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風はおとぎ話になる

本編終了です。


ラヴィが交渉の為求めたセーロ島のセーロ玉は、しっとりとした小さな黒い粒で、妙薬らし過ぎる独特の匂いがした。

匂いはセーロ島全体をうっすらと包んでいる。

セーロ玉の材料であるセーロの木が、その匂いなのだった。

ラヴィ達が商品として持つ物のほとんどに、セーロ島の人々は興味を持ってくれた。

何よりも、空飛ぶガリオン船に興味津々だった。

島の王が出て来る始末で、ラヴィ達は神様か何かの様に丁重に歓迎された。

ロゼは大いに調子に乗ったが、匂いに勢いが半減された。

青い顔で足元がおぼつかないロゼを見て、「セーロ玉も有効」とラヴィは心にメモをする。

海の上に作られたデッキの至る所にかがり火が焚かれた。

そこに綺麗な絨毯がひかれ、足の無いベッドの様な大きなソファがあれよあれよと用意された宴席で、スケベそうな顔の王様が、色々ラヴィにセーロ島の事を教えてくれた。

特に、大きなソファに自分の隣へラヴィを座らせて、やたらと「我が島は一夫多妻制なのだ」と主張した。

このスケベそうな王様は、最近王様になったばかりで若い。

ハンサムだったが、全体的にスケベそうだった。服装が男のクセになんか際どい感じなのだった。

スケベそうだった。

彼には妃がいるけれど、王妃は日の沈む前に寝てしまうので日の沈んだ今、彼は自由だった。王様だった。見た目はほぼ裸の王様だ。

突然現れた女神の様な巨乳の美少女にムラムラしたって、怒る者は誰もいないのだった。それから、島は一夫多妻制なのだった。

ラヴィに「それは分かりましたから……」とやんわりと島の別の事について(特に交渉にまつわる状況など)を聞かれると、機嫌よく色々教えてくれた。

セーロ島は、東の大陸とは荒れ海で隔たれているし、西の大陸へ向かって船を出しても、果てしなく遠い上、こちら側を向いている港の国が無い。北を目指せばやはり果てしない海の先に、氷河が広がっているので、孤立した島なんだそうだ。


「客人も交渉人も、ましてや薬の材料を狙って何処かの国が攻めて来る事も滅多に無い」


セーロ王はそう言って、ラヴィに強い酒をグイグイ勧めた。


「交渉に来たので飲めません」


隙間からまだあまり見慣れないモノが見えそうな王の衣装に、ラヴィは目のやり場に困りながらも冷静にそれを断った。


―――な、何かしらこの王様……? とてもフレンドリーだわ……。バドもそうだけれど、王になる方はやはり器が広いのね……。それにしても、孤立しているのに西の大陸に『セーロ玉』の噂が流れているのだから、薬の効果はかなりのものなのだわ。

是非、交渉して頂かなくては。


セーロ王がつまらなそうにラヴィに差し出していた酒を煽った。


「ごくたまに来る交渉人は、飲むぞ」

「わたくし、弱いのです。連れが強いので、是非あちらと」


助けを求めてロゼを探せば、彼は別のベッドソファで魅惑的な踊り子たちに囲まれて御満悦で、こちらに背を向け何やら踊り子とゴソゴソやっていた。


「……」

「あの男は君のただの連れだな?」

「え、ええ、はい」

「良かった……君が人のもので無くて」


セーロ王はそう言うと、ラヴィの手を取って撫でた。ラヴィは撫でられた先から鳥肌立って、サッと手を引っ込める。


「あ、あの……わたくし、セーロ玉を交渉に使いたいと思っております。わたくしの交渉品のどれかと、交換して頂けないでしょうか?」

「君が旅の交渉人とはな……いいだろう。交渉しよう」

「ありがとうございます。では今夜は遅いので、明日にでもこちらの商品をご用意致します。何かご所望の物はありますか? 西の大陸の、珍しい物を取り揃えておりますわ」


本当は品物が日の光より良い印象に見えるかがり火の効果を使いたかったけれど、船から結構離れた場所へグイグイ連れて来られてしまった上に、ロゼがああなので、ラヴィは諦めた。

