10 本日の雑談③ ゆみかっち会社を休む
ええーと。時系列で。
前回のエッセイと重複いたしますが。
先月(早いものだね)に大阪北摂、北区周辺を襲った地震のときの話ね。あれ通勤時間帯でしたよね。
ワイ御多分に漏れず笑。はい、通勤時でございました。
最寄駅までの一方通行の道途中。小学校があるんですよね。で、休校日だったのか(そういえば集団登校する児童さんたちのカタマリに遭遇してなかったな、と、そのときに気がついた)校門も閉まっているし、いつもいる警備会社の男性もいない。
けど閉まっている校門の前、三年生くらいの男の子が四人ほど溜まってた。そこを通りすぎたら、お金持ちのご子息・ご子女のお通いあそばされる幼稚園があって、それから三分ほど歩くと駅改札に着くんですが。
で、小学校門前に差し掛かった直前。
バタバタバタッ……! と学校側の方から音がする。校門入ってすぐに体育館があるのね。その体育館の大きな窓ガラスが一斉に鳴り出した感じ。
「あれっ」
と思うと同時に、男の子たちが「わーっ!」と門の前から離れて、散らばった。
「なんだろう」
何度も言うけど、そこは車一台が通るのが精一杯の狭い一方通行の道。道を挟んで、小学校は向かって左側にある。わたし、マンションやら戸建が立ち並ぶ右側にいた。
「マンション、戸建は無傷? なにもない」
変だなあと思って幼稚園の前を過ぎる。そうすると、すぐに駅のホームが見えてくるわけね。なんとなく並んでいる人たちの様子が、いつもと違う。
列から外れて電話を掛けたりするスーツ姿の人とかも見える。
駅改札を通ったら、さっそく放送があった。
「さきほどの地震で……電車の運行を取りやめて……」
はあ。
地震あったんだね、全然まったくわからんかった。それくらいのテンションで、ぼうっと考えていた。
わたしは元々、生まれ育ちは東北なので地震は結構な感じで慣れていると自分では思う。ゆえあって関西に来たときに、周りの人がよく言っていた。
「関東なんて地震ばっかりやないの、あんなところ住まれへんわ! 関西は地震ないから」
へえ、そうなんだ……と思っていた何年後かに、阪神大震災がオハヨウゴザイマスと言わんばかりにやってきたわけなんですが。
自覚なく駅の改札まで来たはいいけど、ライフラインが全部止まってしまったら、どうしよう。
(実際にわたしが阪神大震災当時、一番つらかったのはライフライン停止状態でした)
ここにいる場合じゃない、風呂に水を溜めたい。貴重品その他すべてまとめたい、その他諸々の感情や閉じ込めていた記憶が一気に襲ってきて立っていられなくなった(大袈裟かな……)。
速攻で派遣会社の担当さんに連絡を取った。
ゆみか「電車が動いていませんーーー」
派遣担当「大丈夫ですか????」
ゆ「ケガとかないです、そちらは」
派「ぼくは大丈夫ですよ。休みますか」
ゆ「直接、職場に電話したいんですけれども、それも繋がらないんです。お願いできますか」
派「わかりました、やっておきますね」
有給休暇を入れることにして、あわてて家に帰る。浴槽に水を溜めている最中に、同じ派遣会社で震源地に住んでる同僚から動揺メールが来ていた。
「落ち着いて、お風呂に水ためておいてーーーー」
「ありがとーーーー」
しかし、ほどなくして彼女からメールが。
「溜めている水が赤くなってきたーーーーー!」
わあ。
ぽちぽちとメール文字を打って、とにかく彼女を落ち着かせるために全力を注いでた。だって、心細くて私を頼ってくれたわけだから。こういう時だからね、いいかーって。
そうこうしているうちに近所のスーパーの開店時間になった。ダッシュで行くと、同じこと考えている人が結構いたみたい。ペットボトルの水(しかも値段の安いもの)が開店十分で売り切れ状態。
やっぱりか、と思いつつ。棚にあるものを、ちまちまと買ったり家に戻って、また行ったり。
同僚女子はと言えば、よほどショックだったらしい。そっか……阪神大震災当時に、あんまり揺れてない地域で日常生活を送れた人だったら、たしかに彼女みたいにオロオロしてしまうよね。
私的には前にも述べたように「軽いぜ」だったかな。通勤に使う電車が全面的にストップしてしまったのはドキドキしたけど。
ただ、批判や反論はあると思うが以下は個人的な考えで。
津波や原発の被害に遭われた方々と同列に「大阪大震災」と言い切ってしまう方がいらっしゃるのは、どうかなって思う。
後の他府県の行政機関が阪神地区の被災状況などを鑑みて、インフラを整えたりしていたらお亡くなりになった方や負傷された方は、もっと少なかったと思うんですよね。
さてさて。そんなこんなで梅雨も明けたはず! なのに!
突然に西日本を襲った大雨デイズ!
初日は、どうしても外したくない用事あって遠方に出かけたんですよ。朝十時近くにiphoneから、けたたましい音がしたのと、窓の外から市役所の広報車が避難勧告をアナウンスしたのは同時でした。
「ひいー」
とにかく今日は目指す場所に行きたい。きっときっと! 阪神電車も近鉄電車も大丈夫なはずだ!
なんの根拠もない考えで(先月の地震の折、近鉄電車は速攻で動いたのは知っていました)、現地に行って帰ってきてから。ちょっとブルった。はい。
夜になって、私が行った地域に避難勧告が出ていたんですよね。
次の日に、いつも通り出勤準備して。一歩、外に出たところ。
通学路になっている道には、児童の姿なんか全然まったく見えない。中学生の姿さえ、ない。
「あ、これ。イヤな予感がする」
そう思って上長に電話するけど「おかけになった電話は電波が入っていない地域にあるか、電源が入っておりません」状態。
ああー、そういえば。上長がお住いの地域って避難勧告地域に近かったはず。とりま派遣担当に連絡を試みる。
休みにして、振替の日も伝えてくれるように依頼した直後。上長と連絡が取れた。派遣担当に頼んだこと、まんま伝えて帰宅したところ。
すぐに通勤に使っている電車が全線で運休になりました。むきい、ワイに出勤するなと言うことか! なんてね。
その翌日は元々シフト休が入っていたんですが。
NHK第一ラジオつけっぱなしにしてたら。とんでもない速度で被害地域が拡がっている。某サイトのトップページでも、どんどん避難勧告地域が拡がっていて。結局、この日も通勤に使っている電車の区間は運休でしたね。
んで今日も、午前中は用事があって出かけていたんですけれども。本当は夜遅くまで出かけたかったんですが。電車が止まるのが怖くて、早々に帰ってきました。
もう雨ばっかりで、体しんどいわー。
本日の結論。備えあれば憂いなし。それと。あらゆる事態に備えて“直観力”といいますか“第六感”を磨きましょう。




