぁ、2時間半の通勤はあまりおススメしませんが。。。


 『贅沢』と言う言葉がありますが、身の丈に合ったことをしなくなるとどこかでひずみが生じます。時には我慢も必要です。それを結婚のデメリットと捉える方もいるでしょうが、私はある程度は仕方ないと思います。だって、自分だけじゃない家族の人生を巻き込んでますから。


 昔の部下の女の子で、結婚式でご挨拶した方がいらっしゃるんですが、ご主人が車狂で、年収の半分近くを車につぎ込むので、いつも生活がカツカツだったらしいんですね。でも、それは自分の趣味で、ストレス発散方法だからと何十万もするようなパーツを相談なしに購入したり、家庭よりも車を大事にする生活をされていたそうです。結果、彼女はお子様を連れて実家に戻り、離婚されてしまいました。趣味は大切ですし、個人の心を育てる手段にもなりますが、そのために誰かが犠牲になっちゃいけないと思います。この方には何度かお会いしていますが、車狂以外は本当にいい青年で、少しもったいないなと感じました。


 家の話に戻りますが、不動産って面白いもので、例えば、毎月7万の支払いを家代に支出すると考えます。これが本当に都心部だと、下手をすると1ヵ月の月極めの駐車場代にだったり、少し都心を離れると、ワンルームのマンションになったり、私の住んでいる埼玉のはずれだと、毎月7万出せば戸建てが立ちます。もっと田舎に行けば、庭付きで車が2.3台置けるような家が出てきたりします。面白いですよね。でも、『都心に住む。』のが目的の人は、10万出しても都心に住むでしょうし、『同じ支出なら少しでもいい家に住みたい。』と言う人もいるでしょう。それが身の丈に合わせてどう選ぶのかが大事なことだと思います。


 結婚式に関しての話ですが、先日、3級ブライダルコーディネート技能士という国家試験に合格しました。120%興味本位でネタのためだけに取得しましたが、その中で驚いたのが、今の結婚式の平均単価って360万だそうです。正直、高いなぁ。と驚きました。これも身の丈の話ですが、結婚式は必ずしも上げなければいけないものでもないのです。フォト専門店で、ウェディングドレスとタキシードを着て、親御様も交えて何枚か写真に残しておく。それだけでもいい時代だと私は思っています。そして、祝福してくれる家族や友人と、ちょっとした会食でもできればいいじゃないですか。これからの日本は生きているだけで罰ゲームと揶揄されるほどお金が必要になっていきます。パートナーとよく相談して、そう言うことも選択肢に入れながら決められたらいいですよね。


 最後にもう一つ。お子様に付いて。日本は空前の少子化時代です。私は今の場所で生まれ育ってこの年齢になりましたが、振り返ると本当に子供って減ったと思います。近所を歩いていてもお年寄りばっかりで、たまにお子様の声を聞くとなんだかほっとしてしまいます。女性が社会に進出したり、共働きしないと家庭が維持できなかったり、いろいろ要因はあると思います。こればっかりは個人ではどうしようもないので、国にも頑張ってもらわなければいけないのですが、子供って本当にかわいいですよ。いくつになってもです。


 どう頑張ったって男性は子供が産めないですから、そこは女性の皆さんにお願いして頑張ってもらわなければいけなくなってしまいますが、産めるのは女性だけであっても、育てるのに男女は関係ないです。夫婦で協力して子育てをするのも、自分の事よりも子供のことを考えられるかどうかだと思います。子供が苦手な方もいらっしゃると思うので、だれしも子供の時代があっただろ。と言うようなきれいごとを言うつもりはありません。苦しみながらカツカツで子育てするよりも、夫婦2人で少し余裕を持ちながら添い遂げていくのも人生の選択肢だと思います。子供を持つのかどうか、結婚を機にしっかりパートナーと話し合ってください。


 結婚も離婚も、人生がどうなるかは誰にもわかりません。最後に締めとしてお伝えしたいのは、『後で後悔が無いように』しっかり考えて、計画を立てて実践してほしいということです。それからもう一つ。私は子供好きだからと前置きしますが、子どもっていくつになってもかわいいんですよ。我が子は2人とも20歳超えましたが、それでもかわいいんですよ。ちなみにむさくるしい男の子2人です。でも、そう思わせるくらい子どもってかわいいし、子育てって楽しいですよ。

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