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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

その国がほろんだ理由

主人公の名前も含め、国一つの名前以外は、主人公の主観で回想のように思いや考えをめぐらすようにしたかったので考えていません。一応会話は一番初めと最後に少しだけあるぐらいなので動きが見えず、会話がないからというわけではないのですが、行間が詰まっているように感じ読みずらいかもしれません。未熟ゆえですので生暖かく見守っていただければさいわいです。

「愛の国が滅んだってさ」

「あー、やっぱり。」

「難民はこれからだからいままでのは移民かな。」

「国があっても難民だから難民でもいいんじゃない。違いわからないし。」

「私も。」

「原因は、他国に攻め込んで、だってさ。」

「国には馬鹿しか残ってなかったのね。」

「まともな人から殺されたとかじゃないかな。人死に多いって噂あるし。」

「この話やめない。死者を尊ぶのはいいことだと思うけど、関係ない私たちまで気分が落ち込みそう。」


 そうか、無くなったのか。


 近くの席から聞こえてくきた雑談に解放されたという安心感と寂しさを覚え、同時に右腕全体から肩にかけて痛みを感じた。別に怪我をしているわけではない。幻肢痛という分類に属するものらしい。

 国がなくなってもなおも私を苦しめる痛みは、私は何もしなかったというのにそれがいけなかったといわんばかりに痛みを発する。彼らには苦言をしたことが何度もあるので何もしていないということにはならいはずだが、それ以上の干渉はしていないのも確かだ。干渉しすぎると彼らの自尊心を傷つけかねない恐れがあるし、将来国を支える立場にいるのだから自覚を持って欲しいという思ったからだ。仮に自覚を持っていたとしたら悪質でしかないが、それはない私の直感がそれはない、と言っているようだったのでそれを信じた。


 イースラ王国、先ほど聞こえてきた愛の国と表されている正式な名称。

 国王を頂点とした王政をしくも、絶対的なものとは言わず、時折、領主会という領土を持つ貴族を爵位を問わず一か所に集め、そこでないが起きているのかを聞き入れ他国の侵略の可能性、災害の可能性、備蓄の量の決定等、国の方針の多岐にわたる。王は自身ですべてのことを一人でできないことを知っていた。それは宰相という補佐が、いや宰相だけではなく個別の業務を統括しているすべての大臣がすべて優秀だった多としても賢王に成れない。だからこその領主会が必要なのだとも。側近に侮られるといわれてもそれだけはやめられない、と王は、いや、いまは先王だろうか、それでも私にとっては王なのだが、言っていた。私は幼ながらに、初めて会ったのが6つか7つぐらい、この人がきっと賢王と呼ばれるのだろうと思った。


 先の王には男女合わせて3人子供がいたがその子たちには自身の地位を引き継がせるつもりはないと大勢の貴族の前で断言した。その理由は王の子には王の血が入っていないからだ。まだ王が王子だったころ高熱にうなされ生死をさまよったことがあったらしい。そして、回復した直後、医師に過去の事例から絶対ではないが子供が望めないといわれた。王自身調べたところによると高熱で子供を作る機能に異常をきたしたことがわかった。幸いなことに王の方かにも兄弟姉妹が多くはないが少なからずいた。しかも王は末の子。自身が玉座につくことなど考えていなかった。だから、寂しくはあるが仕方がないことだと受け入れたのだという。

 それなのに、男の兄弟は自己の意思と周りの貴族の都合のいい王を望んだことにより対立して、いつの間にかみないなくなるという事態に陥ってしまった。女王の国がないことはないが国内に残っていたのは子爵家に嫁いでいた母だけ。他の姉妹兄弟の醜い争いを目の当たりにしていたからか、国の友好関係を気づくためという名目の基早々に外国に嫁いでいた。母が祖父が酔った勢いで使用人に手を付け生まれたという経緯があり、元々、王族に対して嫌悪感しかもっていなかった。だから、権力から遠い領地も持たない祖母が懇意にしてもらっていた子爵の家に嫁いだ。そうなると残るのは王だけになる。その頃の私ままだ生まれていなかったものの、次代の子、つまり私の産んだ子が王位につくまでの繋ぎとしての役割をしてもらえればいいと祖父に言われ、私の子が王位を継ぐ資質があり王位を望む意思があることを条件に王になることを承諾し、祖父はそれを認めた。