お楽しみ中のロゼの邪魔をしたらどうなるか、ラヴィには良く解っている。

不機嫌になって三日は使い物にならなくなる。

微笑んで言ったラヴィを見る、セーロ王の目が怪しく光った。


「否、一緒に飲んでくれないか?」

「え……?」

「飲み勝負をして君が勝ったら、ある分だけ持って行っていい」

「え、え? でも……」

「その代り、君が負けたら私の欲しいものを差し出して欲しい」


それでは交渉では無くて賭けだ。

ラヴィは眉を潜めた。


―――無償で船の商品を手渡すなんて……。


「わたくしは交渉しか」

「なら、なにとも交換しない」


フン、とセーロ王はまた酒を煽った。

飲み勝負を持ちかけている前から飲むくらいだ、自信があるのだろう。

ラヴィは呆れて絶句した。

セーロ玉は絶対売れるだろう。

旅にも重宝するし、是非手に入れたいと思ってはいる。

でも、ラヴィは交渉で手に入れたい。これは彼女のプライドだ。


―――既に酔っていらっしゃるのかも知れない……。でも、王様の目は正気だわ。

―――でも、ふざけていらっしゃるのは明らかね。今夜は引き上げて、落ち着いた空気の中で……。


「今夜はおいとましま……」

「今夜の話でなければ、私の治世の間はセーロ玉は無理だと思え」


その横暴な一言で、ラヴィのイソプロパノールの血が沸いた。

彼女の血は、小さな漁村から貿易大国を築き上げた一族のものなのだ。


「でしたら、結構です。わたくしは空を飛べます。万能薬がここだけの産物だと思われていらっしゃいますか?」

「セーロの木はセーロにしか生えぬ」

「他の物から作れる可能性など山ほどありますわ。世界はとても広いので」

「生意気な。だが……ならば、どうだ? 今後商人が来てもその者には売らない。君にだけ交渉権をやろう。価値が跳ねあがるだろう?」


―――価値が跳ねあがる? どうでしょう、ほとんど商人が来ないのに?


ラヴィは心で薄く笑って、表情では穏やかに微笑んだ。


「正当な交渉なら、お受けいたします」

「それではこちらがおいしくない」

「素晴らしい品を取り揃えております。現金が良ければそちらもご用意があります」

「西か東の現金なんかセーロ島では無価値だ。我々は島を出ない。貿易もしない」

「では、商品ですね」

「勝負しよう」

「お断りします」

「……残念だ。好きにしろ」


無礼だと怒り出したら、と少し心配していたラヴィはホッとして、その場を後にした。

旅の成果で、彼女の人を見る目は以前よりなかなか養われていたのだった。

ただ、ちょっと鈍感なのは否めない。

あと、ロゼなんか知らない。邪魔したら邪魔くさいのである。



セーロ島は木々の生い茂る(セーロの木だ)他所の国の文化から外れた原始的な島だ。

真っ暗で迷いそうだったので船へ戻る途中の道は、海岸を添って歩いた。

月明かりだけが頼りになるかと心配していたけれど、後ろから灯りを持った少年が駆けて来てラヴィの前を船まで歩いてくれた。

きっとセーロ王が計らってくれたのだろう。


―――悪い方じゃないんだわ。先程も見逃してくださったし。ただ、ちょっと……悪戯好きなのかも。


そう思うと、バドを否応にも思い出してラヴィは月を見上げる。


―――マクサルトにも同じ月が出ているのね……。雲に霞んでいるかしら? バドはどうしているかしら? きっと、まだ眠っていないわね。


ラヴィはそう思い、ワンピースのポケットの中に手を入れ、例の紙切れに触れた。


―――再び送り出して貰って、初めての交渉が失敗してしまった……。マクサルトでも役に立つに違いない『セーロ玉』……。わたくし、短気だったわ……。 もっと良い方法がきっと幾らでもあった……。


ラヴィは張り切っていたのに、変な風に出鼻を挫かれてしまい、少し気分が落ちていた。

気分が落ちると寂しくて、バドの明るい笑顔が見たくなる。あの笑い声も。


―――早速だけれど、何か書いてみようかしら?

