二話 チームとパートナー
このシリーズも一話一話が短いです。
「はぁ。何故に俺を対策チームなんかに配属したのか・・・」
間宮が俺のデスクの前で持論を混じえながらお勧めだと言う説を語って行った翌日。
俺は上司に呼び出され、異変対策チームへの配属が伝えられた。
しかし、何故だ?遂に異変の捜査資料を横流しして貰ってしたのがバレたか・・・
以前から、上司に”自分の関わった事件が絡んでいる事案なら、自分でも調べてみたいよな。”と謎の温情を掛けられ、その結果異変に関しての捜査資料を横流しして貰っていた。
捜査資料を特に重要でもない理由で横流しするのはあまりよく思われていない行為だ。
それが今明らかになってしまったのだから、上司はこれから少し白い目で見られてしまうだろう。
今度、上司には謝罪の意を込めてなにか奢ろうか。うん。そうした方がいい。
そうこうしているうちに俺は対策チームのオフィスの前に立っていた。
「失礼します。本日付でこちらのチームに配属された山城遥斗です。宜しく御願いします。」
「おぉ、君が山城君か。こちらこそ宜しく。それでなんだがこちらへ来て貰えないかね?」
真正面に座ってるって事はあの人がチームのリーダーか。
「それじゃあ、君の席はそこね。装備はそのロッカーに入っている。そして君と組んでもらうのは彼だ。」
リーダーの指差す方を向くと、そこには間宮がいた。