 

 けれど、皆の考えをよそに王は王位係争時に他の兄弟についていた貴族の排除をするために犯罪になりえる証拠を集めた。自身は他国にて見聞を広めていた最中で悠々自適な生活を壊されたことへの怒りもあわさり、徹底的に調べ上げた。その結果、税金を余分に徴収しそれを報告しない、飢饉が起きた時を想定して最低限食料を備えていなければならないのにそれをせず領民を見殺しにしたうえに暗殺に使うとしか言いようがない毒物の購入記録を探しだし、それを国中に広め家を取りつぶした。

 国外に逃げようとしたが、よその国にも噂として広がり受け入れてもらえず、最後のあがきとして反逆の意思を示したのだが、簡単に返り討ちにあった。この時、自国の軍を信用せず隣接する国に領地の引き渡しを条件に軍を借りたのがよかったと後に言っていたらしい。現に王家に近しい血縁関係を持っていたということもあるのかもしれないが自国の軍の兵の半分以上を集めていたのだから王のとった行動は正しかったのだろう。そして姉妹の所に援助してもらいつつ国の基盤を整えたのだからやはり賢王と本人が否定しても言わざるを追えないと思う。


 だから、私もそんな王に憧れ半分の半分の血が同じなことに誇りに思い国に使えることを決め、祖父の祖父、そのまた祖父の時代に分家した遠縁と言っていいのかわからないほど血のつながりが感じられない公爵家との政略結婚を受け入れた。王も父母も私のことを心配し無理をすることはないといってくれた。

 何かしないといけない、けど何ができるかわからない。だから、できることをやろうと思い大丈夫だからとここから始めるために私は、ありがとう、と言った。

 それから私は尊敬する王のため国のために少しでも役立つものがあれば取り入れるよに勉強を重ねた。勉強は大変で苦になったけれど、幸いなことに物覚えはいい方だったのであれこれ手を出した結果、優秀とまではいかないが何とか及第点を少し超える程度に落ち着いた。いま思えばこれがいけなかったかもしれない。


 私から見て婚約者殿は天才や優秀と呼ばれる分類に入る人ではなかった。その上、私は自分のことばかりでろくに合いにもいかず、学院に上がるまでに数回、入学してからは卒業式まで1,2回あった程度。それ以上あったかもしれないが記憶は私にない。だから、卒業式後の最初の夜会で婚約破棄ということになったのだろう。

 婚約者殿が新たに婚約をしたのは私よりも職位が低い準男爵、一代貴族ともよばれる、家の養女だった。しかもその女性、元婚約者だけではなく今後国を支える候補に挙がっている生徒とも懇意にしているというおまけつき。


 その人心掌握術に感心しつつも私は近衛騎士団長の子息にうつ伏せの体制で地面に右腕をひき千切れられると思うほどの力で背中にとられ押さえつけられた。

 彼ら曰く私が元婚約者殿と女性の関係を嫉妬して嫌がらせを繰り返し、最終的に殺しかけたらしい。

 勿論、私にはその記憶がない。そもそも元婚約者殿と名前の知らない女性が懇意にしていたとしても私には基本関係なくはない。酷い言い方になるが彼に対して私は生き残った王族の中で血が一番濃く地位もあるという理由で選ばれた相手に対して思うところは子供を産むための協力者でともに国を支える同志という認識でしかなかったのだから女性をどうこうするつもりなどない。しかも、そんな女性がいることをその時初めて知った。

 反論しようとしても押さえつけられた腕と背中が痛くうめき声にも似た音を出せるけれど言葉は出すことができなかった。それを見た彼は、私に反省の色がないとどうしてだか判断し王たる自分の隣にいるのは女性で国母たる資格は私にないと断言した。そのうえで国外へ通報。生かしておくのは女性の温情らしい。

