2 神との会話
神が戻って来た。
「異世界の神と話を付けて来たぞ。この世界から召喚されている勇者に合わせて召喚させても良いと許可を得た。異世界は文明が発達しておらん。冷蔵庫もエアコンもネット通販で欲しいものを購入する事さえ出来ないが本当に良いのか?」
「それこそ俺が行きたい場所です!」
「その世界はこの世界の多元宇宙でこの地球の所謂パラレルワールドじゃな。そして衛星があると言う。ただ、この地球とは違い地球の中世辺りの文化形態で剣と魔法と暴力の支配する世界じゃ。生半可な気持ちでは生きては戻って来れぬぞ。」
「魔法とハーレムの異世界ですよね?」
「・・・・ハーレムは努力次第だと思うが、概ねそうじゃ。」
「ハーレムの異世界ですよね?」
「なぜ二度も聞くのじゃ?」
「大事な事だからですよ。いやだなぁー。勿論チートな能力も貰えるんでしょ?」
「そんなものはないぞ。」
「えー!それでは直ぐに死ぬ自身がありますよ。」
「そうだな、では再度異世界の神に聞いてみてやるかの。」
神は横を向いてブツブツ言っている。どうやら交信している様だ。
「今確認したところ、任意の能力をある程度上昇させることが出来るそうじゃぞ。どうする?全ての能力を均等に上げた方が良いのじゃないか。」
「だったら、魔法だけを上げて、全ての魔法を使えるようにしてください。極振りはラノベの基本らしいので魔法一択でお願いします。魔法使いは憧れだったんですよね。うれしいなぁ(๑•̀ㅂ•́)و✧くぅぅぅ・・」
「よし、分かったのじゃ。全ての魔法が使える様にしてみよう。」
・・・・・・・・
「よし。願いは叶ったぞ。これですべての魔法が使えるぞ。魔法の効果は込める魔力次第じゃ。ただ、使えるとは言っても最初は勝手がわからず苦労するかもしれんが直ぐ慣れるじゃろ。」
「メテオも使えますか?」
「似たような魔法なら使えるぞ。それ以上のもじゃ。」
「本当ですか。嬉しいなぁ✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。でもどうやって使うのでしょうか。やっぱり長くて恥ずかしい詠唱をしなくては駄目なんでしょうか。」
「ステータスと頭の中で念じるとステータス画面がARのように表示され、そこに魔法の一覧が表示されるらしいぞ。その魔法名を唱えるだけで魔法が使えるという事じゃ。心の中で念じても発動するそうじゃ。」
「なるほど、簡単ですね。」
「レベルは最初は1だが全ての魔法が使えるという事じゃ。魔法にはレベルは関係なくその者の持つ魔力に依存するそうじゃ。魔力が高ければそれだけ使える魔法が多いという事じゃな。努力すれば魔力は増えるそうじゃがおぬしには必要ないな。何せ魔力は無限大じゃからな。」
「本当ですか。まさにチートですね。これでハーレム一直線ですね。」
「・・・・(大丈夫か?)」
「少し魔法について教えて貰えませんか。」
「魔法とは魔力を使って魔素を想像力で具現化するものだと言う話じゃ。つまり、魔法の材料である魔素だけあっても魔力が無いと魔法は発動できないという事じゃ。魔素が材料で、想像力が設計図、その材料を設計図通りに組立てるのが魔力という事じゃな。」
「魔力が重要という事でしょうか。」
「魔素は魔石等の魔素を包含したもので補うことが出来るが、魔力は難しい。つまり、車に例えるなら魔素がガソリンで魔力はエンジンじゃ。ガソリンは無くなれば補充すれば良いが、エンジンは交換しない限り性能は変わらないという事じゃな。まぁ、本当のエンジンがターボを付けて馬力を上げる事が出来る様に魔力を上げる方法もあるにはあるが補助的で効果も低い。」
「魔素ってゲームではMPと表示されるやつですか?」
「そうじゃ。詳しい事は向こうの世界で聞いて覚えれば良いぞ。それと夏休みの間だけ異世界で過ごすと言う話も可能だそうじゃ。但し、帰還の為にはある条件を成就する必要があるそうじゃがの。」
「夏休みの間だけの異世界が可能なのですね。夏休みハーレムの夢が叶うんですね。さっそく転送して下さい。」
「うざっ!さっさと行け。」
「ちょっと待って、大事な質問を忘れてました。」
「何じゃ?」
「童貞ですけどハーレムは大丈夫でしょうか?」
「・・・・・」
意識が遠のき始める・・・・
― 転送 ―
突然眩暈がして意識が遠くなり始めた。
転移が始まったのだろう。
すると神が何か言い始めた。
「そうそう、全ての魔法を使えるようにした為ちょっとした弊害があるが、まぁ、大丈夫じゃろ。それと体は夏休みの間に病院で治療する必要があるから異世界では新しい体を用意するそうじゃ。元の体は夏休みが終わるまでにはわしが責任を持って治しておくぞ。それと少々難しかったがいくつかのスキルを付ける様に異世界の神を説得したぞ。スキルと言うのはそれが有る事によって練習しなくても突如できる様になるアプリケーションの様なものじゃ。これで最後じゃ、もし何か聞きたい事が有れば教会で祈ればわしに伝わるようにしてもらったぞ。では達者でな。」
もう神の声も聞こえなくなり完全に意識が遠のいた。