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17 戦え! エクササイズ! ⑥ カリ世界選手権出場者たちのマンツーマンレッスンを受けた

 前回のエッセイでも書きましたイベントが、本日11月4日に挙行されました。

 行ったさー! 

 午前も午後も参加したったさー!

 夢のような一日だった。時間があっという間に過ぎた……というのは、こういうことを言うのだろう。もうねえ、すっごいよ。皆さんも機会があれば、お近くにKALIレッスンをしている格闘技道場があれば、是非とも体験してみてください。

 さて感想。

 リックさん背が高くて、脚がとっても長かった。カッコいいです、年齢を感じさせませんです。フィリピンから来られた選手団の中にとんでもなく美しい黒髪女性がいた。彼女も、ものっすごくカッコよかった。ペアになってくださった方のうち、ドイツのナイスガイの手のひらが、とても柔らかくて、あたたかかった。びっくりしたよ、だって格闘技選手だよ。手技も使うんだよねカリシラットって。格闘技選手だからといって、手のひらまでガチガチなわけじゃないんだーと思った次第。偏見すみません。ひとつ賢くなりました。

 さて、お国ごとレッスンタイム。壇上の各国イントラが、手本を示して英語で言うのよ。

「パートナーと、やってみてください」

 そこで各国老若男女選手が、わたしたち参加者とペアを組んでくださるのだが。わたしは本当に「パッと動けない、今見たばかりのアクションを再生することが(ちょっとでも複雑にヒネってあると、特に)ハードル高い」ドンくさい人間なので、世界的に有名な格闘技選手の前で恥ずかしい気持ちでいっぱいになっていたのですが。

 でも彼らはニッコリ笑って、わたしに胸を貸してくれた。

 ああ、この人たちに「恥ずかしい」とか思う必要なんかないんだ。そう思って、一所懸命に動く。間違ったときは、こちらの手を取り、こうするんだよと丁寧に教えてくれた。そして、ちょっとでも手本通りに出来ると顔中に笑みを浮かべて言う。

「ナイス!」

「グッド!」

「オゥ、イエァ! グッド!」

「ナイス!」

 あんまりにもナイスナイスのお褒めシャワーを浴び続けていたせいか、心の奥底から自分自身が変わってくるのがわかる。

「あ、これでもわたしはナイスなんだ。いいんだ、そっか!」

 その国に帰ればトップクラスの格闘技選手たちが、口々に褒めてくれるんだぜ。こんなにドンくさいわたしのことを。

 海外から来た格闘技家じゃなくって、正体は仏の集団じゃないの。そんな勘違いをしてしまうくらい。あの空間は凄かった。

 この場を借りてイギリスやらスペインやらハンガリー、フィリピンなどなど。わたしを教え導いてくださった方々に、御礼を申し上げます(日本語で、という但し書き付きなんだけど/汗)。

 一番最後にペアを組んでくださったのは、どこの国の方だろう。豊かな金髪が、きれいなままで白くなったような品のある女性だった。この方も始終「ナイス!」と言い、微笑んでくださった。ストレートパンチを左右でガードできたとき。近距離パンチをよけるウェービングがきれいにできたとき。そして、ご主人らしき方に、慈愛あふれる目線でわたしのことを紹介してくださったとき。

 本当にほんとうに、うれしいと思えた。

 そんで思った、わたしも他者に対して「ナイス!」って、できるだけたくさん言ってあげられたらいいなって。もちろん一歩、現実社会に戻れば「ナイス!」なんて、とても言えない人もいる。けどね、やっぱり人にモノを教えたり、教わったりするときって、こういう言葉を持っていたいね。

 そういう言葉掛けが出来ない人のそばに、存在したい人っている? いないよね。誰だって、一所懸命にしていることは褒めてくれ認めてくれとか思っちゃうよね。

 ……そんなこと、ぼうっと考えていて炒め物の最中に油が跳ねて火傷しちゃったりなんかしてね(笑)。けど物凄い気付きを拾っただけでも、充分に「ベリベリナイス!」ということにしておこう。





 

なんだか、なろうのバックアップ機能が変だったよね?

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