 この時、隣国へ兵を借りたときの費用の残っている額を返しに王自ら護衛を伴って赴いており不在。父母はともに姉妹の国に行き借りていたお金の返済しに行き不在。この夜会は、今後外交で他国の人が来る、もしくは他国に行ったときのための予行練習を兼ねているので学院を卒業したばかりの元生徒以外の大人は必要最小限、決して卒業を祝う会でない、なので止めることができる事情をしる大人はおらず、足早に事態が進みその日のうちに馬車に乗せられ国境付近まで輸送された。ことが進み過ぎて唖然としつつも、そんな行動力があるのなら早くから発揮してほしいと思った。


 元婚約者殿は忘れている。私がこの場で王族の血が濃いことを。王位継承権というわかりやついモノが私私にもあれば私の方が順位は上であること。王になるのは私の子供であって彼ではないこと。彼は、いや、彼らたちは、国家反逆罪に問われても文句が言えない事を。


 そこから父母のいる国に行きすれ違わずに合流できたのは幸いだった。王は国に帰らず祖父の所に行き、事の次第を確かめた。国に変えるより隠居していた祖父の場所の方が位置的に近かったことと、私を押さえつけた男の祖父というのが祖父が王をしていた時代の近衛騎士を総括していた上に公私ともに仲が良く、祖父が王に無理やりつけつけた者の一人で顔を合わせるのが嫌だったかもしれない。

 王に事のしだいと私たちの無事を書いた手紙を送り、連絡を待った。

 祖父とどんな話をしたのかわからないが私たちは叔母が嫁いだ国に暮らすことで落ち着いた。そして、王は手紙のやり取りだけで王から叔父に変わり、元婚約者殿が王になったことを知った。


 新たな王はあの時の女性を王妃にしてその言をよく聞き叔父が作り上げたモノを壊した。危機があったときのために蓄えることを王領も含めて義務づけた余剰金や飢餓に備えた穀物、スラムや孤児を雇って配達や清掃をさせその対価。それらをすべて貧困層や孤児院の整備、食事にあてた。やっていることは決して悪いことではない。けれど、それが永遠にかつ正常に機能するという条件があればだが。


 穀物の収穫量は天候、土地の状態に左右され、多い時もあればその逆も勿論ある。雨がすくなければ水が足りず、多ければ災害にもなる。無理に作物を作り続ければ土の栄養が足りず、土地がやせる。同じ量を毎回毎年作ることはできない。それなのに同じ量を新王は要求し、できなければ罰を科した。予め蓄えていた物と知ることができたもしくはしっていたはずなのに。自身の食べる物もとられ精神的、肉体的に疲弊していたのだろう。元凶がなくなれば楽になれると思った者が貧困層や孤児院を害しだした。


 仕事をしても対価がもらえなければ不満もたまるうえにそれが続くと仕事をしなくなる。宿もとれない者が増え続け食べるため、雨風をしのぐために犯罪をするものが増えた。

 犯罪者が増えたのは領主の統治が悪いとして、その首(家)を挿げ替えた。領主は犯罪の取り締まりを強化したが領民を減らした。結果、新王が決めた食事分の穀物量が確保できなくり、代替わりした。その時、何をしても変わらないと知ったからか領主会議に出る者の数が極端に減りそれ自体がなくなり、王領が増えた。進んで領主になろうとするものがいないのだから当然なのかもしれない。

 

 友好を結んでいた国の中で婚約破棄騒動を知っている国は、突然言いがかりをつけられ条約破棄するのでは、という不安と最低限の契約も守れない、守ろうとしないのに国同士の条約を守れるのか、という疑念からいつ友好国でなくなってもいいように少しずつ条約の内容を変更していった。それは次第に広がり最終的にはすべての友好国が表面上なものになった。そして、それを気づかない新王やその側近達に不安だけが増長し、自分たちの判断が正しかったと安堵した。

