こんな自分も必死に生きている
何か偉大なことをなしとげたい、誰かの役に立ってみたい、と思ってはいるが、思っているだけで、何も動くことも出来ないどこにでもいるごく平凡なただの女の子。この中では主人公にあたる。本人も、自分は悪い意味で小説やドラマの主人公になるタイプの人間だと認識している。小説やドラマの主人公にあたる人物は、大抵が明るく、まぬけで、山あり谷ありの人生であり、容姿もごく普通、よく言えば中の中の上くらいだろう。そんな人間の生き様を残したいと思う。
人生が終わったらどこに行くのかな。生まれ変わっても自分になりたい。でも、自分ってなんだろう。自分って結局のところ、誰なんだろう。自分は今、存在していて、楽しいことをしたくて、痛いことや辛いことはしたくなくて、そんな感情はたくさんある。今感じてることはたしかに自分だ。自分は母から産まれたけれど、その魂はどこから来たの?身体を借りてる魂って、結局のところなんなんだろう。誰のものなんだろう。そんな疑問を持つことが多かった。
今思えばそのころから少し変わっていたのだろう。でも、疑問を突き止めることはせず、なんとなく今を生きていた。