0 しょっぱな、超個人的な話題に寛恕を請うばかり。
活動報告でも書かせていただきましたが、2018年2月1日に第一回ゴマブックス新人賞の最終候補作品賞を頂戴いたしました。
なろうさまをお借りして掲載していた「拾った仔猫が異世界の王子と名乗るのですが、いったい私にどうしろと」という作品です。
開始から完結まで色々と傷つきながら書いたものでした。今の自分のすべてを書き表せたらいいなと思いながら、なんとか完結させた苦しい作品だった記憶があります。
とても醜くて狭量な心境をさらけ出してしまいますが、なんとか自分のかいたものを紙にしてみたいという気持ちがありました。
どんなかたちでもいい、紙をめくって文字を追えるような作品を書きたい。そう思っていたのです。
そんな折、ゴマブックス出版社が他小説サイトさまとコラボ企画として「新人賞」を募集していることを知りました。
元々が、なろうさまをお借りして掲載していた作品です。削除して他サイトさまへ掲載することは非常に抵抗がありました。
髪の毛が滅茶苦茶に抜けるほど悩みました(汗笑)。苦渋の決断として、なろうさまからは削除して他サイトさまへと移行いたしました。
活動報告と重複してしまいますけれども、ゴマブックス新人賞は応募者全員の作品が(小説であろうとエッセイ、ラノベ、詩、コミック、ビジネス、政治経済実用、写真集、絵本などジャンルも幅広く募集していて)Amazonでペーパーバックスとして発売していただけるという性格のものでしたので、
「とにかく、紙になればいいな……」
そう思って応募したのです。
運よく最終候補作品賞に選出されたら、いいな。獲ってみたいな。
その気持ちだけでした。
拙作が、いつAmazonのページに載るのかチェックもしていました(笑)。結構、それを楽しみにしていました。
そんなとき、仕事が新しく変わったりなんかして。毎日、発売開始ページをチェックする、たったそれだけの余裕もなくなっていたんですよね。
2月1日の夜もそうでした。
帰宅後に何気なく某プロバイダのトップページを開くと。未読メールが沢山たまっている。
「ひええ」
メールボックスを一度開かないと、通販だのなんだの。お知らせメールを削除することもできない。
「放っておくと『未読メール(100)』とか、なっちゃうからなー」
そう思ってメールボックスを開いた途端、目が点になりました。
「なにか規約違反とかしてた?」
ギョッとしながら、おそるおそる。そのメールを開いたところ。受賞の連絡をしてくださったメールでございましたんです。恥ずかしながら公募に出したことも、メールを開くまでは忘れていた次第でして。ははは、バカです。
メール本文を何度も読み返して、夢じゃないのかと。
でもたしかに、わたしの筆名が載っています。あとはもう、驚嘆と嗚咽、そして祭りの状態。活動報告に、お祝いコメントを寄せてくださった方々には心底から感謝の気持ちでいっぱいです。かさねがさね、ありがとうございます。
ただですね。
なんというか。
肩の荷が下りたような気持ちになっています。これでちょっとは胸が張れる……って、思っています。
大沢在昌氏の著作に「デビューだけで満足してはいけない」という本があります。その一冊が、ずっと心につかえていたので。
とはいえ電子書籍は、出版実績のうちには入らないということも伝え聞いています。
なので、これからますます気持ちを引き締めて行こうと思います(偉いぞ自分/汗)。
なによりも、書かせてくださる場所を与えてくださった「小説家になろう」というサイト。今、このエッセイも、なろうさまが場所を貸してくださっている。なろうがなければ、あの受賞作も産まれていないのです。
ですので、この場をお借りして。
なろう運営さまに御礼を申し上げたく思います。
ありがとうございました。
そしてなにより、なろう掲載時から当該作品を愛でてくださった読み手さま、そして他サイトに移行してからも目を通して支持してくださった読み手さまたちに。当該作品に縁あって関わってくださったすべての方々に。
しみじみと頭を下げたく存じます。
本当に、ほんとうに、ありがとうございました。
これからも精進いたします。よろしくお願いいたします。