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【用語集・解説】

 第一幕に同じく、本作独自の造語解説となります。

 ……が、第二幕での新しい用語は2つのみだったので、寝殿用語も解説します。

(略図のイラストもあります。ただし内部の細かい所まで描く腕はありませんでした)


 ※筆者は専門家ではありませんので、本や検索サイトで知り得た知識で記述しております。

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安曇陰陽記あずみおんみょうき

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 拓磨の亡き父・安曇(たける)が残した、陰陽に関する手記。

 陰陽道の歴史から安曇家に伝わる家系陰陽術に関してまで細かく記されている。


 心力しんりょくについても研究していたようで、五行の気をただ収集して心力を生成するよりも、相生そうしょうの思想に従って「もくごんすい」の循環で収集すれば、より質の高い高濃度の心力が生成できるとされている。

 高濃度の心力は基本威力自体が向上し、上乗せすれば更なる威力向上、および少量での持続が可能となる。



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呪詛陰陽術じゅそおんみょうじゅつ

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 しゅに囚われた人間が使う陰陽術。


 陰陽術は本来、心力を持つことができる陰陽師しか使用できない。

 しかし呪をかけた術者である陰陽師が、対象者に呪を通して心力を送ることにより使用が可能となる特殊な術である。種類はかなり限られている。




<寝殿造りに関する用語>


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寝殿しんでん

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 平安時代に貴族が住んでいた屋敷を「寝殿造り」といい、「寝殿」は屋敷の中央部に設けられた主人の居所です。「主殿しゅでん」とも呼ばれます。

 寝殿に対して東西や北に「対屋たいのや」という建物を配置し、主人の家族や家臣・女房たちが暮らしていました。

 また対屋と寝殿を繋ぐ廊下を「渡殿わたどの」と呼びます(壁がない渡殿は「透渡殿すきわたどの」といいます)。



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母屋もや

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 寝殿の内部にある、主人の生活所です。壁はなく丸柱で支えられています。

 必要に応じて御簾みす屏風びょうぶ几帳きちょうなどを仕切として使用していました。


 床は白木の板の間で、座ったり寝たりする場所には置き畳や茣蓙などを敷いて過ごします。



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ひさし

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 母屋をぐるりと囲む、廊下を幅広くしたような場所です(よく暁たちがゴロゴロしているところです)。この廂までが寝殿の屋内です。


 廂の外側は「簀子すのこ」という濡れ縁が囲っています。通路としては勿論、通常の訪問者(高貴な方以外)との応接の場としても使われました。また、お庭での儀式や行事を拝見する物見の席でも使われます。



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御簾みす

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 細かく割った竹や葦を編んだ障屏具。母屋と廂の間 、廂と簀子の間などに垂らして、日光の遮断や外部からの人の目を隔てるものとして使われます。

 この御簾の中に入れるのは、かなり親しい人のみになります。


 なお、廂と簀子の間には「格子こうし」という窓のような開け閉め可能の建具を設けています。角材を格子状に組み合わせた横長の四角いもので、柱と柱の間にかけて使用します。

 かなり重いもののようなので、これを頻繁に開閉しなくていいように、御簾を使うわけです。



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塗籠ぬりごめ

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 寝殿内において、例外で唯一、土壁で囲まれた部屋になります。

 母屋に併設して作られているようです。


 寝殿で最も神聖な場所とされ、貴重品を収納したり、主人の寝所にしたりしました。本作では貴重品を収める場所として使用しております。




※下記にて安曇家の屋敷の簡略図をご覧いただけます。

 イメージとしてご参照ください。


 安曇の先祖が作ったので侍所(事務所のようなところ)と車宿(牛車を置くところ)もありますが、拓磨は人嫌いなので使ってません。

 釣殿を付けるか迷いましたが、質素になってしまうので付けました。ここも多分拓磨は使いません。


 台所は多分、東対にあります。暁や雫の部屋もここです。

 北対には母上様が住んでいらっしゃいました。

 

 薄茶の部分は通路(簀子)ですが、吹きさらしではなく屋根はここまであります。

 (寝殿から出ている部分は階段です)


挿絵(By みてみん)

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