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行動派刑事と考察派研究者の異変探求簿  作者: 松房
序章 異変対策チーム
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3話 初陣

俺は間宮の方へ振り返ると、このオフィスの異常に気付いた。

「あれ?すいません、リーダー。オフィスの中に私達三人以外の人物が見やたらないのですが・・・」

俺のその質問にリーダーは頷く。

「あぁ何せ、今までは原因どころか、その兆しすら分からなかったんだ。だからか、今までこのチームには私と今事情聴取に向かっている二人しか居なかったんだよ。間宮さんの仮説が原因の今回の増員も君達を含めて四人。後の二人は明日配属予定だ。」

「そうですか・・・」

俺が折角なら今度このチームで親睦会でもやりたいなと考えた矢先、リーダーが耳に指を当て、なにかを呟き始めた。

どうやら、その事情聴取に向かった二人からインカムに通信が入ったみたいだ。

傍から見れば、ただの小太りなサラリーマンだが、素早く指示を出しているあたり、優秀なリーダーのようだ。

「二人ともっ!早速仕事だ。二分で装備を整え、私の前に集合っ!」

「「はいっ!」」

リーダーの指示を受けた俺と間宮はそれぞれの装備が入っているというロッカーを開ける。

中には、プロテクターや、スタンガンを兼ねた特殊警棒。小型の自動小銃等の中々に物騒な装備が多数入っていた。

(まぁ、この世界とは存在しないモノを対処するんだ。これくらいの武装有って当然か。)

俺はその中から特殊警棒と四本の黒塗りのナイフ、一丁の拳銃を予備弾倉と共にベストのホルスターに収納し、一応関節にはプロテクターを付けた。

隣をみると、プロテクター装着を諦めたのか一枚の大盾を持ち、その裏に自動小銃を格納した間宮が立っている。

俺達がオフィスに戻ると、地図を持ったリーダーが作戦の説明を始めた。

「作戦内容は、異変より現れた人と思しき生物の捕獲。対象はこの大通りに沿った路地裏を移動している。外見は獣の様な耳を生やした姉妹だそうだが、油断はするな。対象は高い身体能力を持っている。現在後ろを追跡している二人と協力し、この袋小路に追い詰めろ。絶対に対象を逃がすな。ここでケリをつけるんだ。

お前らの作戦開始位置までは一般車で輸送する。以上だ。ほら、車はもう待機済みだ、作戦開始っ!」

「「はっ!」」

俺達は五階から地上まで駆け下りると、車へ乗り込み、インカムからチームの二人から連絡が送られ始めた。


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