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24 本日の雑談⑪ 連休明けに会社を辞める人の気持ちがわかる

 頭痛が酷い。

 もしや二日酔いか? とも思ったが、そうでもないっぽい。

 今日も起きてから通勤途中で「あー、やっぱり休ませてもらおう」と思い、派遣会社に連絡をする。派遣先企業が出退勤連絡を受け付けるのは、その一時間後だ。

 帰宅して休んでいる最中に、派遣会社からメールが来ていた。

「次回の契約更新が来ているのですが、どうされますか」

 ううむ。

 派遣先を変えて時給が上がったのはいいのよ。業務的に言っても嫌いじゃない。以前の派遣先と比べたら従業員の質も、悪くない。

 けど、ちょっと。ためらっている自分もいる。

 朝、早いんだコレが(しょんぼり)。いや、出勤打刻時間に合わせて電車のラッシュを避けて各駅停車を使っているから悪いんだけど。悪い、というか自己責任ですね。はい。会社側は、使用する通勤電車の時刻云々まで拘束していないのだからね。

 なぜに躊躇してしまうかと言いますと。

「え、なんで私だけダメなの」

 ということが、此の頃になって見えてきたからだろうと思う。


 先週の金曜日のことだった。ものっすごく頭が痛かったけど出勤したわけ。

 すると女性上司Aが小走りに寄ってくる。

「ゆみかさん? 今日はシフト休みになってるんだけど」

「えっ、そうでした?」

「うん」

「じゃあ帰ります」

「そうする?」

 すると女性上司Bが横やりを入れてきた。

「ダメだからね絶対!」

 わたしとAは思わずBを凝視をしてしまったところ、彼女に言われたのが

「ゆみかさんの契約は週4? 週3?」

「週4ですが今月は用事も多いので、シフト休を多く入れましたけど」

「週4勤務であれば、今日の出勤でも残り八時間足りないから……! どこか増やして!」

 えっ、と目が点になりました。

 元々は三月から上司Aの業務に異動になって、翌月からBに「こっちの業務も、して欲しい」と言われたので……要は上司が二人いる状態なんですよね、私。

 で、AはBに逆らえない。

 A業務を朝〇〇時から十五分こなして、それからB業務に切り替えて一時間、そのあとまたAに切り替えて十五分……とか散々させられました。

 黄金週間明けは、午前中Aで午後からBとかにしてもらったけど。

(それでも他のハラスメント男上司が「A業務やって!」と言いに来ることは、よくある)

 そもそも「契約で何時間の稼働を義務付け」であれば、先月にA上司に希望シフト休を提出した時点で何らかの「稼働時間を増やしてね!」指示があってしかるべきであって。

 それになによりB業務を担当しているのが、私の他に二人いらっしゃるのですが。二人とも出勤時間も少ない。毎日4時やら5時で帰社する。

 フルタイム勤務で、いいように使えるのは私だけということですね。

 いつもサボっているわけではないし、他の派遣さんは体調不良を訴えると「早く帰って、ゆっくり休んでね」と快く退勤させてくれるのになあ、と思う(僻み根性なのかもしれないけど)。

 私が体調不良を申し出ると

「嘘でしょ」

 と、一蹴されてしまうのだ。

 これはツラい。

 ……まあ家を出る前に、カレンダーで休日かそうでないかチェックすることを怠った私がね。誰よりもなによりも、一番悪いんですけれどもね。







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