 友好国でない国は、新王から使節を子爵以下の普通の貴族の女子になった。その国で育っていない上に当事者ではないので憶測の域を出ないが、理由としては王妃と同じ身分の方が王妃とも話ができよい関係をきずけるから、王妃と同じ方が話がしやすいとか、たぶん、そのような事を言っておけば新王は納得するとか思われたのかもしれない。実際、新王が怒ったというような話は私の知る限りでは知らないのであながち間違っていないだろう。外交に女性、それも子爵以下のが赴くのは実は珍しくはない。ただ、城に勤め外交にかかわる仕事をしていればの話で、普通の貴族の女子ではない。新王は試されたのだと思う。その評価が、その程度なら何の問題もならない、というのは容易に想像できる。そうでなければ今頃、絶対と断言できないが、使節に貴族の女子は入っていないと思う。

 

 国内では祖父がつけた元近衛騎士の総括が自害した。原因は、直系に近く次期国母と決まっていた私を、疑似とはいえ、公の場で丸腰にもかかわらず暴力で押さえつけたのを知ったからだ。祖父に届いた手紙には爵位の返上と家を取り潰すことへの事後承諾、そして、詫びが書いてあったらしい。

 私個人の意見としては、そこまで重く考えなくていいのに、逆恨みされたらどうしよう、と死者を尊ぶ前にそんな誰かに不謹慎といわれても仕方がないことを考えていた。その後、件の彼以外の家族が祖父のもとを訪れ祖父が叔父に連絡を入れ叔父と対面したとき、改めて謝罪しどんな形であれ一緒かけて償うというようなことを言ったようだが、叔父はそれを聞き入れず、祖父の所で一生を過ごすことにした。私には詫びる気持ちしかないという手紙が届いた。緊張の糸が切れたからか、それとも彼の家族の話が終わったからか、その場ではき戻し、2,3日寝込んだ後、やっと死者を尊んだ。ちなみに、彼は新王の側近そのままだった。それが、兵達の不満を増長する結果になっても新王は彼をそばにおいた。


 他国もしくは領土を広めようとした国ははそれを好機と見たが、軍備を整えている最中に事のしだいを聞きこれから人が流れ込む可能性がある、と判断し整えた軍備は国境までやってきた人の対応し野営地の秩序維持にあてられた。


 ここまでくると崩壊までは時間の問題となり、他国の貴族、行商人、商人だけではなく一般市民まで広まった。ちなみに、私が噂話として父母の仕事の手伝いをしていた時に行商人から聞いたのが初めで、それを聞くまで彼の祖父以外の死以外私だけがしらなかった。原因の一端が私にもあると判断した周りが気をきかせたのだろう。けれど、噂話でもここまで聞けばあとは転がり堕ちるだけなのは容易に想像できる。現に私が聞いた噂話には貴族が刺殺、しかも復習箇所、のうえ首まで斬られたと、どこまで本当かわからない話もあり、真偽の程は定かではないがそういう噂話が出る時点で国を治めるべき立場にあるものは軒並み恨まれていることは容易に想像できた。


 国もきっとそのまま犯罪者を放置するわけではないだろう。けれど、取り締まる側にも十分な食事や金銭を渡していたのか甚だ疑問である。もしかしたら、貴族を殺した中には不満を持った貴族もいたのかもしれない。

 一番財、食糧、衣服と生活するうえで肥えていたのは貴族なのだから、他国に移動することができない人たちにとって狙われやすいとは他国にいる私でもわかる。それを現すように、という言い方はあっているかどうかわからないが、新王の政策を苦言をし、方針を変えるように助言した祖父とその側近たちは城を出たか向かうかどちらかわからないが、王家の紋が馬車にあったというだけで襲われ殺されたと聞いた。馬車の燃え残りに王家の紋が確認できなければただ貴族が殺されていた程度で終わっていたいそれは、もしかしたら襲われた直後に生きたまま燃やされた可能性もあり、それほどまでに王族ひいては国が恨まれていることを如実に表していたに違いない。


