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1夜明けのおっぱいはスイカの如く

小説というものを初めて書きました。

宜しくお願いします。


 「おはようございます!!」

 と俺は勢い良く目を覚ましたものの、頭にはモヤがかかったように寝ぼけている。

 

 「ああ、はい。おはようございます…」

 何故か麗しい女性の声で返答をされた。

 

 「ん、んん?」

 

 ぼやけるまなこを擦りつつ、辺りを見渡す。

 着ているものは二日目に突入したブルーストライプのパジャマだ。しかし、ニ○リで買ったベッドの上ではなく、クソ硬い石畳の上だった。周りは石造りの頑丈そうな部屋で俺以外にも数人の人影があった。

 

 石畳の上には巨大な、それでいて精緻な魔法陣が描かれていて、黄金色の光を薄く放っている。(こっ、これはっ!!)

 

 「スッゲー!!魔法陣じゃん!!何、これ?どういう事!?⤴」

 

 アニメや小説で憧れていた光景に興奮し、一気に目が覚めた。

 一人騒ぎ立てる僕にまた麗しい声がかけられる。

 

 「お初にお目にかかります救世主メシア様。私はアドレニック帝国宮廷魔道士長ジョロバケットと申します」

 

 (ぽかーん)。美声の主は透き通る様な白い肌に血に染められた如く深紅の唇、灯りに輝く豪奢な銀髪、億円単位で整形したみたいな完璧なスタイルのバディ。が瀟洒な純白のワンピースの上に、丈夫そうな生地のローブを肩から羽織った凶乳だった。(お、おっぱい、ゴクリ)

 

 おっぱいさんは更に続ける

 「救世主メシア様、お名前を伺ってもよろしいですか?」

 

 「あ、はい。山田大志やまだだいしって言います。歳は33歳。素人童貞です。」

 む、そこまで言わなくても良かったか?

 

 「は、はぁ…では簡単に現状をご説明しますね」

 

 「いえ、ちょっと待ってください。」

 俺は立ち上がり、ジョロバケット(おっぱい)さんの言葉を遮る。

 

 「これは、ズバリ異世界召喚ですね?貴女達の国で何らかの問題が起き、その解決のため僕はこの魔法陣によってこちらのファンタジー(おそらく)世界に強制転移させられた訳ですね?」

 

 「ファ、ファンタジー?は、はい、その通りです。よくお分かりになりましたね」

 

 ジョロバケット(おっぱい)さんは目を開き驚いた表情を浮かべた。

 

 「くぅ〜〜〜っ、やった!!やったぜ!!あの忌まわしい現実世界へおさらば出来たって事か!!新たな人生の幕開けだ!!ここから俺の伝説、ダイシレジェンドがはじまるぜぇっ!!」

 

 俺は身をかがめガッツポーズをとる。鼓動が高鳴り、全身に血が巡る。生まれてこの方、一番の興奮と喜びを身体中に感じていた。

 

 俺の半生は辛かった。幼少から漫画やアニメ、ゲームや小説が大好きで、それによって培われた人格は通常社会に溶け込めず、暗く光のない道を歩むがごとくだった。

 

 憧れた。いい大人になっても万能感溢れるゲームやアニメの世界に。周りからは蔑まれ厨ニだと罵られ、好きになった女性にも振り向かれず、ここは自分の生きる世界ではないと強く念じていた。こんな喜びのない世界ならば何時死んでも良いとすら思っていた。

 

 「ありがとうございます!!」

 

 俺はここへ転移させてくれたであろう宮廷魔道士長(おっぱい)の手をとり、ブンブンと上下に振った。

 

 「い、いえ。どういたしまして。しかし、何度か異世界召喚を行いましたが、こんなに感謝されるのは初めてです。普通は罵倒されたりするのですが…」

 

 おっぱい(ジョロバケット)さんは困惑した。

 

 「ん?」

 ふと脳裏に不安がよぎる。あまりに出来過ぎた話ではないか。落ち着いて考えてみよう。幾多の物語でも紡がれてきたじゃないか。かの有名な【夢オチ】。そうだ、夢の可能性が高い。ここは抜か喜びにならない様、確認せねば。

 

 そう考えた俺はおっぱいさんの手を離し、おっぱいさんのおっぱいへと手を伸ばした。スイカじゃないかと思うその形が良く、巨大な両乳房は、薄い布越しに心地良い抵抗を俺の指と掌へ伝え、優しく沈みこんだ。

 

 「ヒヤァッ!!」バチィーーーンッ

 

 透き通るソプラノの悲鳴に、けたたましい破裂音が重なった。

 

 「ゴブフェーッ」ズサーッ

 

 いやー吹き飛んだね。そんなに軽くないんだけど俺。175cmの80kg(小太り)が渾身のビンタによって5Mは飛ばされた。新日選手のラリアットかよってくらいの衝撃。あれ、おかしいな、鼻から口から赤い液体が溢れてくる。顎がガクガクして口が閉じれないぞ。ひゅーひゅー、呼吸も苦しい気がする。

 

 しかし、凄まじい痛みと身体の異変に俺は確信した。

 夢じゃない!!夢じゃない!!コレハユメジャナイ!!

 

 「キャアッ!!ゴメンナサイ!!」

 

 おっぱいを揉みしだかれたジョロバケットさんは、横たわり微動だにしない俺に駆け寄り、右手をかざし何やら念じる。

 

 【治癒−ヒール】

 

 ジョロバケットさんの手から発せられる柔らかな光と共に、心地良い温もりが伝わってきた。

 と同時にみるみる痛みが引き、顎も元通りになった。

 と同時に垂れ下がる髪の毛から得も言われぬ良い香りが漂い、俺の鼻腔を刺激した。(エ、エロい、ゴクリ)

 

 「申し訳ありません、ダイシ様。あまりにも驚いてしまって」

 ジョロバケット(エロい)さんは必死に頭を下げ謝罪をしてきた。

 

 「いえ、こっちこそゴメンナサイ。もしかしてこの出来事は夢じゃないかと思ったもんで確認のために…」

 俺も頭を下げる。

 

 「そんな、言ってくだされば他にも方法がありましたのに…」

 うつむき頬を赤らめるジョロバケットさん。エロい。

 コイツ俺に気があるのではなかろうか。と何度も失敗した浅はかな思考をする。いや、俺は確実に気があるけどね。ま、様子をみてちょっかいをかけていこう。

 

 コラ、後ろに並んでる部下(おそらく)の男女、ジト目で見たり、呆れ顔したり、瞠目したりするんじゃない。

 

 コホンと一つ咳払いをしたエロいさんは、俺に向き直りキリッとして言った。

 「それでは、ダイシ様。控えの間にお着替えとお食事などをご用意してますので、そちらへ参りましょう。そこで色々とお話もさせて頂きます」

 

 「はい、分かりました」

 了解した俺は、手の甲を上にして左手をエロいさんへ差し出した。

 

 「??こちらです、ついてきて下さい」

 くるりと踵を返し歩きだす。ちっ、手を繋いで欲しかったが、俺もエロいさんの後をついて歩きだす。

 

 召喚室(たぶん)の分厚く巨大な木の扉を開け、エロいさん、俺、部下の男女が続いて進む。クンカクンカとエロいさんの芳しい香りを堪能しながら、ローブに隠されたお尻を想像する。後ろから差別的視線を感じるが気のせいだろう。

 

 なんだかとても締まらない始まりではあるが、この上ないワクワク感とともに、俺の異世界生活の幕は切って落とされた。

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