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レベル15 教師と生徒

 クリスマスが終わると次にやってくるのは、年越しだ。

 年越しも毎年、ユズと俺の家族が集まり、カウントダウンをする。


 しかし、今年の年越しもクリスマスと同じで、親は旅館へと泊まるようだ。

 でもクリスマスとは違って、俺達も一緒に行くことになっている。


 サラはコウと一緒にいたいと言って、コウの家へ泊まるようだ。

 サラのことは心配なんてしていない。


 だってコウの家にはコウのお姉さんがいるからだ。

 またサラを離さず、一緒にいるんだと思う。

 コウの残念がっている顔が思い浮かぶよ。


「ねぇ、レン」

「何?」


 ユズが俺の部屋で、クローゼットを開けながら俺を呼ぶ。


「どうせお泊まりの準備はしていないんでしょう?」

「まだ大丈夫だよ」

「お泊まりは明日よ。朝から出発するのよ?」

「大丈夫だって」

「私が準備をするから、私が言うものを持ってきてよ」

「だるい」

「まずは着替えよ。洋服を持ってきて!」

「自分でするよ」

「それなら今からしてよね」


 それから俺はノロノロと動いた。

 一泊だからほとんど準備をするものはない。


「レン、これを忘れてるわ」

「そうだった。これがないと困るんだ」


 ユズが俺に渡してきたものは眼鏡だ。

 俺は目が悪く、いつもはコンタクトレンズをつけている。


 コンタクトレンズを外せば何も見えなくなるから、眼鏡が必要なんだ。

 その眼鏡を忘れてしまったら、目が悪い俺は歩くことも不便になる。


「楽しみだね。旅館」

「俺はユズと過ごせるから、旅館に泊まるのが楽しみだよ」

「そうね。一年の終わりと始まりを、一緒に過ごせるのは毎年、楽しみよ」


 いつものユズなら、私のことはいいから今を楽しんでよって言いそうなのに。

 年越しは俺と同じ想いのようだ。



 次の日、朝早くから家を出て、夕方頃に旅館に着いた。

 この旅館は、ユズのお父さんの知り合いが経営しているみたいだ。


 山奥にあるこの旅館は、冬は雪が降り、たくさん積もるからお客さんなんていない。

 だから俺達の貸し切り状態だ。


「すごいね。何処を見ても真っ白だね」

「ユズ、ちゃんと暖かくしておかないと風邪をひくぞ」


 俺はそう言ってユズの首にマフラーを巻く。

 ユズがクリスマスにくれた青いマフラーを。


「このマフラーは長いからレンもつけて」

「うん」


 二人で一つのマフラーを首に巻く。

 温かい。

 そしてユズが近い。


「寒いから早く温泉に入りたいな」

「俺はこたつに入りたいな」

「レンったら、せっかく天然温泉なのにこたつが先なの?」

「こたつが一番、暖かいよ」

「レンも先に温泉に入るのよ」

「ユズと一緒ならいいけど?」

「バカ!」


 ユズは顔を赤くして早歩きで旅館の中へ入っていく。

 俺はマフラーに首を引っ張られながら、後を追って旅館の中へ入る。


 俺とユズは一部屋ずつで、ユズの両親と俺の両親が夫婦で一部屋ずつ与えられた。

 本当に誰もいない、俺達だけの貸し切りになっている。


 俺は部屋に入るとすぐにこたつに電源を入れ、こたつに足を入れる。

 まだ冷たいが、寒くて暖まるのを待てなかった。


「レン、温泉へ行くよ」


 ユズがいきなり俺の部屋に入ってきた。

 そして俺の姿を見て呆れた顔をしている。


「レン、卓球するわよ」

「卓球? 温泉といえば卓球だけど、今は寒いから、まだしなくていいよ」

「寒いからするのよ!」


 ユズはそう言って俺の腕を引っ張る。

 俺は仕方なく立ち上がり動く。


「ユズ、卓球なんてしたことあるのか?」

「体育の授業で少しだけしたわ」

「俺もそのくらいだけど、ラリーが続くとは思えないんだが?」

「大丈夫よ。球を打てばいいんだからね」


 ユズはそう言って余裕な顔をしている。

 しかし、ラリーが始まらない。

 ユズはサーブをしようとして空振り、俺からサーブをするとユズはまた空振る。


「ユズ、ラリーが始まらないんだけど?」

「だって、難しいのよ。全然、球が当たらないの」

「俺が教えてやるよ」


 そして俺はユズの後ろに立ち、ユズが持っているラケットの手の上に手を添えて教える。


「こうすれば、球は当たるよ。ユズはラケットの大きさと球の大きさのことを考えて打ってないからだよ」

「そっ、そうだね。何度かすれば打てるようになるわ」

「ユズ?」