 このことは新王により国中に知らせられ、明確な確証はないのに襲ったらしい野党には、払えないことは目に見えてわかる状態であることを城で働いていなくとも想像しやすいのにもかかわらず、懸賞金を付けられた。市民だけではなく近衛以外の騎士すべてが街、街道、森、と場所を問わず野党狩りを行ったらしいが、新王が定めた野党は見つからなかったらしい。騎士が先に見つけ処置して懸賞金を払わらないようにしたとか、逃げる途中に体力がなくなり野犬等、獣の餌食になったとか噂があるが真偽はいまだに不明のままだ。

 けれど、騎士もいろんな意味で疲弊しているのでそれ以上の職務を課したのだからきちんとした戦闘行為ができたのか疑問にのこる上に国の状況を考えても少しでもお金はあった方がいい。との理由で騎士が野党を隠ぺいしたという噂はすぐに立ち消えたようだ。それでに新王が騎士を動かすのをやめなかったのは、もしかしたら王妃が新王に外を歩くのが怖い、といったのかもしれない。


 こんな状態で反乱がおこらないのが不思議だったのが、野営地に行ったという行商人曰く、反乱分子はその予兆があるというだけで騎士を動かし公開処刑という形で何度か見せしめにした結果そんなことを考えることもなくなった。反乱を起こすにしても食糧、兵の徴収、訓練、装備品の購入または整備と何かとお金がかかるうえにそれをする肉体的な体力もないのでそんなことをするぐらいなら国を出ることを選ぶという人がほとんどだとか。

 反乱分子を早々とつぶしたときは、こんな時だけ無駄な行動力を発揮する人たちだ。国の状態を知っていたのに他国に頭を下げ援助してもらうというのではなく、近くから聞こえた声によるとだが、進行というどこからそんな選択肢が出たのか理解できずある意味感心した。


 学院の統括は身分に関係なく成績上位者に社会学習と称して市街の店で働き店主から一定の評価を得るというものだったので、新王たちは評価を得ることができなかったので、学院生だけで行う運営というものにはかかわっていなかったが成績だけは上位にいた印象がある。分別というものを知っていたと思ったのだけど私の勘違いだったようだ。

 玉座に座り力に溺れたか、それとも元からそんな思考があったのか、いまでは確認しようがない。まあ、もともと確認しようとも思わないが、彼らはどこに行こうとしていたのだろうか。


 う、うーん、とうなりながら周りに邪魔にならない程度に体を伸ばし終えたころ、ふう、と疲労の息が自然と口から洩れた。今までの思考を振り払うかのように首を一回しした。そして、いままで使った糖分を補給しようと手を挙げ店員を呼んだ。けれど、来たのは店員ではなく私の部下だった。どうやら休憩時間は終わりらしい。休めた自覚はないが、自業自得なので仕方がないと受けいるしかない。日の光がない時間に帰ることになるのは我慢できるが、休日が消えるのは避けたい。糖分は紅茶、砂糖多めで我慢しよう。


「いつになったら城内で食事をしていただけるのですか宰相補佐殿。」

「その言い方だと私が城の食事に不満があるように聞こえるのだが、別に食事に不満があるわけではない。たまたま、今日は外で食事をしたい気分だっただけ。そもそも、普段は城内で食事をとっているだろう。あと、私は補佐の補佐であって補佐ではない。」

「城内ではとってますね。わざわざ料理人にサンドイッチ等持ち運び可能な物を作らせて。来年か再来年には補佐になるかもしれないのだからいいのではないですか。」

「歳だ歳だとい言いながら仕事をしているのを3年近く見ている身としては、まだまだなような気がする。」

「あー。」

「そういえば、公式発表これからですけど国潰れたって聞きました。」

「噂話程度ならね。それと。」

「潰れた経緯の記録は部署関係なく集めているよう公王陛下から支持がでてます。」

「わかった。ありがとう。」

「完璧と思える組織壊して、国を荒らすだけ荒らして他国に迷惑かけて自滅。何がしたかったんですかね。」

「さあねえ。」  

読んでいただきありがとうございました。

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