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11 戦え! エクササイズ! ⑤ 発表会が終わりました

 ブログにも書き留めているので、こちらでも少し。


 通い付けジム本支店合同発表会が終了いたしました。いやー暑かったねえ海の日ー。「戦え! エクササイズ! ④」でも触れていましたが、わたしがエントリーしたのは四種目。便宜上、ABCDと記号を付けます。それぞれ、カラーが違います。そのうちのBCはシンクロしている部分もあるんですがね(コラボレーション種目がありまして、向き合ってファイトする演出になっているので)。DはKALIスティックを二本使います、これまたシンプルな動きだけど、左右の価値観が崩壊する種目(同じことを某医師も仰っていました)。Aは、前回エッセイで書いた「二月と三月に受けたレッスンから難易度とんでもないくらいアップ」した代物。これもダブルスティック使い。

 要はダブルスティックを用いるのはACD。Bのみ素手。

 A種目はBCDとは明らかに異質な動き方をするのね。某イントラ曰く

「今まで我がジムが作ってきたKALIの振り方の中では、異質な部類に入ると思うんですよね。他のKALI振付には、ないでしょ。なんていうか……ねっちょり?」

 ねっちょり(笑)、言い得て妙だ。

 でも果てしなくカッコいいんだ。そのイントラや、運動センスあふれる人の演技を通して観ると。

 右手スティック先端を敵が持っている武器を叩き落とす。そして相手の顎に向かって下方から突き、そのまま抜ける。左手は我が身のガードに使う。

 ダブルスティック両手持ちして槍のように使い、敵の頭や腹を刺す。片手持ちバージョンもある。相手の持っている武器を絡めとり、頭を殴る動きもある。

 中途半端なカッコつけ要素が、あんまりないんじゃないかなと思うの。格闘技って本来は、そういうものじゃないですかね。自分をガードしながら相手のダウンを取って行くっていうか。

 なんていうか「完膚なきまでに、こてんぱん」的なアクションの爽快感が、ものっそい。多少の細かいところ間違ってもラストまで行くと、強烈な爽快感が襲ってくる演技種目なのです。

 ほんと。脳内麻薬がドバドバ出るのが自覚できるくらい、すごい。

 コレ教えてくれてた女性イントラさんの指導方法が、上手かったのね。そんなこともあって、仕事の遣り繰りをしながら参加する練習時間は少なかったし、はっきり申しましてA練習後は左肩甲骨あたりの筋肉疲労というか筋肉痛というか、半端なかったです。

 先週などBCDの練習時に左腕が真っ直ぐに伸びなかった。ちょっと角度を変えて動かすと、腕にも激痛が走ってしまって。いやあ、日常生活には支障なかったのね。リュックサックを持ち上げるときに

「痛っ」

 と、つぶやいてしまうくらいで(それも、どうなんだ)。

 まあとにかく、昨日は本番なわけで。

 一応、前日にボルタレン湿布を貼りまくって行きました。

 Aまでの種目までの出来事などは割愛。で、出待ちで集合するじゃない。いざ檀上に出てみると。

 あれっ。

 わたしの横に誰もいない!

 配置表通りならば前から四列目に、三人並ぶはず。え、なにこれ。

 最前列がギャラリーならびに審査員の注目を浴びるのは当然としてだな。ものっそい美的スキル高い人・舞台映えする人が並ばされるわけ。

 で? こっちは?

 舞台ど真ん中、ひとりぼっち。前方三列にビッシリ上手い人ばっかり。わたし最後方の中央、太陽の黒点のように、ぽっつーん。

 めだつーーーー!

 幸いなことにわたしの正面は、豪快で尚且つ正確な動きをなさる男性会員だった。

「とにかく、この人に『ふわっと』でいいから合わせて行こう」

 舞台照明がパッと当たる。音楽が流れはじめる。

 そこからは必死。関西風に申し上げると、必死のバッチ。

 別に某北国や某団体の行うマスゲームちゃうわ! 間違ったら銃殺とか、信仰心が足りないとか言われることもないしな! ……などと前日に開き直っていたり。

 お話しできるようになった男性会員が

「本当に困ったらスティック落としたらいいよねー!」

 って言われたりしたビジョンが、脳裏にパッパッと浮かぶ。案の定、最後まで自信が持てなかったところは。「やらかしたけど、ごまかしました」状態で乗り切る。

 さて、演技の山場(二月・三月レッスンには無かったのよ)。

 端から順番にウェーブをかます。波のように動く、スポーツ観戦の応援の仕方ってあるじゃないですか。あれです。

 低く沈んだ姿勢から、我が身をガードしつつも威嚇を与えるかのような演出箇所だと思う。これがね!

 8列いっこずつカウント遅らせてやると、すんごい迫力。きちんと腰を落としていないと見苦しい。

 けど、立ち上がるときも中途半端にフワーンとしていたら、まったく迫力が出ない。シンプルに見えるけれど集団演技となると全体のバランスやら美しさが、一番に問われる演出箇所。これがね……。

 わたしドンくさいから、縦列の皆さんとタイミング合わすの難しかったのよ! 練習時も、立ったはいいけど沈むときに隣の列の人と同じテンポになってしまったりして、たぶん一回も成功してない。

 けど! 本番では縦列にピシッと合わせられました。それが一番、うれしかったです。

 集団演技って難しいと心底から思う。周りと呼吸が合っていなかったら、悪い意味で浮いてしまうよね。

 某支店とか手の動き足の動き、角度から合わせてくる。すごい。

 わたしは、A演技種目で燃え尽きました(滝汗)。

 満身創痍だけど満足です。あ、あと背中にびっしり貼り付けたはずのボルタレン湿布なんですが。帰宅してみると一枚も背中に残っていなかったという。

 ごめんなさい。ステージ上に湿布がペラペラと落ちていたら、それはわたしのものです。

(更衣スペースには、どなたかショーツを忘れていらした。汗びっしょりのものがちいさく畳まれ、丸められて転がっていた。さすがのわたしもスタッフに届けるわけにもいかず、そのまま放置してしまったりする……)

 帰りは一緒に発表会に参加した人たちと、ごはん食べて帰りましたー。はじめてお話しできた方が多くかったし、色々と聞けたこと、それもありがたかったです。



 

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