―――でも……。『交渉に失敗しました』? そんなの書けない……。


そう思いながら、紙切れをポケットから出して、ラヴィは「あ」と声を漏らした。

灯りを持った少年が、振り返って彼女を見るのと同時に、ラヴィが少年に近寄り彼の手を包む様にして灯りを紙切れにかざした。

少年は手をラヴィの手に包まれる様に触れられて、真っ赤になって硬直した。

灯に照らされたラヴィの横顔はあまりにも魅力的で、少年は心臓が破裂しそうになった程だ。

見惚れていると、彼女の表情がサッと曇った。

「どうしました?」と少年が聞くより早く、ラヴィは今来た暗い夜道へ駆け出した。



その少し前、ラヴィがセーロ王のオフザケを突っ撥ねていた頃……。


ロゼは踊り子の中に、物凄い好みの女の子を見つけていた。

頬を抓ったり髪をひっぱったりして玩具にしたくなる様な、そんな可愛らしいが、歓迎のダンスの群れにいた。

ロゼはそのだけを目で追って、何度か視線を合わせるのに成功した。

細身で華奢だけれど、身体の線は柔らかで色気がある。

しなやかな黒髪がかがり火にしっとり照っていて、背中の辺りまで滑らかに流れ、踊りのリズムに揺れている。

儚げに煌めくつぶらな瞳と小さな顔はちょっと幼い印象を受けるけれど、目を合わせた時に見せる表情は大人の女だった。そのアンバランスさに、ロゼはぞくりとする。


髪の毛引っ張りたい! 涙目で「やめて」って言われたい!!


踊り子たちが酒を注ぎに来てくれた時は内心舌なめずりし、すぐさまそのへ手招きし、自分の隣に座らせた。


「あんた、名前は?」

「アーニャ……」

「へぇ」


見た目から押しに弱そうと踏んで華奢な肩に腕を回すと、ぎゅっとその腕を抓られた。


「ちょっと、いきなり気安くしないでくれる?」


抓りたかったのに抓られて、ロゼは興を削がれてパッと彼女の肩に回した腕を引っ込めた。


「んだよぉ、いってぇ」

「王様のお客様だから歓迎するけど、私達そういうご用じゃないから。ただの伝統舞踊を踊る民間人よ。そうゆうの好きなら、そうゆうコト好きな他のに貴方の隣譲るわ。じゃあね」


予想と違ったので、ロゼは唇を尖らせた。


「……見た目詐欺じゃねぇか。訴えるぞ」


彼女は「ク」と笑って(この笑いも傍から見れば儚くて愛らしい)


