量産型の〇〇でいいんです!
皆さん。小さな頃は、漠然と未来に希望だったり夢を思い描いていて、自分はなんだか特別なんじゃないかとか、大きな何かを成し遂げられるんじゃないかとか、そう思った時期ってありませんでしたか? 私はありました。さながら、勇者が伝説の剣を手にして魔王を打ち破るみたいな、そんな何かの主人公になれるんじゃないかとか、現実世界でいえば、プロ野球選手になって大活躍するとか、企業勤めにしたって、大きな成果を出して出世コースまっしぐら。みたいな。。。
で、ある日。突然、前触れもなく、本当にいきなり気が付いてしまうんです。
『おれ、ただの凡人だよな。。。』
と、いう現実です。それに気が付いてしまった時の虚脱感というか敗北感というか、それまでの希望に満ちたやる気とか、一気になくなっちゃうんですよね。私の場合は段階的に、『学校の成績』『部活の成績』『就職活動の結果』『営業成績』の順番で、ズン、ズン、ズンって、段階的に気力が奪われていきました。それで、軽い鬱状態になっていくわけですよ。
それからは何とも最低限の生活になっていきますね。仕事にムラはできるし、時折営業成績によって上昇下降を繰り返すも、基本的にモチベーションは低空飛行のまま、それが数年続きました。ただ、次第に気持ちが落ち着いてくると、生活が懸かってますから考えを改めるようになります。
それが、『一生懸命』仕事に取り組んでみるということでした。東日本震災後、営業から警備会社に転職した私ですが、人生はいつどんな結末を迎えるかわからないと思って、とにかくできることを全力でやってみようという思考回路になっていったんです。これは、営業をやっていたからこそだったのかもしれませんが、目の前のお客様で数字をつくっていかないと結果が出せない。それと一緒で、目の前の仕事に全力で取り組んでいこうと考えました。だって、震災で犠牲になった方は、全力で頑張る機会すら奪われたんですから、まだ生き残っている自分が怠惰になるのは申し訳ない気持ちになったんです。
数字がなくなったこともあって、元気に楽しく警備業務をしていたところ、上司の評価は上がるしクライアント様からもお褒めのお言葉を頂戴できるし、ささやかながらいいことが続きました。そして、前述したとおりで隊長に抜擢され、20人の部下を持ち、マネジメントをするにはまず自分からと思って、いろいろな資格を取っていくうちに、100の資格を取ってみようとなっていきました。その取り組みや知識や経験を活かしたマネジメント結果がまた評価されて、どの会社に行っても一目は置かれるようになったのです。
まとめに入ると、どんなに凡人でも、いわゆる量産型でも、凡人には凡人なりの、量産型には量産型なりの戦い方があるということです。パラメーターにSランクがなくたって、オールB+とか、上ランクになれなくたって、中の上くらいにはやりようによっては誰でもなれるんです。
大谷翔平くんやイチローさんみたいな世界のスーパースターにはなれないかもしれないけど、〇〇株式会社〇〇部のエースくらいにはなれるんです。もちろん、そのくらいのものでもある一定の頑張りは当然必要になりますが、断言します。手は届きます。
『おれって、しょうもない量産型人間だよな。。。』
と、投げ出したりせずに、『スーパー凡人』『超量産型』を目指してみませんか? 凡人以下になるより、ただの量産型で使いまわされるだけより、少しだけいい人生が送れると思いますよ。そうそう、このエッセイ書いている素人小説家も、勝手に『超』三流作家です。と、自己紹介してますね。三流の中でトップを目指す。それもまた、面白い人生だと思っています。