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姉妹の愚痴〜心身障害者への理解を〜  作者: 七宝しゃこ
もう疲れた、もう眠りたい、もう諦めたい
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気象病って本当にあるんだよ

 元々季節で体調を崩しやすく、特に夏が、夏バテで寝込んでいたのだが、最近は天候によっても変化がある。

 コロコロと天気が変わったり、温度の上昇下降に、私は過剰なまでに反応する。


 他の人もどうだろうかと思っていたら、天候病とか気象病、季節病と最近言われるようになったらしい。

 気圧や気温、湿度の変化に対応しきれず、めまいや喘息、頭痛、うつ、古傷が痛む、肩こり、神経痛などを起こす。


 私の場合は喘息はないが、関節痛も含められる。

 めまいは朝から、頭痛もセットだと吐き気が起こる。

 少し寒いと節々が痛み、サポーターを着けて歩く。

 春でもまだ自分の体温調節がうまく行かず……自律神経失調症の為……カイロを腰に貼る日もある。

 なまけているのではない。

 自分は変温動物で冬眠が必要なのだ……と言い聞かせる。

 でないと、ものすごく虚しい……。


 夏にも寒い時はカイロを使うし、手足が冷えている。

 自分が自分でないようだと思う時がある。


 今日は雨がひどく、その上湿気が多かった。

 人の多い時間に頭痛と吐き気が酷かったので公共機関を利用したが、人の多さに脂汗がダラダラとかいた。

 蒸し暑かったのではなく逆にめまいと血の気が引く感じ……貧血を本当に起こしていたのか、よろける。

 しかし、満員……首都圏の満員とは違うだろうが、ほぼ一杯の車内、手すりにもたれるようにしてやり過ごす。

 そして、一人の客が降りたのを確認し、座ると汗をぬぐい、頓服の薬を出し、ペットボトルのお茶と共に口にした。


 もう少し早く薬を飲んでおけばよかった。

 後悔しても遅い。

 でも、飲んでおかないとその場で意識を飛ばす恐れがある。

 何度か記憶を飛ばした経験がある。

 電車を乗り過ごしたり、病院の待合室で倒れたり……。


「無理はできないな……」


 呟き、最寄駅まであと少し我慢しようと俯いた。

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