「……良く言われるかも。黙ってれば? って。残念だったね」

「俺も良く言われる。オイ、座れよぉ」

「なに? 他の子じゃなくていいの? 異国の男なんて珍しいから、貴方と仲良くしたい子たくさんいるわよ?」

「でも俺にだって好みあるしぃ」

「……」

「オラ、酒注げよぉ、そんくらいはオマエ、ちょっと貰ってんだろ?」

「私、威張るひと大嫌い」


ロゼはフンと笑った。


―――俺はそういう女服従させるの、大好き。



ラヴィがセーロ王の元へ息を切らせて戻ると、既にそれは始まりつつあった。

セーロ王とロゼが向かい合っていた。

先程まで『セーロ玉』の交渉に全く興味無しの態だったロゼが、セーロ王に絡んでいる様子だった。


「……?? ロ、ロゼさん?」


「だからぁ、俺が勝負してやるってぇ」

「私はお前との勝負に興味ないな」

「なんで? 景品は同じだぜぇ?」

「なに?」

「俺が勝ったらセーロ玉、あんたが勝ったら……」


ロゼが傍に来たラヴィに気付いて片手を上げた。

それから、セーロ王に向き直り、黙ってラヴィへ指差し「ダロ?」と言った。


「?」


ラヴィが首を傾げると、セーロ王とロゼだけがニャリと笑んだ。


「よかろう。酒をありったけ持って来い!! ……どれだけ飲んでも次の日の心配は無いぞ。セーロ玉は二日酔いにも効く」

「そりゃいいやぁ」


ワケの判らないなりに、ラヴィは……ラヴィは感動した。


―――ロゼさん……!! わたくし達の交渉の為にひと肌脱いで下さるのね。

―――わたくしのつまらないプライドをフォローしてくれるんだわ!


「ロゼさん……ありがとうございます。実は、セーロ玉がどうしても必要になったのです。なので、頑張って下さい!!」


ラヴィはロゼに瞳をうるうるさせて、激励を送った。

ロゼはあんまりそれを聞いておらず、少し離れたところで飲み勝負の観戦を始めた人々の群れの中へ視線を送って、誰かに手をヒョイと上げ合図している。

ラヴィには判らなかったけれど、その先でフイッとロゼから目を逸らす女がいた。


アーニャはちょっとだけドキドキしていた。

いつも、大人しいとか控えめそうと思われて言い寄られ、「こんな可愛くないと思わなかった」などと言われてばかりだった。幻想への期待が強い分、突っ撥ねられ方も強かった。

でも、あの威張りん坊はそれでも良いみたいだ。


―――俺も良く言われるって言ってた……。うん。ホントそうかも。きっと同じ悩みを抱えているに違いないわ……。ありのままを受け止めてくれる気がする……。


ロゼはそんな事てんで悩んでいなかったし、油断して近寄って来る者には容赦なくライジング・インパクトか鼻フックだ。数多の驚愕顔の記憶は、彼の心に蓄積されるオアシスですらあったが、幸か不幸か、アーニャは彼に親近感を持ってしまった。