 ユズに教えてあげているのに、ユズは俺を全然みてくれない。

 だから見てほしくてユズを呼んだ。


 するとユズは後ろにいる俺の方を振り向き、上目遣いで俺を見た。

 そんなユズを見て俺が照れない訳がない。


「レン?」

「あっ、ちゃんと分かったかなって思って」

「分かったわよ。さぁ、卓球を始めるよ」


 そしてユズは空振りをすることなく、ラリーが続く。

 ユズとする、卓球は楽しかった。

 時間も忘れて、ユズと卓球を楽しんだ。


「暑い」

「そうでしょう? もう、コタツなんていらないわよね?」

「もしかして、それが狙いだったのか?」

「どうかな?」


 ユズはそう言ってニコニコしている。

 俺はこんなに汗をかいているのに、ユズは涼しい顔をしている。


「温泉に入ろうよ」

「そうだな。汗を流したいよ」

「そうね」


 そして俺達は温泉へ入る。

 俺の父親とユズの父親も温泉に入っていた。


「レン、ここの露天風呂は、男女の行き来ができるようになってるんだが、お前は女風呂には行くなよ」

「父さん、俺は絶対に行かないからな。父さん達も行くなよな」

「分かってるさ。でも父さんは何かあった時に、確認の為に向こう側へ行かないといけないんだよ」

「何かあった時だけだからな!」

「何度も言われなくても分かってるさ。でもな、この旅館はたまに灯りが消えたりするみたいで、今日は父さん達しかいないから、すぐ行けるようにしてくれたんだよ」

「あの扉が開くってことなのか?」

「そう。従業員用の扉だよ」


 それから身体も暖まり、俺は自分の部屋へ戻り、少しだけ窓を開けて冷たい風を部屋に入れた。


「レン」


 ユズが俺の部屋へ入ってきた。


「ユズ、遅かったな」

「だっていろんな温泉があったから、全部に入ってきたの」

「子供かよ」

「だって珍しいでしょう? 電気風呂にはビックリよ。ビリビリするのよ」

「電気風呂は入ってみたけど、そんなに感じなかったけどな?」

「レンも子供ね。気になって入ったんでしょう?」

「ユズは長く入りすぎてのぼせるなよ?」

「大丈夫よ」


 そう言うユズの顔は少し赤く、本当に大丈夫なのか心配になった。


「あっ、忘れてた。もうすぐご飯だって言いにきたのよ」

「分かった。行こうか?」

「うん」


 それから俺達はユズの両親の部屋へ向かった。

 そこには豪華な食事が並んでいた。

 大人はお酒を飲み、酔っ払っている。


 後もう少しで年を越すのに、大人は楽しそうに飲んだり、食べたりしている。

 毎年こんな感じだから、俺とユズは二人でテレビを見たりしてカウントダウンを待つ。


「ねぇ、レン」

「ん?」

「今年は二人でカウントダウンしない?」

「いいけど、大人達はほっといても大丈夫か?」

「大丈夫よ。みんなすぐに寝ると思うわ」

「酔っ払いだもんな」

「そうね。一応お母さんには、部屋に戻るって言っておくわね」


 そしてユズは一言伝えて、二人で部屋を出た。

 俺はどこに行くのか分からず、ユズの後をついていく。


「俺の部屋?」

「うん。レンと一緒にコタツに入って、二人で星空を見たいの」

「星空?」

「今年最後の星空と、来年最初の星空をレンと見たいの」

「それって、俺で終わって俺で始まる感じみたいだな?」

「何それ? その言い方だと星空を見るじゃなくて、レンを見るみたいじゃん」

「俺はユズで終わってユズで始まりたいよ」


 俺の言葉にユズは、私は星空を見てるからレンは私を見れないわって言って俺に背を向けた。

 俺はそれに何も反応せず、コタツに入る。

 ユズも何も言わずコタツに入る。


 少しだけ開けた窓から冷たい風と、粉雪が入ってきている。

 その冷たい風と一緒に、ユズの落ち着く香りが流れてきて、俺の心を癒す。


 ユズが寒そうにしていたから、俺はユズを抱き寄せた。

 ユズは今日だけは許してあげると言いながら、俺の肩に頭を乗せて星空を見ていた。


「寒いなら窓を閉めようか? 俺はこのままがいいけどね」

「窓を閉めたら星が綺麗に見えないでしょう?」

「そうだね。この窓から星空を見ていると、まるでこの世界で俺達、二人だけって感じるよ」

「ねぇ、レン? そんなことがあったの?」


 俺はユズの言葉に驚いてユズを見る。

 ユズは俺を見て不安な顔をしていた。


「どうしてそんなに不安な顔をするんだよ?」

「だってレンの表情が一瞬、曇ったんだもん」

「俺の顔が?」

「そう。いつもはフワッと笑って、私に対する視線が一段と優しくなるのに、今日はフワッと笑った後に表情が曇ったの」

