表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/29

社内恋愛について

 今週は少し趣向を変えて、社内恋愛に関してお話しします。同じ職場に好きな人ができたら、仕事の苦労も勝手もわかってくれるのでラクと言えばラクですね。公にしても内緒にしても、好きな人が身近にいると思うだけでエネルギー沸いてきます。


 ただし、注意してほしいこともあります。これは経験上のお話です。以前勤めていた会社は、比較的若い方が多かったです。ただ、本社の部長以上の方や役員は年配の方も多く、職場恋愛にいいイメージを持たない方もいました。年代などによってはそう言う方もいますので、注意が必要ですね。


 役員たちの言い分もわかるんです。これから役職が付いて部下を持つ人材が、異性を異性として見てしまうと、正しい判断はできるのか、ひいきは発生しないか、他の従業員に悪影響は出ないか。そういうことを懸念されていました。それで、やっぱりその通りのことが起きるんですよね。


 あくまでも人それぞれ、性格それぞれと前置きしていますが、私が現場責任者を任された時、A君とBさんはすでにお付き合いされていました。典型的な社内恋愛です。ところが、1年ほど過ぎた後、後輩にC君が入社してきます。このC君がやんちゃ坊主で、ある飲み会の後、Bさんをお持ち帰りしちゃったんですね。よくある話っちゃ話なんですが。当然A君はショックを受けます。追い打ちをかけるようにBさんはC君と付き合うことを決めて、A君は私に退職の申し入れをしてきました。


 その3人の中で抜群に仕事ができるのはA君だったので、何とか説得して、人事異動をかけてBさんたちと離すことで仕事に専念してもらいました。これも大変だったんですが、その後も、食事会やら研修やら、この3人が顔を合わせないようにするのが結構大変でしたね。


 さらに半年後、別の部署からDさんと言うベテラン女性が異動してきて、今度は飲み会の後にC君をお持ち帰り、当然Bさんともめることになり、ド修羅場が来ます。社内でケンカが始まった時にはスミマセン。私もぶち切れしちゃいました。仕事場でなんばしょっとね! って具合です。



 A君 → Bさん ⇔ C君 ← Dさん



 もう知っちゃかめっちゃかってのはこのことで、とりあえずはそれぞれ違う部署へ転属させましたが遺恨は残りましたよね。ちなみにその頃、A君はEさんと出会い、のちにゴールインします。Bさんはその後に退職したのでどうなったかわかりません。


 ここで大事なのは、恋愛をするなとは言いませんが、きちんと仕事とプライベートを分けて大人のお付き合いをしてくれないと、ここでは書きませんでしたがかなり職場内が険悪になりました。そのために業務にも支障が出ますし、人事異動は発生しますし、研修の日程調整なんかもしなければならず、係長はじめ、関係責任者クラスは頭を抱えましたね。ええ、ドロッドロでしたから。。。


 今は出世がすべてではないですし、望まない方も多くなってきているので強制はできませんが、いずれ役職が上がっていくのを考えるのでしたら、職場の異性を異性と見ず、性別や入社年数などを加味したうえで、しっかりと向き合っていかないと、本人たちはいいかもしれませんが、苦労する人も出てくることを忘れないでください。ワークライフバランスは大事ですし、色恋沙汰もいいでしょう。でも、大人の社会人として節度をもってお付き合いくださいね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 会社としては貢献度の高い社員を守るのがセオリーだとしたら水野先生の判断は正しいですし、結果もオールライトってことで、めでたしめでたしです。
[良い点] ドロドロさが伝わってきました…。 これが実話なら、本当に大変でしたね。 もう、仕事どころでは…って感じですよね…。 [一言] 公私をきちっと分けることは大事ですね(*´▽`*)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