加えて最悪かな、ロゼは顔が良いのだ。

なので「どっか二人になれるトコ行こう」と堂々と誘われた時に、思わず二つ返事で頷きそうになってしまった。

危うく踏み止まり、戸惑った。

それからすぐ、踏み止まるのが何だか惜しい気がした。

男は短気そうだった。「はよ返事しろ」という空気を平気で臆面も無く出したので、アーニャはまんまと彼のペースだ。

でも、自分だって価値があると思わせたい。と言うか、自分に思わせたい。

何か―――試練を……。


「じゃ、じゃあ、あの商人のに代わって王様と勝負しなさいよ。勝ったら、その、なんてゆうか、別にいい……よ」


勝っても、渋々顔をすればいい。

負けたって、渋々顔をすればいい。

彼女はそんな風に思った。

世界で一番素直じゃない女の子がここにいた。


セーロ王とロゼが一杯目の杯を天に掲げた。

二人の女の子を賭けて、鬼畜な二人の戦いが始まった。



ラヴィは凄く怒っていた。

船にはセーロ島で無償で手に入れた『セーロ玉』の瓶がたくさん積まった箱が一箱。

船室のリビングテーブルに、一瓶だけ封の開けられたものが置いてある。

そこから独特の匂いが漏れるのに顔をしかめながら、ロゼが悪びれる事無く高飛車に言った。頭の上で、アルベルトがウトウトしている。


「良いじゃねぇかぁ。勝ったんだからぁ」

「まさかわたくしを賭けているとは思いませんでした! なに考えているんですか!? わたくしはバドと結婚してるんですよ!?」

「へぇぇ~? あのドスケベ最初からそう言ってたろ~ぉ? オマエだって、なんか勝負しに来たみたいだったけどぉ? 俺ぁ、テッキリ早速アバズレっぷりを」


アルベルトが、ロゼの頭から不器用に羽ばたいた。

刹那、どぉん、とロゼに雷撃が落ちて、彼は悲鳴をあげつつ『セーロ玉』に手を伸ばす。

ラヴィはすかさず彼の手からセーロ玉の瓶を遠ざけて、胸に抱いた。


「駄目ですよ! 商品なんですから!」

「でも開けてるじゃねぇかぁ……」

「こ、これは……」

「なんか船もマクサルトの方向いてるし……オマエだけズリィ。セーロ島もっと居たかった」


ゴロンとソファに寝転んで、ロゼは珍しく哀愁のある表情で目を細めた。

その視線の先に、アーニャの泣き顔の蜃気楼。

「来いよ」って言ったら怖気づいたから、「あ、そ」と、置いて来た。

彼はその時の事を思い出して、ちょっと笑った。

でも本当は傷ついている。

彼の臆病な呆気なさに、一歩踏み出せなくなったアーニャと同じ位。

なんか、痛い。

セーロ玉はそこには効いてくれやしない。


がぶ飲みしてやろうかな。

そしたらさぁ……。


クスンと鼻を啜る音がした。


「……バドが……、バドに必要なんです……」


ラヴィが深刻そうに言って、俯いた。

知った事か、と思いつつ、「なんかあったぁ?」と聞けば、ラヴィが目を潤ませ青ざめた顔で頷いた。


「なんだよぉ? やべぇの?」


ラヴィが、ウッ、と嗚咽を漏らして再びコクンと頷いた。


「どうしたよぉ?」


ラヴィは真っ赤な目をして、ロゼに紙切れを差し出した。

手が震えている。

ロゼはそれを怪訝そうに受け取った。


「全てわたくしのせいです……」

「はぁ~?」


―――なんだよぉコレェ……? マジなやつ……?


どんな訃報が紙に浮かんでいるのやらと、恐る恐る紙を覗き込み、ロゼは顔じゅうの筋肉の力を抜いた。


「……アホか」

「急いでマクサルトへ向かいます」


ラヴィは彼の手から滑り落ちる紙切れを、何かのご神体の様に大事に受け止め、くすんと鼻を啜りながら言った。


「勝手にしろ!!」


ロゼはアルベルトを抱いて寝返りを打つと、ラヴィに背を向ける。

紙には一言、頼りなげな文字。


『歯が痛ぇ』



大空をガリオン船が飛んでいる。

その船は空を飛ぶ商船だ。

たくさんの珍しい物や貴重な宝物を積んで、各国にふらりと気ままに現れる。

甘い香りの風や、ちょっと風変わりな香りな香りの風を、一緒に連れて。

その船の降り立つところでは、病が消えると言う。

それから、先行きの無い孤児を救済する事もあるらしい。

人々は噂をする。噂は拡張して広まって、ガリオン船は天の使いなのでは、と言うのが最近の流行だ。

人々は実際目にしたり、噂に聞いて、その船に思いを馳せる。

不思議なその船の船長は、美しい娘だと言う。

白いワンピースに、腰帯をふわりと締めて船から降り立つ様を見た者は、あれは天の使いだと皆に言ったとか言わなかったとか。

女神の拠点は幻の国マクサルト。

西の大陸では、おとぎ話に出てくる名前。

そしていつしか、それに並んで彼女の名もおとぎ話で語られる。


彼女の名は、ラヴィ・セイル。


果てしなく続くのは、空?

それとも、彼女達の旅路?


これにて番外編終了です。

ちょっと予定していなかった話をグイグイいれてしまったのでアンバランスだったかもしれませんが、『蜥蜴の果実』の世界をちょっとだけ楽しんで頂けたら幸いです。

ラヴィたちを再び、もしくは初めましてにも関わらず見守って下さりありがとうございました!

また、お気に入りのキャラ、ロゼと突如現れた新キャラアーニャの後日談とかアスラン隊長がレストラン開く話(適当)とかやれたらここにツラツラ書いていきますので、その際はこりずに遊びに来て頂けたら嬉しいです。


それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!!

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本編も是非!【蜥蜴の果実】
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