学校の勉強って必要なの?
自分も若いうちには思っていましたし、後輩や子供や子供のお友達にも聞かれたことがあります。
『学校の勉強ってそんなに大事?』
はい。結論から言うと、けっこう大事です。これをお読みの方に、東大クラスの出身だったり目指している方がいると、お恥ずかしい限りなんですが、私は中学高校と本当に好き勝手やってましたので、国語だけは得意でしたが、半面、数学とか物理とか化学、この辺りは社会人になったらまず必要ないと勝手に思っていて、ほとんどやりませんでしたね。本当に恥ずかしいくらいやりませんでした。
実際、卒業して社会人になってからも、必要なかったです。紳士服販売はせいぜい『+-×÷』これができれば十分でした。そうです。電卓あれば解決です。√5が2.2360679(富士山麓にオウム鳴く)とか、√3が1.7320508(人並みにおごれや)とか、どーでもいいっちゅう話で、平和に営業しておりました。
でもね。人生いつどこで何が起きるかわからないもので、私が防災の仕事を目指して今の会社に入った時、『消防設備士』という資格が必要になりまして、教本を開いたわけですよ。そこで、四半世紀ぶりに再会した奴らがたくさんいらっしゃいました。学生時代、頼んでもないのに散々ダル絡みしてきて、私のことをいじめまくったやつらです。
・sine、cosine、tangent。
・〇〇の法則
・〇〇の定理
・関数
・応用力学 などなど。。。
学生時代逃げ回ってきたツケが回ってきました。あの頃、社会に出たら絶対に使わないと信じていたこいつら、はい、見事に感動の再会です。『消防設備士』というのは業務独占資格です。その資格がないと仕事ができません。その為、再会に涙を流しながら勉強しました。ちょっと想像してみてください。40も超えたオジサンが応用力学とか関数に頭を抱えている姿、ちょっと笑っちゃいますよね。
でも、恩師の言葉を思い出して頑張りました。『社会に出てからの勉強はすべて自分に跳ね返ってくる。』その通りでした。ですので、手を抜かずに逃げずに頑張りましたよ。そしてきちんと合格しました。ただ、消防設備士ってのは甲種特類、甲種1~5類、乙種1~7類とたくさん種類があるんですね。ゆっくりでしたが、5年かけて乙種は全種、甲種も取得できるようになりました。学生時代に今のように真剣にやっていたら、多分もっと違う人生になっていたかもしれないですね。
まとめると、学校の勉強は『やらされている勉強』です。たとえ得意不得意が偏っても、よっぽどひどい内容じゃなければ進級できます。だけれども、会社勤めを始めてからの勉強は、仕事に必要で学ばなければいけない『自分の為の勉強』です。つまり『収入』に直結していきます。ですのでしっかり投げ出さずにやりましょう。そして、『自分の為の勉強』の中には、『やらされている勉強』が含まれていることを忘れないようにしてください。
一言でまとめれば、『やらされている学校の勉強も必要になるから基礎学力は身に着けとけ。』ですね。ほんと、最低限は基礎学力キチンと身に着けておきましょう。