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姉妹の愚痴〜心身障害者への理解を〜  作者: 七宝しゃこ
もう疲れた、もう眠りたい、もう諦めたい
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引きこもりって、私のこと?

テレビで引きこもり、引きこもりと言われて憂鬱です。

 私は、自慢するわけじゃないが体が弱い。

 それに首の骨から、腰までの骨……頸椎、胸椎、腰椎がそれぞれ歪んでいて、特に頸椎はストレートネックである。

 それに、書き出したら止まらない程病気持ちである。


 火曜日の事件は本当に世間を震撼させた。

 まだ可愛い盛りの小学生たちに、その保護者が犠牲になった事件だ。

 だが、犯人の事情が解ってくるにつけ、ある言葉がキーワードになって、関係のない人を追い詰める。


『引きこもり』である。


 私は、身体が丈夫じゃないので、最低でも週に二回病院に通う。

 外科では漢方治療と電気治療、クスリ治療に頭痛とめまいの専門の脳神経外科。

 内臓とアレルギーの薬を処方してくれる内科、不眠症とパニック障害、不安神経症は心療内科だ。

 病院が点在しているので、バスに乗って行ったり来たりするのだが、疲れて酷い時は翌日と翌々日は寝込む。

 つまり月曜日に病院に行くと火、水曜は寝込み、木曜日は買い物、金曜日は病院、そして土日が寝込む。

 めまいと吐き気で起き上がれず、ハイハイも出来ずズルズルと這い回る。

 睡眠導入剤を飲んでも、数時間で何度も目が覚め、夢遊病のように徘徊し、近くのコンビニでアイスやお菓子を食べまくる。

 朝起きると後悔して、もう食べないと思うのだが、それでも食べてしまう。

 変な時間で食べるので、朝ごはんは食べられず薬だけ。

 ため息をつき、作りかけていたつまみ細工の花を作ってみたり、趣味を思いっきり楽しむ。


 読書も好きだが、何かを作るのは大好きである。

 外に出るより家の中が楽。

 それに、出ても心ない言葉に傷つくのはもうこりごりである。




 ヘルプマークが広がってない。


 見た目は健常者だが、心身障害者となる私は割引のきくバスに乗るが、人と接触が苦手でなるべく空いていたら一人用の席に座る。

 そこは体の不自由な方の席で、めまいがしていた私にはありがたいと思い、ホッとすると、後の停留所から乗ってきたおばさんに席を譲れとごねられた。

 他の席もあるのに、と困惑すると、 前の席のご老人に、


「次に私は降りるから」


と言っていただき、そして、私ではなくそのおばさんに、


「あんたは譲ってもらえるのが当然だと思っているのか。若い子だってこの子のように体調が悪いという子もいる。そんな子に元気いっぱいで、席を譲れと命令はやめなさい」


と言ってくれ、降りられた。


「あんたのせいで!」


 と怒るおばさんの後ろで、


「このお姉さん、ヘルプマークつけてるのにね」

「知らないんだな、おばさん」


という声が聞こえ、少し嬉しくなった。




 そして、たった二つの停留所で降りたおばさんに、運転手さんが、


「申し訳ありませんが、度々何も罪のない他のお客様に文句を言ったり、怒鳴ったりするのはやめて下さい。小学校入学したばかりの子の目の前に立ちふさがり、無理やり席を譲れというのもやめてほしいと先日言ったはずです。次同じようなことがありましたら……」


と聞こえて驚いた。

 引きこもりよりタチが悪い困った乗客なのだな……私はこんなお客にならないぞと思ったのだった。

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