「そっか。そんな顔になるのは前世のユズと、二人だけの世界にいるような感覚になる日々を過ごしたのに、俺がその日々を手離したからかもしれない」

「レンから離れたの?」

「うん。だって俺は年上で教師だったから」

「レン、大丈夫だよ。私はユズだからね」


 ユズはそう言って笑った。

 ユズは、前世のユズとは違うんだと言ったんだ。

 ユズは俺を責めないよとでも言っているのだろう。


「年越す前に暗い話をしてもいいのか?」

「いいよ。今年、最後の前世のお話ね」

「それなら話すよ。これは俺が教師で、前世のユズが生徒の話だよ」


◆◆◆


「先生、今日も描いてくれる?」

「いいよ。ほらっ、そこに座って」


 彼女はそう言って僕の前にある椅子に座った。

 彼女は生徒で僕は絵を教える教師だ。

 まずは彼女との出会いを話そう。


 彼女と出会ったのは、少し前だ。

 彼女は公園で一人でボーッと花を見ていた。


 そんな彼女がとても綺麗で、僕は絵を描いていた。

 彼女が何を考えているのか気になりながら、絵を描いた。


 出来上がった絵からは、何処か悲しさが表れていた。

 彼女は悲しんでいるんだと気付いた僕は、彼女に絵を差し出していた。


「これを君にあげるよ」

「えっ、私?」

「君はとても描きやすいんだ」

「私がですか?」

「次に描く時は君の笑顔を描きたいよ」

「えっ」

「それじゃあ、また会ったらまた描かせてね」


 僕はそう言って彼女に背を向けて家へ帰る。


「ホタル」

「えっ」


 彼女が大きな声で叫んだから僕は振り向いた。

 するとそこには笑顔の彼女がいた。


「私の名前はホタルです」

「ホタル。また会おう」


 僕はそう言ってまた背を向けて歩く。

 ホタルが元気になったみたいで良かった。

 ホタルと会うことは無いと思っていた。


 それなのに、ホタルとまた会った。

 それがこの学校の職員室の前だった。

 ホタルは転校生だった。


 ホタルは僕を見ても知らないフリをした。

 だから僕も知らないフリをした。

 その日の放課後に、ホタルは僕がいつもいる準備室へ来た。


「先生だったんですね?」

「まあね。絵のことしか教えていないけどね」

「私に絵を教えて下さい」

「いいけど君の授業の時に教えるよ」

「そうですね。それなら絵を描いて下さい」

「それは、、、」

「約束しましたよね? 次に会ったら描いてくれるって」

「分かったよ。今回だけだからね」

「はい」


 そしてホタルの絵を描いて、ホタルにあげた。

 それから放課後にホタルは、何度も僕の所にやってきた。

 それが今に至る。


「ねぇ、先生の絵って可愛いよね?」

「そうか?」

「だっていっつも動物がいるでしょう?」

「その動物は僕が描いたっていう印なんだ」

「印?」

「君がたまに、猫のように耳やひげがあるのは、僕が描いたっていう印なんだよ」

「どうして私は猫なの?」

「君は猫みたいなんだよ」

「猫?」

「前に描きやすいって言ったのは覚えてる?」

「うん。公園でのことでしょう?」

「そう。僕は動物を描くのが好きなんだ」

「そんな先生は私が猫に見えたってことなの?」

「簡単に言うと、そうだね」


 ホタルは頬を膨らまして怒っている。

 そんなホタルといるのは楽しかった。

 ただ、こんな毎日を過ごすだけで良かった。


 放課後に二人だけの世界ができる。

 先生と生徒だけど、友達とは違うけど、一緒にいて楽しい関係。


 そんなある日。

 学校の掲示板に僕の絵が貼っていた。

 彼女に猫耳がついていて可愛い。


 しかし、それを見た女子生徒はキモイと言った。

 すると周りの女子生徒もキモイと言う。

 僕はそれを見てその絵を回収できず、そのままにした。


 その日の放課後にホタルは僕の所にやってきた。

 そして泣きそうな顔で僕を見た。


「先生、ごめんね」

「どうしたんだよ?」

「先生の絵を見られて、みんなにヒドイことを言われたの」

「君が?」

「違うよ。絵だよ」

「僕の絵は何て言われてもいいよ」

「そんなこと言わないで。私は先生の絵が大好きなの」

「分かったから。泣くなよ」

「うん」


 ホタルは頷いたが、泣いていた。


「ねえ、ホタル?」

「えっ、名前、覚えててくれたんだ?」

「うん。今日を最後にしようか?」

「最後?」

「そう。ホタルがここに来て、僕がホタルの絵を描くのは最後にしようか?」

「嫌だよ」

「こんなこと、いつまでも続けて、誰かに見られて誤解されたら困るだろう?」

「嫌」


 ホタルはずっと首を横に振って嫌と言う。


「僕は教師で大人だよ。僕はこれからもこの仕事を続けていかなければいけないんだ。でも君は卒業すれば次の未来があるだろう?」

「私は先生とずっとこんな風に楽しく過ごしたいの」

「我が儘は叶えられないよ」

「我が儘じゃないもん」

「困らせないでくれ」

「どうして一緒にいたらダメなの? 先生と生徒ってだけでどうしてダメなの?」

「仕方ないんだ」


 僕がそう言うと僕の鼻に微かに、落ち着く彼女の香りがした。

 本当は彼女の香りは前からしていた。

 でも僕は気付かないフリをした。


 今はまだ彼女だってことに気付きたくなかった。

 大好きな絵を、生徒に教える仕事を、手離したくなかったんだ。


 僕はホタルより仕事を選んだ。

 僕はホタルと過ごす楽しい時間よりも、仕事を選んだんだ。


◆◆◆


「それからどうなったの?」


 ユズは不満そうな顔をして言った。

 まあ、そうだろう。

 俺が中途半端に話をやめたからね。


「その一週間後に、ホタルはまた転校したよ」

「彼女は転校が多いのね?」

「俺のせいなんだ」

「レンのせい?」

「ホタルはいじめられてたんだ。俺の絵のせいで」

「だからレンのせいなの?」

「あの時、あの絵を掲示板から剥がせば良かったんだ。ホタルの絵なんか描かなければ良かったんだ」

「レンったらヒドイことを言うのね」


 ユズは傷ついた顔で言った。


「ユズ?」

「彼女はレンの絵が好きだって言ったでしょう? それは彼女にとって、レンと一緒に過ごした時間のことも言っているのよ?」

「俺も楽しかったけど、そのせいでホタルはいじめられたんだ」

「私だったら楽しかった思い出のせいにしたくないわ。だって楽しかった思い出を悲しい思い出になんてしちゃったら、悲しい思い出しか残らないもの」


 そういえば、俺には楽しい思い出があるのだろうか?

 いつもユズと結ばれることなく終わる人生を、ただ恨んで憎んで後悔するだけ。


 俺は全てを覚えているのに。

 楽しい思い出を、最後は悲しい思い出にしている。

 だから俺は思い出を残そうと思ったことがなかったんだ。


 自分が覚えているからと言い聞かせて、本当は悲しい思い出を忘れたいと思っていたんだ。


「俺、本当は忘れたかったんだ」

「レン?」

「ユズ、今までのバッドエンドを忘れさせてよ」

「いいよ。その為にレンから全てを聞いているのよ?」


 ユズはニッコリ笑って言った。

 ユズの言葉に嘘はない。

 ユズは全てを知りたいと言って、本当は俺の背負ってきた重荷を一緒に背負ってくれていたんだ。


「ユズ、来年も俺を救ってくれるか?」


 俺がユズにそう言うと、ユズは壁にかけてある時計を見た後、俺を真っ直ぐ見た。


「うん。今年もたくさんのお話を聞かせてね。ハッピーニューイヤー」


 ユズの言葉で新しい年が始まったことに気付く。

 新しい年の最初に見るユズは、優しく微笑んで天使のように見えた。


「ユズ、婚約者になってくれるか?」

「それはまだダメよ」

「まだダメって、いつかは婚約者になってくれるのか?」

「それは秘密よ」

「なんだよそれ?」


 ユズは俺の落ち込む顔を見て、クスクス笑っている。


「ユズ、好きだ」

「レン、知ってるよ」


 そう言うユズは顔を赤くしている。

 照れているのはバレバレだ。


「ユズ、俺は必ずユズを最後の愛する人にするから」


 俺がそう言うとユズは頷いて星空を見た。

 その時、流れ星が流れた。

 ユズを見ると目を閉じていた。


 願い事をしたのだろうか?

 俺とのことを願ってくれたのなら嬉しいな。

 俺とユズが結ばれますようにと。


「あっ、そういえば、冬休みはずっとこの宿にいるからね」

「えっ、そんなの聞いてないんだけど?」

「うん。今、言ったもん」

「何でここに来る前に言わないんだよ?」

「言ったらレンは来ないでしょう?」

「当たり前だ。ネット環境がなくてゲームもできない、こんなつまらない所でどう過ごせっていうんだよ?」

「のんびりするの」


 ユズは当たり前だという顔をして言ったが、俺には無理だ。

 何でもすぐに飽きてしまう俺には、この環境は暇すぎる。


 何でも飽きる俺でも、ユズには飽きない。

 それならユズに協力してもらおう。

 俺の暇つぶしはユズで決まりだ。

読んでいただき、誠にありがとうございます。


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